紙の本
心の湯たんぽ
2019/09/03 07:00
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
奥田英朗『我が家の問題』を読みました。
『家日和』の続篇ともいえる短篇集です。
夫婦の問題や家族の問題がリアルに描かれていて、作者の想像かしら、いろいろリサーチするのかしら、と考えたほどでした。
この作者の長篇は、どうしようもない結末やせつない結末のが多いようですが、
この短篇集はその予想を裏切り、いい話で終わるものがほとんどです。
解説にある「“心の湯たんぽ”のような一冊」という表現は言い得て妙でした。
紙の本
どこにでもありそうな我が家の問題
2016/09/04 18:24
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投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あるある」「わかるわかる」シリーズですね。
どの短編も明確なハッピーエンドは表現されていない。
こんな感じになってきたから、あとは読者の方に想像をお任せします、というなんとも煮え切らない終わり方ばかりだった。
だけどもそれが面白く、読後は暫く物思いにふけってしまうので、それが楽しいと思った。
読書の楽しみ方を満喫できる本かもしれない。
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すっごい良かった。家族っていいなって思える本。短編集でそれぞれ夫・妻・子どもの視点で描かれているんだけど、ああ夫はこういうこと思うんだなとか、子どもっていろいろ考えてるんだなとか、自分以外の家族の気持ちが分かるお話ばかり。
奥田作品はほぼ読んでいて全部好きだけど、これはほんとに良かった。買わずに図書館で借りてしまったことを後悔したほど。時々くすっと、最後はじんわりホロっと。これを読んでる私の口元はいつもにっこりだった。
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前作の家日和がよかったので購入。
各家庭のささやかな悩みから大きな問題まで、
温かく、時にしんどいながらも解決に向かっていく、
人事じゃない家族の物語。短編。
1番最初の話、新婚なのに家に帰りたくない病のダンナさんの話がよかった。
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奥田さんの本は、するすると感情移入して物語の中に入りやすい。この本は何気ない日常を題材にしていて、内容は面白かったです。
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201406/家族がいない私だけど、家族っていいなあと思える一冊。エピソードはどれも日常のささやかなものだけど、だからこそ何度もじーんと目頭が熱くなった。「家日和」に収録されてる一家のその後の話が収録されてるのもイイ。
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新婚なのに、家に帰りたくない。
夫は、仕事ができないかもしれない。
妻のマラソン。
里帰り、札幌と名古屋。
夫とUFO。
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基本的には問題が解決してないし、
ハッピーエンドと言い難い
そんな家族の短編集。
でも、実際の家族ってこう。
実際の人ってこう。
しみじみ実感共感。
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夫婦や家族についての短編集。みんな何かしら問題や気がかりなことを抱えてもやもやしながら生活しているが、なんとかしようと行動していて自分なりの答えや解決を見つけようとしている。ひとつひとつの短編で読後感が良く、区切りながら読めて通勤に読むのに調度良かった。
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「家日和」と同じコンセプトの短編集第二段。
「甘い生活?」の淳一の二の轍を踏んでしまいそうでドキリとした。
今回の短編集で感じたのは周りの話を聞いてみるのは
大事だなと言うこと。
意外な人たちが共通の悩みを抱えていたり、
逆に全く同じ境遇の夫婦や家族などないんだと、
作中の各主人公が他人に
ヒアリングしては納得する。
これが「夫とUFO」の美奈子みたいに
相談相手がいなくて抱え込む状況になるのは
なかなか辛そうである。
(それでも彼女の下した決断はよい結果を
もたらしていた)
将来自分の環境が変わってから改めて読み返すと
勉強になることが多々あるに違いない。
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読み終わってほっとする、読了後の感覚が非常に充実した短編集でした。疲れているときに読むと、とても沁みます。
「夫とUFO」そして「妻とマラソン」の2編が大好きです。
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「どうやら夫は仕事ができないらしい」.会社での夫の苦悩を察した妻のとった行動は・・「ハズバンド」,価値観の違いや新婚生活への違和感に悩む夫婦を描いた「甘い生活?」,両親の離婚を知った女子高の揺れ動く心情を描いた「絵里のエイプリル」,会社での窮地の末,心身衰弱の夫を救うため立ち上がった妻「夫とUFO」,互いの帰省をめぐる夫婦の物語「里帰り」,出世する夫に焦る専業主婦の物語「妻とマラソン」,全6編からなる家族の物語.一言でいうと,超リアル.結婚された方なら,一つや二つ,思い当たるものがあるんじゃないかな.独身の方から見ればくだらないことだと思われるだろうし,いずれ過去の思い出として笑い話になるだろうが,当事者たちはいつも一所懸命なのだ.頑張れ夫婦.そう思わせてくれる一冊でした.
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「ハズバンド」「夫とUFO」が特に好きでした。
どちらも奥さんが健気で可愛いし、かっこいい!
「ハズバンド」の奥さんが特にいいんですよ~。
夫は仕事ができないらしいと察した奥さん。
そこから広がる妄想がまた面白い( ´艸`)
実際にはどうだか分からないんですが、奥さんの中ではそうなっちゃってて(夫が会社のお荷物・嫌われてるみたいな事です)、なんとか励まそうと頑張る奥さんが、ほんとに可愛くて。私もこんな奥さんが欲しいですよ。
さらに夫を励まそうと思って作り始めたお弁当が、なんとも素敵すぎる!私はこんなに愛のあるお弁当を作った事がない!(キッパリ!)ちょっとは見習わないとなぁと思った次第です・・・
どのお話も、どこにでもありそうでなさそうな家族のお話。ちょっとほっこり出来て、時々涙ぐんだりもできて、共感もできる。やっぱり奥田さんのこのシリーズは好きです。
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良い。
日常の何気ないお話し。短編集。
凝ったラストがある訳でもない。
結婚、会社、思い当たる事があるような内容。
里帰りが好き。
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【経緯】
ジュンク堂の話題書欄を見て
【目次】
甘い生活?(2010年2月号)
ハズバンド(2009年11月号)
絵里のエイプリル(2010年5月号)
夫とUFO(2010年11月号)
里帰り(2010年9月号)
妻とマラソン(2011年2月号)
【内容】
甲斐甲斐しすぎる妻に窮屈さを感じてしまい、新婚なのに家に帰るのが嫌になった夫を描く「甘い生活?」、夫が仕事のできない男かもしれないと気付いてしまい苦悩する妻を描く「ハズバンド」、両親に離婚の可能性があることに気が付き、親友に悩みを打ち明ける女子高生を描く「絵里のエイプリル」、夫が突然『UFOが見守ってくれている』『宇宙人と交信出来るようになった』と言い出し、不安ばかりが募る妻を描く「夫とUFO」、結婚後、お盆に互いの実家である札幌と名古屋に帰省することにした夫婦を描く「里帰り」、ランニングにハマった妻に東京マラソン出場の機会が訪れる「妻とマラソン」の6作が収録されている。
【共感】
•甘い生活?。「?」がミソ。頑張りすぎるとお互いしんどいからメリハリは大事
•ハズバンド。恐ろしい(笑)。お弁当作り。可愛過ぎない究極の普通の良さ!
•絵里とエイプリル。夫婦は父母である前に男女であり、こどもは見守るしかない。
•夫とUFO。今からお父さんを救いに行ってきます!超かっこいい。わたしもがんばる
•里帰り。とてもホッコリした。田舎の無いわたしには隣の青い芝生。めんどくさいけどあったかい親族。
•妻とマラソン。前作のロハスの夫婦!達成感を得ることはとても大事。とても。