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日頃の意思決定の過程を
豊富な実験例から、説明する本書。
著者は脳内の意思決定をわかり易く説明するために、「見たものが全て」で直感的、自信過剰なシステム1とそのシステム1を思いとどまらせる働きをするけれど怠け者のシステム2をベースに説明をしてくれる。
読んで思ったのはほぼ自分はシステム1で動いていると言う残念な事実。
他にも「終わり良ければすべて良し」に至る理由など興味深い内容が記述されています。
もうちょい詳しく勉強してみたい分野。
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認知心理学の知見を幅広く紹介している一冊。柔らかい文体で一つ一つの章も短いため読みやすい印象。
注意力のプライム(四章より)からの発展
システム1による自動化された判断は楽なものであるが、注意しなければならない時はシステム2が働くようにチェックするためのスイッチを入れるようなプライム(先行刺激)を用意しておくのが良いのではないか?ex.集中した経験を思い出す。ボールペンを持つ(修正できないように)。間違った時の辛さを思い出す。
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行動経済学。
人間の選択にいたる心理と不確実性。大変の選択は直感であるがほとんど間違いは起こっていない。
直感的な判断と冷静に判断する人間の仕組みを2人の人間として表現し解説している。
ゆっくりと読み直し人間の経済に影響を与える心理学を学びたい。
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「利用可能性ヒューリスティック」p21〜
認知的に忙しい状態では、利己的な選択をしやすく、挑発的な言葉遣いをしやすく、社会的な状況について表面的な判断をしやすいことも確かめられている。p78
利用可能性カスケード(availability cascade)p252
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書評:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/money/features/40.aspx?g=DGXMZO9547651024122015000000
p.349「講釈の誤り(narrative fallacy)」⇒ナシーム・タレブ『ブラック・スワン』
p.361「ハロー効果」⇒フィル・ローゼンツワイグ 『なぜビジネス書は間違うのか』
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友人から勧められていたのだが文庫になっていなかったので手を出していなかった。
が、ようやく文庫になったようなので早速購入。
ダニエル・カーネマンはTEDでもスピーチを見たこともあり、
安心の学者さん。
人の心理について書いているけど経済学者でもある。
人が行いがちな決定の仕方について実に論理的に書かれているのだが、
それを自分がその通りにしているっていうのがまた。
私も間違いを犯しがちな愚かな人間の一人ということがよくわかった。
ただ章の終わりにあるまとめは、私的にはいらなかったかなー。
理解の確認には良いのかもしれないけれど、
ちょっと冗長。
本当に頭の良い人は
さほど賢くない人にもわかりやすく説明できるものだと思うのだけど、
カーネマンもそんな一人です。
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人間は客観的な判断を避け、主観的な直感に従い行動する生き物である。
わかっているつもりの事実だったが、この著書で数々例示されている事象を考えてみると、思い込みの誤りを改めて痛感した。
私は、民間航空に興味があり、いくつかの航空事故要因を調べてみたが、最近の事故の多くは人為的な判断ミスによるものは、思い込みが起因している点に注目される。
つまりは、機械による警告に従っていれば事故は避けられたということである。
物事の本質を捉える努力をするためには、主観的な判断は避けなければならない。
分かっていてもそれをやることはなかなか難しいことである。
しかし、大きな事柄を判断するに当たって難しいからといって直感に頼って行動するならば、結果的に損をするのは、自分自身である。
なかなか示唆的な著書だった。
世の中が楽な方に流れがちな時代において、直感を信じずに、アルゴリズムに従うことはとても容易である。
ただし、直感も、客観的な事実を踏まえた上では示唆に富んでいるという、著者の指摘は、忘れない方が良いだろう。
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バイアスというものが、我々の認識にどれほど絶望的に深く関わっているかを知らされる。バイアスに関して知識を深めることで、誤った考察を避けるための何らかの対処か折り合いのつけ方にヒントが得られるかと期待していた。
この本から得られる価値は何だろう?それを洞察する因果関係の意識さえ、この本から疑問を投げかけられる。
バイアスの作用を知ることは大切だが、これらのバイアスの全てを罪に問うとしたら、希望や動機の要因のほとんども否定しなければならないような気がする。まったく、不都合な真実だ。
下巻に続くが、正直なところ読むかどうか悩むなぁ。他のレビューによると、より核心な理論に触れられるらしいので読むべきなんだろうけど。
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決してサクサク読める本ではないが、出来るだけ早い時期に読んでおく。そして、数年かおきに読み直したい。
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思考力を高めるために本を漁っていたら、高評価のこの本に出合って衝動買い。行動心理学の本だが、読みやすさやインパクトなら「ヤバい経済学」「0ベース思考」のが良いと感じた。
【この本の目的】
自分自身について、判断や選択のエラーを突き止め理解する能力を高める!
