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今回加えられた4章の話は一旦置いておくとして…
3章までの本を6~7年前(20代の頃)に読みました。
そのときは人から人へ受け継がれていく様にちょっとした感銘をうけていました。
今読むと、現在の自分自身が重視している「俗世間に紛れず、自分自身のやることを突き詰めていく」ような様を貫いているジョナサンの姿勢に感銘を受ける(というか共感できる)ところがありました。
この本は読む人によってどういった話なのか読み取り方が変わるというのを聞いた事がありますがそれと同様に、自分自身の変化によってこの本の感じ方が異なることを経験でき、それが面白かったですね。
で、今回加えられた4章についてですが、やはり話の中核は3章までで完成されているんでしょうね。
4章を、ジョナサンが去ってからの後日談のように受け取ることもできると思います。しかし個人的には、今回4章が追加されたことで、ストーリー全体としてのメイン部分が4章に来た気がします。(それが意図しなかったものだから3章までの公開としていたのだと思いますが。)
4章を読めたことは良かったのですが、ストーリー全体としては、やはり3章までで止めていた方がいろんな読み方ができ、それが"深さ"のようなものになったのでは? というのが4章が加わったことに対する感想です。
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単純で短い文章であるほど作家の意図していることを読み取るのが難しいと感じた。後書きを読んで初めて気づかされたことばかりだ。宗教的なことや人より優れているというおごり、また生きることの虚しさや意味のようなことをカモメの群れを通して人間社会について言っているように感じた。難しかった。
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3章までのものを流行に追われるように読んだのは学生のときかな
題名以外心に残らなかった
4章が加わった完全版
すとんと収まった
五木寛之さんの「創約」がいいのかな
写真に惹かれてかもめになったよ
《 ジョナサンの 望む高みは ただかもめ 》
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五木寛之 創訳の完成版!
Part Fourが、あっての物語かと、つくづく感じますが。
なかったら???あそこで終わってたんだぁ…。
かんたんな表現ではありますが。
なんだろ、読みにくい。
考えさせられるかな⁉︎
自由って。
ある、のかな⁉︎
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旧版の内容はほとんど忘れてしまっていました。
軽井沢ハルニレテラスの丸山珈琲で「完成版」になった本書を発見し、思わず購入しました。
最終章が追加されているとのことですが、この章を「あとになって発表した」というのは面白いですね。
旧版では、概ね個人の意思に関する物語だったと思うのですが、新たに追加されたエピソードは、強い社会性をはらんでいるようです。
この新章のおかげで「かもめのジョナサン」は、もともともっていた深遠さを、より一層増したように思います。
もう一方でなんとも気になるのは、五木寛之氏の「創訳」という点です。単なる翻訳ではなく、言葉の抜き差し・脚色が多少なりとも行われているのです。
物語全体に満ちている、精神性というか東洋思想の空気が、この“創訳”によるものなのか、あるいはオリジナルなものなのか、原文をあたってみないと分からないですね。
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有名な作品ですが、初めて読みました。Part Threeまでを読んだ時点では、「若い頃に読んだ方が良かったなぁ」という感想。人それぞれだが、若い時にこそ感じる何かに没頭したり、渇望したりする気持ち。それがシンプルに描かれていて、表紙の絵や、中に挿入されている美しい写真とともに、「思うままでありたい」という気持ちを強くしたことだろう。ただ、今回は、Part Fourが追加されていたおかげで、違った印象を持つことができた。「ひとたび、メッセージを学ぶことに興味を持つと、彼らは厄介な努力を、つまりは訓練..(中略)などを怠るようになっていった。」経験や年齢を少しばかり重ねた自分が、ついつい陥りがちなところである。言葉を知りたければ辞書で調べる、野球が上手くなりたければバットを振る。ただ、それだけのこと。もっと知りたい、もっと上達したい、そんな気持ちに、ずっと正直でありたい。
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完成版、ということで何回目かの再読。追加されたPart Fourは小説のあとがきのように蛇足に思われました。Part Threeで物語は綺麗に整っている。けれども、その余計な(あえて言う)Patr Fourにこそ、作者の生々しい絶望と、揺るがない希望を感じました。
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ついにあるべきところに置かれたPart4。伝説となり、神話となる。そして、身近に、帰ってくる。
何を読み取ったか、読む側がその能力を問われる。
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〈われわれは生きることの目的を持つにいたったのです。学ぶこと、発見すること、そして自由になることがそれだ〉
上手に飛ぶことを追求しすぎて、群れからハブにされたかもめのジョナサンが、仲間にあったり先生になったり伝説になったりする話。
