紙の本
残念さがつのります
2015/08/27 18:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あんこパン - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸末期の道具屋を営む夫婦の人情味あふれる日常を描いた、第3弾です。第一弾の「千両花嫁」を読んだときに、こんな商売があったんだ、とまずその仕事の内容に魅かれ、次に、この夫婦の人柄、周りの人の温かさに魅かれ、続編が出るのをとても楽しみにしていました。
このお話がこれで読むことができなくなると思うと、とても残念です。
投稿元:
レビューを見る
龍馬や新撰組など幕末を賑わせた人々の行く末と、主人公夫婦がどう関わって行くんだろう、と思って気になっても、もう続巻は出ないんですよね。残念です。若宗匠もやっといいとこ見せてくれたのになあ・・・
投稿元:
レビューを見る
全1卷。
『千両花嫁―とびきり屋見立て帖』の続編。
とびきり屋見立て帖シリーズ3作目。
http://booklog.jp/users/bullman/archives/1/4167735032
幕末の京都で、
新撰組や坂本龍馬ら有名どころを脇におき、
「目利き」を武器に懸命に生きる
道具屋若夫婦が主役の人情もの。
いよいよはんなり、軽快に、
世界の輪郭がハッキリしてきた3作目。
道具屋としての大きな転機。
段々ハッキリしてくる時代の流れ。
ますます続きが気になるシリーズに。
が。
山本先生...。
惜しい。
本当に惜しい。
もう一冊は出るみたい。
少し読むのが怖いけど、
最後までよろしくお願いします。
投稿元:
レビューを見る
とびきり屋見立て帖シリーズ第3弾。
道具屋夫婦のモノに対する愛着や、無理難題を解決しようとする姿など、前作よりもほんわか感がパワーアップしている気がする。
幕末のあわただしくなってきた京都で夫婦がどのように過ごすのか、続きが気になる。
著者の山本兼一さんが亡くなられたことを本当に残念に思います。
投稿元:
レビューを見る
【“はんなり系”時代小説第3弾!】坂本龍馬から持ちかけられた赤絵の鉢の商い。「とびきり屋」真之介がとった秘策とは? 夫婦の智恵と心意気に胸躍るシリーズ第3弾。
投稿元:
レビューを見る
赤絵そうめん/しょんべん吉左衛門/からこ夢幻/笑う髑髏(しゃれこうべ)/うつろ花/虹の橋
前作が、時代のせいもあってちょっときな臭くなってきて不安だったのですが、今回また、ええ話たくさん読めました。
しかし、芹沢という名前が出て来ると、うわ~招かれざる客来た!という気分になります。
あと、若宗匠…これも、坊ちゃんの赤シャツポジションというか、それ以上の味出してますね、さぶいぼたちますわ。
若夫婦の道具屋が、父親世代の大店とは違う、自分たちの商いのやり方で、お客さんたちに認められて行くのが、読んでいて気持ちいいです。
投稿元:
レビューを見る
若宗匠、嫌なヤツと思っていたけれど、なんだか私と趣味が合いそうな感じ(--;)可愛いところもあって憎めないヤツになってきた(^^;)幕末の不穏な空気が漂ってきて大丈夫かな?と不安になる終わり方だったけれど、真之介とゆずの目利きと勝負強さで乗り気っていってほしい!まだまだ読み続けていたいけれど、後一冊で終わりなんですね(T-T)
投稿元:
レビューを見る
シリーズの三作目
このシリーズはもっと永く続いて欲しかったです。
笑う髑髏には作者の気持ちを代弁しているかのような箇所があります。
山本さんの陶器の知識の深さには驚きます
投稿元:
レビューを見る
幕末の京都で道具屋「とびきり屋」を営む若夫婦・真之介とゆず。ある日、坂本龍馬から赤絵の鉢の商いを持ちかけられるのだが…。真之介の秘策の冴えわたる表題作、若宗匠からある大事な品を取り返すために夫婦で奮闘する「うつろ花」ほか、珠玉の6編を収録。京商人の心意気に胸躍る人気シリーズ第3弾。
投稿元:
レビューを見る
このシリーズの良さは,少し目利きのまさったゆずの人柄と機知だと思う.色々なお道具の薀蓄がまた楽しい.いけ好かないと思っていた若宗匠も,案外可愛いところがあるとわかって,なんだかホッとした.ただ心配なのは幕末に向かってのきな臭い空気だ.
投稿元:
レビューを見る
ゆずと真之介の夫婦愛に心がホッとするこのシリーズ。
今回は、赤絵を巡って夫婦が奮闘する連作6篇。
それにしても、次から次へと披歴される茶器や掛け軸など、著者の骨董に対する造詣の深さに圧倒されながら、ただ読み進むばかりだった。
著者の急逝により、このシリーズもあと一冊を残すのみだというのは、重ね重ねも残念・・・
投稿元:
レビューを見る
「道具屋」という商売を通してその時代に生きていた人の価値観が垣間見えた。
たかが道具されど道具。
政治的な要素も絡んでいるせいか、今以上に品物の目利きが求められていたように感じる。
店として良いものを揃えるのはもちろん、取り扱う店主の心持ちがいかに大切かが印象深かった。
投稿元:
レビューを見る
幕末の京都で道具屋〈とびきり屋〉を営む真之介・ゆず夫婦が目利きと機転で様々な困難を乗り越えるシリーズ第三作。
今回は赤絵の巻。
食欲のない孫のため、孫が好きな赤絵の鉢でそうめんを食べさせたいと願う大店の隠居。
五十鉢もの万暦赤絵買付を巡っての横槍と駆け引きの顛末。
泣き唐子の夢から始まる、赤絵の鉢が繋ぐ不思議な商い話。
など、六話。
いまだゆずに未練を抱く若宗匠の意外な一面を知る一方で、相変わらずの嫌がらせもある。
しかし今回もゆずのアイデアで乗り切る。これで若宗匠も一応の区切りは付いただろうか。
ゆずの父で真之介の元主人、老舗道具屋の店主・善右衛門もやっと商人としての真之介を認めてくれたようだ。
作家の山本さんの道具に関する知識の広さ深さに感心する。道具屋はこれだけの見識知識に加えて目利きや商売上の駆け引きも出来なければやっていけない。大変な商いだ。
道具そのものには値段はない。買う人、売る人、値付けをする人の評価で変わっていく。
だからこそやろうと思えば悪どいことはいくらでも出来る。
しかし真之介・ゆず夫婦は『きれいな商売』を心掛けているし何より道具に対する愛や敬う心があるのが良い。道具も大切に扱っている。
同様に彼らは店の人間たちにも茶道を教えたり任せられるところはやらせたり、大事にしている。
私には道具の善し悪しは分からないし目利きなんて全く出来ない。壬生浪の芹沢以下だ。
しかし道具で和ませたり気持ちを伝えたり、それが相手に伝わるのは良いなと思った。
今回も坂本龍馬に桂小五郎、近藤勇など幕末の有名人たちが次々出て来る。最後に芹沢の暴走があり今日の町がますます物騒になって心配になる。