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「センスは知識から始まる」水野学
センスハウツー。白。
高校時代の部活動(吹奏楽部)で、顧問の先生がセンスがないなら磨け!と言っていたことを思い出します。
一口にセンスといっても対象は様々ありますが、水野さんはまずはじめに、「『センスのよさ』とは、数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力である。」と定義します。
社会の中で暮らしていて、数値化できないことはままあります。
むしろ数値化して判断していることさえ、擬似的に数値のものさしに当てはめているだけのことも多いような気がします。
すると、良いセンスを持つことは、様々なことを最適化して生きていけるということなのではないかと思います。
ここでの最適化というのは無駄を削ぎ落とした極めて合理的な、というニュアンスではなく、あらゆる価値観のものさしをひっくるめて全体最適した快適さ、と云うようなものだと僕は捉えています。
快適に生きるために必要なこと。それがセンス。
うーん、センス磨きたい。
ということで本書ではどのようにセンスを磨いていけばよいかを解説しています。
印象に残ったのは、「センスの最大の敵は思い込みであり、主観性です。思い込みと主観による情報をいくら集めても、センスはよくならないのです。」(p92)
僕は常々いろいろなことにアンテナを張って興味を持っていたいと思っていますが、やはりどうしても好きなことに偏向してしまう。
そこのところ、ツマラなくて興味のないことでも頑張ってひととおり食べてみる努力というのが、センスを磨くために重要なのかな、と感じました。(3)
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企業のブランドデザイン、商品企画等をトータルにディレクションするデザイン会社「good design company」を率いる著者が、”センス”とは何か、それを身につけ、磨くにはどうすればよいかについて語った一冊。
著者曰く、"センス"とは数値化できない事象の善し悪しを判断し、最適化する能力とのこと。
"センス"というと、生まれながれ、もしくは子供のことに身に付けたもので、大人になってからではどうしようのないものと思いがち。
しかし、著者は、"センス"とは膨大な知識の集積であり、自己研鑽により身につけることができると説く。
そして、自分にセンスがないと嘆くまえに、自分の情報集の足りなさを自覚せよとのこと。
確かに、”ひらめき”を生むためには、いろいろな知識を集積し、そのつながりを意識して、自分の中のデータベースを常にアップデートする必要があるだろう。
特に天性の"センス"がない自分には、特にそれが必要。
自分がみて、これは"センスがいい"と感じたものを集めて、なぜ自分がそう感じたのか、それを言語化していくプロセスも重要だと感じた。
まずは、情報を意識的に収集していくことから始めたい。
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【あいまいは知識不足】
センス、バランスを持ちだして会話されると困るし、議論が進みません。
センスの問題、バランスが肝心といわれてもどうすればいいのでしょう?
こういう言葉で表現する人は、そのことに対してあまり極めてないか、言葉では表現できない天才かどちらかです。
「そこはバランスの問題」という人は、この場合は○○が70%で△△が30%、その場合は○○が25%、△△が75%といったように明確に理解できていない人です。
感覚ではわかっているのですが、明文化できるまで突き詰めていないので、結局よくわかっていない人たちです。
「ここはセンスの問題」という人も同様です。
しかし、センス・バランスの部分を明確に表現できる人は、圧倒的に知識が豊富で極めています。
あいまいな部分を限りなく少なくし、なぜそういうかたちをしているのか、なぜその位置に存在するのか、なぜその色をしているのか、なぜこういう割合になっているのか、明確に説明することができます。
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センスとは生まれながらの感覚ではなくて「知識の集積」である、と説く。センスに自信のない人は、自分がいかに情報を集めていないか、自分が持っている客観情報がいかに少ないかを自覚することから始めましょう、とのこと。耳に痛いが納得。
知識を効率よく増やす3つのコツは役に立ちそう。
(1)王道から解いていく
(2)今、流行しているものを知る
(3)「共通項」や「一定のルール」がないかを考えてみる
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くまもんをデザインしたクリエイティブディレクターの著者は、慶応で教鞭をとりながら強く感じることがあった。
世間で許されている「”センス”の呪い」。
デザイナーが「感覚的にこれが良いです。」とプレゼンしている
社員が「センスが無いからわかりません。」と答えている。
・・・これの何がいけないのか?いつもの普通の世界なのだが。
著者は言う、
自分のアウトプットを説明すべきである。
自分が下した目利きは説明できなければならない。
センスは磨くことができる。
それは、知識を蓄積させること。
例えばロゴはどんなものが良いのか?とたずねられたら
字体の歴史を知っていれば少なからず一つの切り口を提案できる。ドイツの輸入品にスイスの字体は提案しなくなる。
カラーコーディネイトの知識があればより鮮やかな見栄えのものを提案できる。
自分が「これが重要だ」と決めて継続することが
日々の洞察力を上げ、
センスに繋がる知識の蓄積スピードが上がる。
