物凄い作品です。
2015/12/16 01:59
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
醜い外見故に社会から隔絶されてきた人間、鈴木誠がなぜ異常なストーカーになったのかを綴った物語。700P近い文庫本で一見冗長に思えますが、読み終えてみると1ページも削れる所はなくて複雑な読後感を生み出すために必要だったんだと思えます。
決して斬新な結末ではないし、ミステリに精通していればある程度予測できるオチかもしれません。しかしそれ以上に、主人公のストーカー然とした心情描写が精巧で引き込まれるし、本の章立てがビートルズのアルバム「ラバー・ソウル」の曲になぞらえてある理由も素晴らしいです。結末よりもそこに至る過程に魅力を感じるような傑作です。
真実はどこから見えるのか
2016/04/23 19:25
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投稿者:やす - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビートルズをBGMに詠みたくなる。
同じことのはずなのに、視点の主が変わると、見える風景が全く異なってしまう・・・
外見と心は、その美醜を同じくするのか?
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投稿者:無名さん - この投稿者のレビュー一覧を見る
何だか思いもよらない終わり方…
色々なことを考えさせられたと同時に思ってもみなかった!と…。
何だかとても私には深く考えさせられる小説でした。
是非読んでみてください。
途中で底が割れる
2020/07/13 18:43
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投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る
やたら長い割りに、早い段階で”多分こういうパターンなんだろうな”と気付いてしまいました。疲れだけが残った作品でした。
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600ページ超の長編で読みやすい作品だったが、先が読めてしまう。ラストはどんでん返しといっても、ちょっと無理があるように思い、あまり共感しなかった。8年前に購入して長い間積ん読状態だった。手放さなかったのは、期待感があったから。もっと早く読んでいたら、もっと楽しめたかもしれない。
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一連の事件が「藪の中」方式で数人の証言から物語が浮かび上がってくる。証言が加わってゆくだびに違和感は増して…
中盤までの陰険で気味悪く心地悪いくらいのテンポから一転して加速し終盤まで一気にまとめ上げるようなスピードも事の顛末を知った後はしっくりくる。
まさにビートルズのアルバムを聞いているような構成で、そちらに詳しい人ならもっと面白く読めるのではないだろうか。
トリック自体は驚くものでは決して無く、似通ったミステリは国内にも多い。それらのミステリは話運びが無理やりなものが多かったりするが、中でもお話が破綻せずに且つキャラクタがぶれずに描けていると感じた。普通に面白いミステリだと思う。結末は悲しいが読後感も悪くない。
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2014/06/17 購入。岡嶋二人として書かれたものは読んでいるけど、井上夢人としては初めての作品。678ページと文庫本としては分厚いけど、ミステリっぽくない構成で面白そう。
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厚い本ながら、登場人物が入れ替わり立ち替わり物語っていくので、ぐいぐい読めた。どこまでいくんだこのストーカーと思いながら、まさにリアルのストーカーもこんな思考をするのかと、勉強になった。
最後は、まさかこんな展開になるなんてと、物凄いスピードで読了。
クラインの壺がものすごく好きだが、この作品も心に残る作品になった。
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かなり後半までは、気持ちの悪いストーカーものと思ったけど、ラストへ向けて切ないラブストーリー?に。なんとも切ない読後感。
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途中から少し退屈になった。最後は一気に進むし、そのままの展開ではないのはわかっていたから長い長いタメにイライラしながら読み進んだ。イニシェーションラブや葉桜の季節に君を想うや私を離さないでなどの、奇妙なズレを感じながらのわからなさ、最後はスッキリ、、、とはいかなくて、ドンデン返し?にはちょっと飽きたかなあ。
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[人のものとは思えない]外見をもった金持ちの息子による、身の毛もよだつストーカー行為
当事者とその関係者による語りと、変質者の独白が入り乱れながら起こったことを浮き彫りにする構成。読みやすい文章と展開に引き込まれる前半、冗長する犯罪行為に悪寒を禁じ得ない中盤、そして真実に横面を叩かれる終盤。
なんて切ない犯罪だろう。認められる存在と、他人を護り護られるということ。
緊張感があって面白い作品、だけど読み返したいかどうかは、、、
どんでんがえしにしてやられた、で言うなら我孫子の殺戮に軍配。
こちらは切なさが勝ってる。ちょっとひきずる。
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ほとんど一気読み。醜い容姿により世間から迫害されてきた男が恋をした時の狂気はすごい!
まったく・・・オセロゲームで完敗した気分です。
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別に悪い話ではないけど、
ミステリーとしてはルール違反の印象を受けた。
どれだけ上手に描けていても、そこが不誠実に感じられてしまっては興醒め。
最後のキャラクター付けもそれぞれ極端で強引。折角の人間味が残念。
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長い。
「すずきまこと」の気持ち悪い描写にウットリ。
一緒に美縞絵里を覗いている気分になれてウフフ。
しっかり気持ち悪いストーカーのままでいてほしかったなあ。
そら本末転倒か。