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内容(「BOOK」データベースより)
「女」と名のつくものはたとえ動物であろうと入れない、ギリシャ正教の聖地アトス。険しい山道にも、厳しい天候にも、粗食にも負けず、アトスの山中を修道院から修道院へひたすら歩くギリシャ編。一転、若葉マークの四駆を駆って、ボスフォラス海峡を抜け、兵隊と羊と埃がいっぱいのトルコ一周の旅へ―。雨に降られ太陽に焙られ埃にまみれつつ、タフでハードな冒険の旅は続く。
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-存在というものは認識を基盤としているのだ。
ギリシャ正教の聖地アトスとトルコを巡る旅。
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おもしろい!!!!!!!!!!!!!
修道院で出される料理をミシュラン風に評価したり、
トルコ人の人懐っこさを必ずしも肯定的に受け入れる
わけではなかったり。
とにかく村上春樹の表現は、やっぱり素敵です。
カフソカリヴィアの猫のところが特に好きです。
比較的古い本だけど、その当時の国際情勢を頭に
入れながら読むと中東のピリピリ感がリアルに
想像できて、より一層楽しめると思います◎
もし自分が男だったらアトスに行きたいと思うだろうなー
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-でも何日かたつとアトスが不思議に恋しくなった。(中略)そこでは人々は貧しいなりに、静かで濃密な確信を持って生きていた。(中略)猫でさえ黴付きのパンを美味しそうに食べていた-
ギリシャ正教会の支配化にあり、女人禁制のアトス半島修道院廻りと、トルコ21日周遊旅行のお話。人とのかかわりのエピソードが薄いせいか、いまひとつ引き込まれないまま終わってしまった。禁欲的な世界での、過酷な旅のせいかも。偉大なら退屈と過酷さのせいで、この半島に引き返したくなる気分はわかるようなきもする。ま、なにせ、アトス半島は女人禁制だし、女子にはわかりにくい世界かも。そういう意味でも、女子は、この本を読んで男子ワールドを垣間見るのも一興。
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これも、ハード加減が良い。
何もそんなに・・・。と思いながら
半分うらやましく、読む。
昔読んだ。
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ギリシャ・トルコを汗まみれ埃まみれになりながら旅する村上さんの旅行記。
村上さんの眼を持って世界中を旅したらきっと面白いだろう。
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ギリシャの旅が予想外の旅だった。
現実離れしてて、興味深かった。。
トルコの旅では…
チャイ飲みたい!
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村上春樹は紀行文も何冊か書いているし、なかなかいい。
そういえば、彼の小説の中にも、そういう場面がある。
どこかの町のホテルで、または海の畔で、のんびり寝ころびながら、一日本を読んでいるのだ。
そういう旅行もたまにはいい。最高の贅沢だ。
ギリシャとトルコ、人があまり行かないところに、村上春樹は行く。
そして、人とは違う楽しみを見つける。
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ちょうどここのところ、ギリシャ・トルコあたりの歴史を
やっていたので、読み返していました。図版・写真付きなのがうれしいところ。
やはり村上さんのエッセイはおもしろい。彼の小説が苦手だというひとには、こういったエッセイのほうをおすすめしたいです。
ほこりにまみれて荒っぽいけれど、強烈な旅をしてみたくなりました。
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本作が出版されて20年弱。実際にトルコの地を踏んでみたが、作品の中に描かれている埃っぽさがあまり感じられなかった。
「埃っぽさのある旅行」を求めるならば、経済発展を遂げつつある今日のトルコに行くよりも、本作を読んで頭の中で疑似旅行に浸るのがいいかも。
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ギリシャに行った際に、「辺境・近境」を持っていって、帰国してからきがついたが、村上春樹もギリシャに行っている本があるではないか。
この本は、ギリシャ「アトス」と、トルコの旅行記である。どちらもハードな旅で、改めて優雅と思っていた村上氏の冒険に驚かされる。
「アトス」は女人禁制のギリシャ正教の聖地で、特別ビザが必要な修行の地である。ガイドブックの最後にも確かに載っている。厳しい山間の移動に、修行僧の生活に、粗末なパンやチーズの食事に、疲れを癒すウゾー(酒)・・・。
トルコは、車でぐるっと一周。今もさほど安全ではない国なのに、当時はもっと危険だっただろう。そんな一触即発な地域にまで足を踏み入れ、汚いホテルや交通事情をぼろくそにいいながらもトルコは嫌いでないという。
隣どおしの地中海に面した国でもまったく事情がちがうから面白い。
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ずいぶんとタフな旅をしてるなあ。
これを読むと、やはり旅って基本的に辛くて苦しい。日常の安楽さを知るための作業のように思える。
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ほんとに辺境の旅行記だ。
これを読んでギリシャやトルコに行きたくはならないかも知れないけど、読み物としては非常に楽しめた。
主観の前に、きちんと客観的にその国や人々を捉えているのが、また面白い。
来月トルコに行くんだが、チャイハネに行って日記をつけてみよう。
と言ってもトルコはここ10年位の間に、デノミがあったりEUに入りたかったりでかなり近代化されたみたいなので、春樹の言う画一化された観光地になっているかも知れないけど。
ともあれ、ウォータークーラーの水にとじゅうたんやには気を付けようと思う。
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旅行記。彼の言葉を借りるならどちらかというと「ダイハードな」旅行の旅行記。
ギリシャ。
それにトルコ。
彼のお好みではなかったイスタンブールとエーゲ海(というか行ったのはマルマラ海)岸だけど、行ったことのあるトルコの「空気」について、何よりチャイについて!書かれているのが個人的には嬉しい。
ドイツ人観光客がうじゃうじゃいる感じとかも(笑)
残念ながら永遠に立ち入ることのできないアトスよりも、
惹かれたのが(もう一度行きたいと思ったのが)トルコの方だったのは幸い。
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はてさて、何と言ったらいいものやら。
基本的に村上春樹は苦手な作家さんだが、20年ほど前にこの本だけは比較的面白く読んだ記憶が断片的に残っていて、最近トルコに行ったこともあって、読み直してみた。
相変わらず物事を描写する筆力はすさまじく、本質に何とかたどり着こうとする着眼の鋭さにも敬服する。
でもなぜだろう?
著者の文章を読むといつも非常に息苦しさを感じてしまう。
冷徹と評しても問題ないであろう、作家というよりも報道に携わる記者のような文書がそうさせるのか。
著者が設定した枠からは、自分の思考すら決して逃れることができないような錯覚におちいる。
今回の旅の記憶も主題が主題だけあって、非常に息苦しく、つらく感じた。
でも辺境にはそれがあっているのかもしれない。
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観光地巡りとは異なる、旅とはこのことをいうのかなと感じる。厳しい自然や、人々の様子、食べ物などがありありと描かれている。チャイが美味しそう。