【代表的ヒューリスティック】
おとなしい人はこの仕事が向いている、など正しい判断をするにあたり、似たものを探して単純しようとすることはないだろうか?
【利用可能性ヒューリステック】
インパクトのある事件、最近メディアに取り上げられている、ことによる思い出しやすさ、情報の入手しやすさに判断が影響されたことはないだろうか?
【調整とアンカリング】
「ガンジーはなくなった時114歳だった?」人は「35歳以下だった?」と聞かれた人よりも高い年齢を言ってしまう。
「彼って親切?」と聞かれれば親切なところを列挙するが、「彼って意地悪?」と聞かれると、彼に親切にしてもらったことはなかなか思い出せない。
何らかの比較対象を与えられると、例えば[結婚指輪は給料3カ月分という通説]や[会議で声の大きい人があるアイデアを出す]と、「そんなものなのかなぁ」とそれを基準にものごとを考えてします。
【ファスト&スロー】
速い思考・直感的思考をシステム1、遅い思考・熟慮思考(注意力を要す)がシステム2。これらが上手くOn/Offできるので日々の多くの意思決定をこなすことができる。
しかし、認知的・感情的・身体的のいずれかを問わず、あらゆる自発的な努力は、少なくとも部分的にはメンタルエネルギーの共有プールを利用している。つまり、努力というコストに、メンタルエネルギーという資源は消耗されてしまうのである。
だから、高速道路で運転に集中しているときに、助手席でわーわー言われると注意力が散漫になり...
→効率的に生きるためにファスト思考が多くの意思決定をするが、時にエラーを起こすことがある。それを防ぐためにスロー思考はものぐさでなかなか出てきてくれない...。その事実を得ることがこの本の一番大きな財産。
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判断や思考に影響する脳の特徴が、読んでみて納得な内容。
感覚的になんとなくわかっている思い込みや錯覚の影響が自分の想像より大きそうで、結果的に誤った結論に至ってることも多そう。
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ひたすらシステム1の解説
ツイッターで2-3人の賢そうな人が、おすすめしていて興味をもって上下巻を借りて読んだ。
人間の意思がどのように決定されるかについて解説したものだ。
大きく、システム1(直感・瞬時に判断)とシステム2(ゆっくり考える)の2種類に別れており、この上巻ではシステム1についてひたすら解説していた。
冒頭でこの書籍の内容は論文のようなものではないというようなことが書いてあったが、自分にとっては嘘だった。実験結果などについてひたすら解説を垂れているだけで、長ったらしくてはっきりとした結論がわかりにくい。役に立てるのが難しい。
参考文献は巻末にあったが、本文を読んでいて何がおすすめなのか自分には理解できなかった。おそらくマーケティングなどで人を操作したい小賢い人には有用なのだろう。
個人的には「選択の科学」や「お金と感情と意思決定の白熱教室: 楽しい行動経済学」のほうがよかった。
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本書は,われわれがいかに錯覚に陥りやすく,不合理な意思決定をしがちかということを,多種多様な実験とデータによって示している。
本書を読了した後においては,さまざまな人間の営みを,これまでとは違った視点で(ある意味では,ひねくれた視点で)見られるようになるかもしれない。
認知的錯覚に陥ることを回避し,客観的・合理的な意思決定をするためにはどうすればよいかという点については,著者によれば,効果的な解決策は存在しない。しかし,エラーのパターンを知り,自分の置かれた状況を冷静に観察することで,部分的には意思決定のあり方を改善できるのではないだろうか(著者自身も,断片的には解決法を提示している)。その意味で,本書の内容は,実生活に役立てることもできるだろう。
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人はどのように意思決定したり、物事を理解しているのかがわかれば、ビジネスの仕掛けが変わるはずと思い、その手の本をまとめ読み。組織やチームを動かすことや経済行為について、一般的に言われているほど人は合理的ではない。やはり感情の動物。「教室の写真を見せられると教育に前向きになる(プライミング効果)」「速い思考と遅い思考の組み合わせ」「創造性とは素晴らしく良く働く連想機能」「感情という尻尾は合理的な犬を振り回す」「次のファイスブックを見落とすリスクは凡庸な企業に投資するリスクよりもはるかに深刻と受け止められている」。
読了済みの『スイッチ』に登場する象使いと象と同じで理解が深まった。
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社会人ゼミテキスト
佐々木先生の言葉を借りると、
本当に合理的なものとは、何か、ということ
合理性には限界がある、といこと
が書かれた本。
私の経済学のイメージが180度変わった。