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現代史について、「ざっくり」書かれていて便利。
いま、ニュースになっていることの起源が分かると
見え方も変わってくる。
結論をおしつけず、こういうことを考えるべきでは?と
問題点を指摘してくれるので、若い世代に読んで貰いたい。
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現在の世界を知る為の基礎知識が詰まっている本。分かりやすく書かれていると思うのですが、無知のわたしでは、なかなか時間がかかりました。
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時事問題の基礎を学べる。
国内外。
様々な知識をまず伝達し、今度はその知識を基に自分なりに考えてもらう。自分の頭で考える力をまず身につけてもらう。そのうえで、社会に出てからも、これからずっと学び続けるという、その力を付けてもらうこと、これが教養教育ではないだろうか。(p29)
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東工大での講義を別バージョンでまとめている。
文芸春秋版よりも、一歩踏み込んだ考察が書かれており、こちらの方が読みごたえがあった。
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2018.1.3 読了。
近頃、「無知の知」という言葉がよく言われますが、日本人の多くは「無知の無知」であると思います。良くも悪くも、平和ボケしているというのでしょうか。
例えば、自衛隊が国外での戦闘行為を禁止されているにもかかわらず、PKO法はなぜ、どのような経緯で成立したのか?なぜ危険を冒してまで海外派遣する必要があるのか?
また、中東問題。なぜこんなに長引いているのか?紛争って?テロって?宗教って?そもそもなぜ関係なさそうなアメリカが介入したのか?
ベルリンの壁って、結局何だったのか?ウクライナのロシア編入のニュースは何だったのか?ロシアとアメリカはなぜこんなに仲が悪いのか?冷戦って何?まだ続いてるの?
歴史で習ったから、教科書に載っていたから、ニュースで見たから、ネットで見かけたから等々、知っているつもりになっているあれこれを、わかりやすく池上さんが解説してくれています。すごく、すごくわかりやすく丁寧に。
こんなにも容易く情報が手に入る現代で、戦争の歴史、政治の歴史、経済の歴史、国際情勢など、私たちはあまりにも知らなすぎることが多すぎます。興味のないことには耳を傾けないのに、あまりに陳腐な情報に翻弄されやすい現代社会に生きる私たち。教養とは、過去を知り、今を見つめ、批判し、正しく未来を予測し、計画するための指標となるはずです。現代人を未来へ導く羅針盤とでもいうべきものでしゃうか。役に立たないという理由で教養を身につけないのは、無責任というものです。知ることが大切。
国際社会、国際協力と叫ばれる今、知らないということが世界では命取りになります。無関心や無知こそ愚かな罪だと、過去の大きな過ちの歴史がそう教えてくれます。
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あまりやさしくはなかった。。
世界の近代史の辺りは特に。広い範囲をぎゅっと短く詰め込んでいるので、教養が普通にある人向けかな。対象は大学生みたいなので、恥ずかしながら。
公明党が創価学会の支援を受けていることをわざわざテレビでは言わないのは、それが常識だから。なのに受け手が勝手にタブーだと勘違いしている等、常識・教養を知らないとズレた解釈や理解を持ってしまう。正しいことを自分で考えられるよう、教養を身に付けた方がいいのだと改めて思わされた。
私はもっともっとやさしいところから勉強が必要かな…笑
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教養が大事と言われても教養ってなんなんだろうと思っておりました。勉強出来る事なんじゃない?位に思っていたんですがどうも違うようですね。世の中の全体的な流れをつかむ為の自分なりの目次作成ではないかと思いました。専門知識を掘り下げる以外に、様々な事のアウトラインを頭に入れて、深く掘り下げる時に自分なりの目次が有れば、その先に進みやくすくなるという事なんだと思います。
あまり世の中の事分からないので、簡単に纏めてくれたこういう本は有りがたいですね。現代になると途端に古く感じるのは、現在流れている歴史の最中の事なので当然です。
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・オスロ合意―ノルウェーの首都オスロで交渉され1993年にワシントンで調印された、イスラエルとパレスチナの合意。オスロ合意により、PLO議長のヤセル・アラファトが、パレスチナ自治政府の議長になり、パレスチナ評議会がつくられた
・イラン・イスラム革命―1978年にシーア派のホメイニらを指導者として勃発。翌年、独裁政権を倒しイラン・イスラム共和国が成立。反米、反ソ路線をとった
・マーストリヒト条約―1992年に調印。1993年のEU発足
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◯与えられた条件を元に考えるだけでなく、そもそも所与の条件が成り立つのかどうかも含めて思考する
