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ペンギンの居る鉄道?を舞台に様々な物語が描かれていますが、最終的にはひとつの話にまとまります。
って言うか、海狭間駅って、海芝浦駅がモデルですよね。工場の敷地内にあって、工場関係者以外の出入りができないって。
ハートウォーミングな話ですが、最後のまとまりが・・・。無理やり出てくる必要はありませんが、この手の話って、はじめの方に出てきている人が最後に何らかの形で出てくるものですよね?一部は出てきていますが、もうちょっと出てきて絡んでも良いかと思いました
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ペンギンの表紙に惹かれて手に取っただけなので、期待せずに読み始めたら思いのほか良かった。ペンギン、可愛いです。
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何とも不思議な作品。
一応は連作短編集で、
とある鉄道の「遺失物係」を要として、
様々な人の様々な人生が描かれる。
ポイントは、この遺失物係が、
事務所でペンギンを飼っていること(^ ^
そのペンギンが、一人で(?)電車に乗って、
沿線のあちこちに出没するので、
誰言うとなく「ペンギン鉄道」なる名が付いた。
何というか、現実離れしたファンタジー...
なのかと思ったら、最終章で色々種明かし。
ペンギンが飼われている理由も、
年齢・経歴不詳の遺失物係の過去も、
きちんと落とし前が付く(^ ^
「意外な急展開」などもあったりしますが、
全体的な印象としては「時間がゆっくり流れている」
感じの一冊でした(^ ^
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さほど新味のある話ではないけれど、筋と関係なくうろうろしているペンギンがひたすら可愛い。実際電車にペンギンが乗っていたら胸きゅんだろうなあ。
全体的にはほんわかして心に波風立たずに読みました。
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何故にペンギン??!と思いながらも、連作の短編を楽しんでいるうちに、二重三重の仕掛けをひも解きながら最後の大団円にたどり着いた。じんわり感動。
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ほっこりする物語
ペンギンである必然性はないが
インパクトはある
ただ、単調なので
もう少し山あり谷ありだと…
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海狭間駅にある電車の忘れ物を保管する遺失物保管所、通称なくしもの係には、職員1名となぜかペンギンがいる。そこを訪れる人達の4つのお話。どのお話も、最後は前向きな終わり方で、特に最後のお話では、なぜペンギンがいるのかとか、今までの話に登場した人たちのその後とか、なくしもの係の守保のこととか、いろいろわかって、スッキリと、そして、ほっこりとした読後感でした。ペンギンは、ただ赴くまま行動するだけで、何かするわけではないのだけれど、可愛い彼(彼女)の存在は大きかったです。
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遺失物保管所、通称なくしもの係で起こるちょっとほっとするなくしものにまつわるいろいろ話。
ペンギンがいる鉄道、あるといいな~。
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スイートメモリーズはとにかく感動。
何回読んでも泣けます。
心がささくれてる時に読みたくなる本。
ほっこりします。
あったかい気持ちになります。
それぞれの主人公が、それぞれの話に関わっていくのが、よかった。
新幹線で読むためにジャケ買いした本でしたが、買って大正解でした。
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ペンギン好きゆえ手に取ったが、ペンギンがシュールなポジションで、まぁこれはこれで面白いかも。全体構成は王道ながら、個別の話では生々しい感情描写もされ共感を生むところもちらほら。キャラ立ちは弱いが、綺麗にまとまった小説という感じ。
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なくしもの係を訪れる4人となくしもの係とペンギンのお話。共感できるような、負の感情も描かれているが、4人それぞれそれを克服して前向きに変わっていくので、読んでいて自分も頑張ろうと前向きにさせてくれる物語でした。
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気持ちが軽くなる素敵な一冊。
あらすじ(背表紙より)
電車での忘れ物を保管する遺失物保管所、通称・なくしもの係。そこにいるのはイケメン駅員となぜかペンギン。不思議なコンビに驚きつつも、訪れた人はなくしものとともに、自分の中に眠る忘れかけていた大事な気持ちを発見していく…。ペンギンの愛らしい様子に癒されながら、最後には前向きに生きる後押しをくれるハートウォーミング小説。
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本屋パトロールからの、図書館リクエスト。そして、あたり。
なんやろう私、本屋パトロールから図書館で借りた本ではずれってないような気がする!? (*´▽`*)
いやいや、買うと借りるではハードルが違うけどね! 失礼?
面白かったです・・・。大変、大変面白かったです。
もちろん初めて読んだ作家やったけれども、すいすい読んだな。
ほんで、伏線がかなりあったので、途中で行ったり来たりを何度も繰り返した。
たとえば、「ツシマザクラ」について、どこかで誰かがなんかいうてたな、と、思ってページを繰ったり。
なくしもの係の守保のファーストネームをどこかで誰かにいうてたな、と、思ってページを繰ったり。
読みながらちゃんと記憶してへんからこうなるんかしら(笑)?
いやいや、そんな、全部を覚えてられるわけちゃうよね。ほんで、
「あっ、このくだり、別のだれかが語ってた・・・」
と、思ったら、先を読む手を止めて過去に戻れるのも、本のいいところやと思います!
