紙の本
マイナス金利については触れられていないが。
2016/10/15 21:27
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
金利について学ぶに適した本。
金利の在り方。
その市場。
どんな仕組みで金利が上下するか。
良書。
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薄い本だが、特に後半はかなりの歯ごたえ。金融政策や戦後経済史の本を何冊か読んだ後でないとすんなり頭に入らない部分が多いのでは。特に、店頭でパラパラとめくって「ナニワ金融道」やら「半沢直樹」やらの文字が目に入り、軽めの入門書として購入したりすると少々戸惑うと思う。
異次元緩和に関してはやや同調的な論調。米国エコノミストはポジティブかつ建設的なのに対し日本のエコノミストは悲観的に過ぎると批判するが、異次元緩和の出口戦略に関しては筆者も後者と同様、楽観的になり切れていない様子が見受けられる。緩和によるインフレ期待の醸成が金利上昇を招くことの矛盾に触れるくだりから歯切れが悪くなるように思えてしまうのだ。
増税分調整後CPIが2ヶ月連続プラスの日本経済は、少なくとも脱デフレの敷居は跨いだあたりに立っている。これで出口を論じないのは論ずることができないからではなく、論じてしまったら最後、あまりに自明の事態(日銀国庫納付の繰り延べ→更なる財政悪化)を直視せざるを得ないからではないかと勘繰りたくなってしまう。
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すごく分かりやすかった。
日銀の異次元緩和による長期国債の金利を低く
押さえるね。なるほどなるほど。
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日経新聞社の人気編集委員、滝田洋一氏の本。
前半は、金利について、経済金融の初心者向けに分かりやすく解説をしています。
後半は、異次元緩和の解説と日本の財政問題について説明をし、金融政策のここまでの流れと今後の展開を論じています。
ローンを組み、預金をする、仕事をする、消費をする、私たちは、お金と切っても切れない生活をしています。金利は、お金の価値を引き上げたり引き下げたりする道具です。
金融経済の入門書的な位置づけです。だからといって金融や経済を勉強しようという人だけが読むにはもったいない。ぜひ、一般人も手に取って頂きたい。
世界各国の金融情勢がどうなっているのか、日本の財政と金利がどのような関係であるのか、など、この世で今生きるに当たって、必要な知識がちりばめられています。
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日米欧ゼロ金利揃い踏み 「永遠の0」
政府以外におカネの借り手が見当たらない。
バブル崩壊後の急性危機段階、バランスシート調整の重圧、不況の慢性化
米欧も日本の轍を踏んだ=バランスシート調整
貸出金利は2階建て=リスクフリーレートとリスクプレミアム、翌日物金利と長期金利
名目金利と実質金利
実質金利のほうが低いという90年頃までの常識が違ってきた
BOJウォッチャー
短期金融市場はおカネの卸売市場
大根は卸売価格が等しいから小売価格がどこでも同じようなものに成る。金利も同じ。短期金融市場が卸売市場。翌日もの金利がアルキメデスの点のようなもの
速水総裁時代の量的緩和は、ゼロ金利政策と事実上同じ意味。
低金利で家計から企業へ所得移転した。しかし、企業につとめているため、企業、特に多数の中小企業が潰れるのを減らし、アメリカのような大不況を逃れた。
4つの2,政策。
日銀券ルールを取り外す。
成長通貨オペ=成長資金の供給を目的、を日銀券残高以内にするもの。=負債の範囲内で資産を持つ
資産買い入れ基金=金融緩和を目的=景気に応じて残高を増減。=短めの国債を買入れ
マイナス金利の例=スタンプ紙幣で価値を減価させる
金融緩和=円安政策=輸出の促進
今は口先介入も批判を浴びる。直接為替を語ることは掟破り
住宅ローンの熾烈な金利引き下げ競争
短期の固定型は変動よりも金利が低い。顧客の囲い込みの意味。
長短金利のスワップ市場
住宅金融支援機構 長期金利の上昇で固定型が増え、低下で変動型が増える
財務省は、低金利の時に長期債の発行を増やす
デフレ不況 企業の投資抑制 金余り 低金利、の順。
日本版金融抑圧のような状況。
金融抑圧=開発経済学 新興国の産業育成のための政策。
中央銀行が国債を購入し長期の名目金利を下げて実質金利をゼロまたはマイナスにする、と同時に国の利払負担を軽減する
13年時点で実質金利はアメリカ0、イギリス-1%程度。
出口戦略の難しさ=他人の視線が悩ましい
サルトルの戯曲「出口なし」死んで地獄に行き窓のない一室に閉じ込められた3人の様子。
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金利と金融政策の関係について。とりあえず、日経新聞が読みやすくなったような気はする。異次元緩和に「出口」があるのか若干不安になる。
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日銀政策による金利の変化とその意味を歴史を踏まえ非常にわかりやすく追っている。もう少しテクニカルな部分を期待したので星3つ。