ストーリーは非常にシンプルですが、ひたすら個性を磨くジョナサンと、それを見る周囲の対比から、学ぶことが多いです。
応援歌としての側面が強い作品。
45年前の作品。
読み継がれている作品には何かがある、と思うのですが、まだ分からん笑
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以前の版を読んだのはいつだったか。何年ぶりだろうか。こんなにも有名な本なのに、爽やかな読後感だけが残って話の結末はすっかり忘れていた。リチャード・バックが自身の飛行機事故をきっかけに発表した最終章を新たに加えた完成版が発売されると知って読まずにはいられなかった。
空を飛ぶことだけに魅せられた変わり者のカモメ、ジョナサン・リヴィングストンは群れから追放され、孤独の中でひたすら飛行技術を磨き続け、やがて新たな次元の世界に飛び込むことになる。そうして飛ぶことを極めたジョナサンは若いカモメたちにその技術を伝える役割を果たすようになる。
新しく加えられた最終章では、その後のカモメの群れに起こった変化を描く。消えたジョナサンの神格化と偶像化が始まり、飛ぶ事への純粋な探究心は失われていく。そのカモメの群れの姿は多くの宗教や社会集団でよく見られることの批判であろうか。それを救うにはやはり「イエスの復活」が無くてはならないのだろうか…。
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禅の考えに影響を受けているのがよく分かる
悟りを開き、解脱する。
完全版に追加されたPartFourは、伝播した教えが次第に変容し、形骸化し、退廃していく様子と、新たな世代によって再構築される様子を描く。
2時間で読めるインスタントブック。
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パート3までしかなかった作品に、40年眠り続けたパ-ト4を加えた完全版です。
最近初めて従来の物を読み、これは若者を煽動する物語なのでは?衆愚に足を引っ張られずに自分を磨け。民衆は愚かなのだから救い難し。という上から目線の物語と受け止めた。
はっきり言って怖かった。どんな宗教も最初は崇高な思想から始まり、小乗から大乗に至る過程で教義は薄まり曲解されて、最初の思想からは遠く離れていくもので、結局は小乗に帰っていくのだ。という身も蓋もない物語に思えて仕方がなかった。新興宗教に身を投じた若者が感化されるのも解る気がした。
何度も何度も気になる箇所を読み返し、ランダムに開いて読んでみたり色々試みたが何も印象が変わらないというのが僕の最終結論かと思った。
ところが4のエンディングまで読んで僕は3のエンディングがストンと腑に落ちた。
パート3では、ジョナサンから飛び方を習ったフレッチャーが若いかもめ達に、「それじゃ、水平飛行からはじめよう」そう言うと彼ははたと気が付く。自分もジョナサンと出会った最初の教えの言葉が、「それじゃ、水平飛行からはじめよう」だったと。その瞬間に目の前にいる若いかもめ達に、ジョナサンと出会った頃の自分を見た。ああ、自分が伝えて行った事は彼らが次の世代へ伝えて行くんだ。無限に続いて行くんだ。ジョナサンは聖人なんかではなく、自分と同じかもめだったんだと。
パート4ではかもめの世界が理想の世界から、ジョナサンを偶像崇拝し、彼のひたすら純粋に飛ぶことへの意味と喜びを追求していく教えを、卑小な地上に縛り付け権威の器の中に閉じ込めて行こうとする。必要な時に以外は飛ぶ事も止め、ひたすら神聖な存在に近づく事を目指し思考を停止させていくかもめ達。
思考停止したかもめ達に疑問を呈する若いかもめ、答えを得られず生きる意味を失った彼の前に再びジョナサンが姿を現す。
彼は楽しみながら悠々と空を疾駆する。神格化などどこ吹く風で。
ジョナサンは本当に彼の前に現れたのだろうか。若いかもめの心の中から現れた自分の自身と対話したのではないだろうか。
「正しい掟というものは自由へ導いてくれるものだけなのだ」
3ではジョナサンの導く正しい掟で皆が自由へ進んでいくような最後で、神格化されても仕方がないようなエンディングだったけれども、4で形を崩されていく偶像を尻目に現れた彼の姿にはとても救われた。とてもユーモラスでこれからも物語は続いて行くんだと思えた。やはり彼は聖人なんかではありえない。
確かに3でかもめ社会に訪れた明るい未来が、4で完全に打ち壊された結末と読む事も一つの読み方と思った。けれども今の閉塞した社会の中からも、必ずジョナサンは高みを目指して楽しみながら飛び続ける。それは時代も場所も関係無いんだ。
今だからこそそんな風に読む事が出来たのだと思う。
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この本ってこういう話だったんだあ。
中学生の時とかに課題図書で
よく出ていたような気がするけど、
確かにその頃に読んでおけばよかった。
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生きることの意味、生きる喜びを伝えているような気がする。ただ今の自分には何か引っかかる。どうしても言葉が自分に入ってこない。
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"自分とは違うから"という固定観念で可能な事を不可能にしたり、"掟のきまりや世間一般論"によって心の声が聞こえなくなる、自分をつまらない堅い括りで定義してしまう。筆者はそれを批判していると思う。自分の可能性は無限大であると信じ、周りの声に流されず自分に素直に向き合う、固定観念にとらわれず常に上を目指すジョナサンはかっこいい。いくつになっても何か目標があって挑戦し続ける有意義な人生を送りたい。