その守保さんのキャラクタだとか、そもそも「ペンギン鉄道」な、ファンタジックさが
「きっとホワンとした恋愛仕立てに違いない」
なんて読み始めたら、なんちゅうか猫の話のオチがきつかった(笑)。
まじか。夢、なしか! と、ちょっと失笑したっちゅうかなんちゅうか。
私も響子さん同様、運命を信じたくなるタイプやもんな。しょうがないか(笑)!
しかし、そこに恋愛は生まれないのか・・・と、苦笑いしちゃったわー。
生まれたら生まれたで失笑するくせに、生まれなかったら生まれなかったで苦笑する(笑)。
この一章を踏まえてやから、以降はそんな夢みたいな展開にならんのやろうなと思って読んだので、さほどダメージもなかったかな。
いやいや、ゲンチャスの話はわりに前向きちゃうかなと思うけど、おでんをかぶってるしな・・・。笑
そのくだり、いるか!? って思うけど、いるよな。いる。
このくらいの夢とか、このくらいの理想とか。このくらいの挫折とか、このくらいの嘘って、他人にはなかなかいえないけどみんな抱えてるんちゃうかなあ。
何気ない顔を装ってても、みんなわりといろいろ抱えてるんちゃうんかな。
それでも「何気ない顔ができる」のは、自分にもいろいろあるから、他人のいろいろもさらっと流せるのかも。
それを無関心というのかもしれへんけど、いやいや、そのくらいの距離感というか、線引きというか、は、ひじょうに大事なんやろうなあと思います。
他人にどう思われるかよりも、自分がどうありたいかのほうが大事やもんね!
(この小説はそういうテーマではないけども)か
いやでも、「前向きに生きる後押しをくれる小説」って書いてあるな!
ちゅうか、これ、「ハートウォーミング小説」って書かれてる!
ええ!?
確かにほっこりするかもしれへんけど・・・。ウォーミングって感じでは・・・ないかも・・・(笑)。
ハートをウォーミングする前にまず自分と向き合わんとあかんっぽいよ。
でも、みんながそうやって向き合ってる姿は、小説としては面白いけども・・・。
最終章ではペンギンの存在も含めてすべての理由が明らかになって、また、ここまでの登場人物も勢ぞろいしたため(岩見さん・・・!)みんななくしものを引き取ったり預けたりしながら、がんばってはるなあ、と、わかったのはよかった。
守保さんと潤平の出会いとか、名前のミスリードもよかった。
ほんで、潤平さんがペンギンを置き去りにするくだりは不覚にも泣きそうになったよ・・・!
潤平、ぜんっぜんいけ好かないおっさんなのに・・・!!
(潤平なんかその親玉みたいなもんやけど)自分にいろいろなこだわりがあったり、素直になれなかったりするとほんまに生きにくそうやなあ。
客観的に見たら、そのへんな意地を張りとおすよりも他人と交わるほうがよほど楽しいし、また、そのへんな意地がその人の世界も時間ももったいなくさせてるよなあ、と、思ってしまう。
でも、当人もそれがわかっていても改善できひんねやろうね・・・。
ここは、自分にも言い聞かせとこう。笑
なんちゅうか、他人にこんなん思われたらいくらなんでも終わりやな。
最近こういう「自分を振り返る」ちゅうテーマばかり目につくな。そういう時期か。
(2016.03.06)
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架空の地名だけど、大企業専用駅はあるある。最後に繋がったソース毛と登場人物たち。(レビューネーム:けわた くーすけ)
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読んでよかったです!
この可愛いペンギンの表紙で、『ぶたぶた』さんを想像して手に取ったんですが、
また違った意味で良かったです。
大和北旅客鉄道波浜線遺失物保管所。通称「なくしもの係」
そこで繰り広げられる、心に傷を負った人々の再生の物語。
「なくしもの係」にいるのは、赤い髪をしたイケメン駅員・守保と、
白いカチューシャをしたような頭のジェンツーペンギン。
何といっても、ペンギンが可愛いのです。
両手(フリッパー)でバランスを取りながら、えっちらおっちら。
自分で電車に乗ってお散歩しては、ちゃんと帰ってきて。
「ペンギンを飼ってるんですか?」との質問に、
「というか、世話をさせてもらってます。」と答えた守保。
最終章で明かされる、この返答の意味に泣けました。
正直なところ、猫の遺骨を持ち歩いていた響子にも、
夫に赤ちゃんができたと嘘をついた千繪にも、モヤモヤしっぱなしでした。
でも、最終章で潤平をみつめるペンギンの、濁りのないつぶらな瞳を見ていたら、
そんなモヤモヤも、すっと消え去りました。
ヨチヨチと歩くペンギン。
その一歩は小さいけれど、着実に前に進んでいる。
時々立ち止まり、ゆっくりと周りの景色をながめては再び歩き出す。
なんだかんだ言いながら、私も少しずつ前進できていたらいいなと思えました。