ジョブスは自分のセンスに責任を持っていた。
う~む。著者が「定番」だと思う商品を揃えた2013年丸の内にオープンした『THE SHOP』に行ってみたくなりました。
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くまモンで有名なクリエイティブディレクター・水野学さんの本。
「センスがいい」ってイノベーションに似て、ブレイクスルーの突破口みたいな、問題解決の糸口みたいなものだなぁ、と日々感じていたので、
どれひとつ勉強してみよう、ということで手に取りました。
以下、備忘。
・企画はアイデアではなく、「精度」こそが重要(p.5)
・画商と画家の話。美的センス=実技ではない(p.25)
・ポカリスエットの話。「売れるまで売る」(p.53)
・「調査結果で決めた」の弊害。自分の頭で考えなくなるし、責任の所在も曖昧になる(p.61)
・センスは磨くもの。あらゆることに気が付ける几帳面さ、人が見ていないところに気が付ける観察力で、日々磨いていくもの。(p.71)
・美術大学などで特別な訓練を受けたわけでもないのに"センスがいい"と言われるのは、知識が豊富な人。知識が豊富な人とは、仕事が出来る人(p.142)
勘やセンス・・ともすれば先天的な特殊能力と思われがちで、実際にそういう場合もあるのでしょうが、
それよりも後天的に、磨くことを指南している点が印象的でした。
「自分は空気が読めない」「センスがない」と最初から匙を投げてしまうのではなく、アンテナを高くして努力することが大事なんだな
がんばろう
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センスが知識の集積である以上、言葉で説明できないアウトプットなどありえない。
印象に残りました。
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センスは先天的な感覚ではなくて、知識の蓄積に基づくものということ。人に良く見せようとする努力の結果であること。非常に同意できる話だった。
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一番良いものと一番悪いものを知っていれば、自分のなかで「普通」を定義出来る。良いものや悪いものをもっと知る=知識が増えればその分詳細な定規を自分の中に作れる。その定規がセンスになる。ってのが最も腑に落ちました。引き出しと定規の目盛りを増やすように日々お目目開けて生きてこう。
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会社にいるデザイナーの仕事ぶりに疑問を抱いていて、自分でもデザインセンスを磨くことは美大に行っていなくても可能である気がしていた頃だったので、タイトルを見てすぐに購入してしまった。
内容は共感できる部分も多くとても読みやすかった。
実際の生活の中にも組み込めるようなことも多くあり大変ためになった。
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センスとは「知識に基づく未来予測である」。
センスは先天的なものではなく、歴史や流行などを幅広く知ることで磨かれるものである。
「センス」という概念に対して、今までここまで深く考えたことはなかったので、とてもためになった。
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センスとは、普通を知ること、そのものの歴史や理由を知ること、要するにいかに知識を習得することで、ものごとを判断する基準を持つこと。
常に広い世界に目を向けることで自身の可能性が広がっていくことへの呼びかけに共感。
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芸術は実技の他にも、その歴史を知ることも大切だというのは、先日テレビで音楽の歴史を葉加瀬太郎が大胆に説明しているのを見て実感した。センスは知識から始まるというのを信じることにした
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「くまモン」アートディレクションなどで話題の、 日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。 センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。 顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりセンスを磨くことで仕事を成功させるノウハウを紹介する。
面白くて一気読みでした♪
個人的には目からうろこというより話が論理的なので頷ける内容が多かったです。
センスの良さは普通を知っていること、
そのためには、客観性と知識を集積すること。
センスが良い人というとまるで天から才能を授かった特別な人ということに思えるけれど、そうではなくて、幅広い分野で良いものも 悪いものも含め普通の基準がわかるということ。そして、そのいざという時に最適なものを客観的に選択できる能力なのかも知れません。そういう意味では、センスが良いということは好き嫌いという主観的で偏った知識ではなく、多角的な知識の中で多くの良いもの悪いものと比較してその精度を高めたからこそ導き出せるもののような気がします。感覚は知識の集合体という表現も面白いな(*’ ▽’*)!
そのためには、思い込みを捨ててガラパゴス島から脱出して冒険しよう~
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目から鱗ほどの内容ではないですが、知識の積み重ねによってセンスが磨かれるという内容には共感する点が多かったです。