◯民主党の失敗や国民が離れたのは、マニュフェストなど言ったことを実行できなかったこと、事前の根回しが下手くそだったこと、何でも自分達でやろうとして機動力を無くしてしまったこと
◯経済界がアベノミクスに協力するのは、貿易交渉で企業有利なやり取りをしてほしいから、将来税制面で工面してほしいから
◯太平洋戦争後、ソ連はヤルタ会談で決めたビジョンを無視して、近隣諸国を次々と社会主義国家にしていく動きを取っていた。
◯朝鮮戦争、ベトナム戦争、東西ドイツの問題は全て冷戦の象徴的な動き
◯1949年に西側諸国が集団的自衛権に基づいて作られたNATOを組織すると、東側は1955年に同じくワルシャワ条約機構を作った。NATOは今もあるが、ワルシャワはもうない。
◯冷戦は、アメリカ外交官の発言したソ連封じ込め政策、英国チャーチル首相の鉄のカーテン発言、発展途上国にソ連が入っていかないようにしよう!というトルーマンドクトリンによって米ソの関係は一段と悪化していった
◯1989年のアメリカブッシュ大統領とソ連ゴルバチョフ書記長の、マルタ会談により冷戦は終わった。
◯冷戦中も核については、アメリカのケネディ大統領、ソ連のフルシチョフ首相との間で実験防止の条約を取り決める動きがあった。しかし、ケネディ暗殺後、フルシチョフも解任され核実験の動きは再開していった。
◯核実験防止の取り決めのすぐ前、キューバ危機が起こり、全面核戦争の危険性があった。これはアメリカの偵察機がキューバ基地でソ連が核開発を行なっていることを発見した事が始まり。オチとしてはソ連が手を引いた形。
◯ケネディ暗殺後にベトナム戦争が勃発。先ずアメリカがソ連側の北ベトナムを爆撃、しかし世論の悪化等から、アメリカ兵が撤退。すかさず北ベトナムが、南ベトナムを攻め落とした。
◯中東問題として大きいのは、パレスチナ問題。これはユダヤ系対アラブ系の争い。ユダヤ系がイスラエルを建国し、アラブ系を追い出した。その後、アラブ系がイスラエルの中に自治区を作った。
◯アメリカがこの問題に首を突っ込むのは政財界の主要分野にユダヤ系の実力者が多くいるから
◯パレスチナとイスラエルがお互いに仲良くできないのは、お互いに相手に対して敵対心むき出しの過激派がいるから。仲良くすると内部からやられる危険性ある。
◯アメリカがイラクのフセインを目の敵にするキッカケとなったのは1990年代始めの湾岸戦争
◯湾岸戦争は、イラクが石油資源を目的としてクウェートを狙ったことがキッカケ。近隣で同じく産油国のサウジアラビアが危機感を覚え、アメリカに助けを求めた。アメリカは多国籍軍としてイラクを撃退。
◯実は湾岸戦争時、サウジアラビアにはウサマビンラディンがいた。戦争時イスラムの聖地であるメッカとメディナがあるサウジアラビアにアメリカ軍が駐留している事が許せずアメリカに敵対心を持つようになった。
◯イランでは大統領選挙で、反米強硬派から、穏健派のロウハニ大統領へと変わった。しかしイランと仲良くすると、サウジアラビ��やイスラエルと敵対することになる。イランとこの2国は宗教の宗派の関係で仲が最悪のため
◯ロシアは、ウクライナ南部のクリミア半島にあるクリミア自治共和国の再編を訴えている
◯ウクライナがEUに入ることも強く反対している。何故ならウクライナ東部にはロシアの軍事基地があり、ウクライナがEUに入りNATO等の動きをとれば、軍事機密が漏洩する危険性があるから
◯EU参入にも問題あり、クロアチアよりも先に手を挙げていたトルコが入れていない。なぜならば、EUはキリスト教が多いが、トルコはイスラムであり、宗教的な問題が発生するから
◯EUの問題、金融政策はEUで行うが財政政策は各国で行うことになり齟齬が生じる。
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歴史は過去のことではなくて今の問題とも繋がっているんだなと思った。他人事ではなく、自分のこととして学んでいきたいと思う。
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【読むきっかけ】
教養を得たいと思ったため。
【読んで自分が認識したこと、思ったこと】
教養は人生をより良く生きる基礎体力。過去の出来事から失敗と成功を学ぶことも教養。過去の例を知るには歴史を学ぶことが必要で、授業では現代史は手薄になりがちだが、現代史は現代を生きる我々には必須の教養である。現代史を講義録形式でまとめたのがこの本。
池上さんの本はどこか教科書的に感じるものが多い。読者側に考えさせるようにしているためか、著者の意見はあまりなく、出来事の羅列(因果関係等もあるが、、、)が多いのでするする読めるがするする抜けていきがちに自分は感じてしまう。
自分が読んでいてするする抜けていってしまうのは、馴染みのない単語が出てきたとき、その文字を見て自分の中で知識がなく関連付けができないため背景が読めず、文字面以上のことを想像できないし、特段意見も出てこないためである。
この本を読んで自分の教養の無さが身に染みた。
《読んで大切に思ったもの》
・学び続ける力を学ぶのが教養教育。様々な知識を学び、それを基に自分なりに考える。自分の頭で考える力を身につけることが教養教育。これを身につければ、自分が身に付けていない知識を自ら吸収し、考えるということを習慣にできる。