紙の本
ペニーさんシリーズ第3弾
2016/06/08 16:35
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
羊のスプロップはかわいいだけではなく、金銭感覚がシビアなところがいい。優しさに加えて、世の中の厳しさも教える児童文学だ。
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二匹と一緒に暮らすために、まずは自分が働いてお金を稼ごうとするところにものすごく好感が持てる。分割払いの算段までして。
普通に考えればそんなこと普通のことなんだけど、この普通のことを普通にしようとするお話なんてほとんどない。
責任を持って動物たちの面倒を見る…いや、ペニーさんにとってそれは、一緒に暮らしたいってだけなんだろうけど…その姿が素晴らしい。
でもベアハッグはきついね。
手加減してあげて。
絵本にしては結構長め。
絵も地味。
でもなかなかいい物語。
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このペニーさんは、繊細な鉛筆画なのですねー。
エッツは大好きなくせに、なんとなくスルーしていたペニーさんのシリーズ、ちゃんと向き合う時間を作ろうと読み始めました。
なんて、楽しくて、心が優しくなれて、美しい絵本なんだろうと、膝の上でページをめくりながら、子どもの自分に帰っていくような心地を味わいました。
サーカスから逃げ出してきたチンパンジーのスージーとくまのオラフ。ふたりはサーカス団でみんなの前で芸をするのは大好きだけど、冬の間閉じこめられることが我慢できなくて、逃げてきました。
そこでペニーさんの動物たちは、どうしたらいいかペニーさんに相談しようと、家に連れて帰ります。
正直者のペニーさんは、サーカス団からこのふたりを買い取らなくては家で暮らせないと、団長のところへあいさつに出かけます。
はあ、さてここからは、やっぱりサーカス小屋でひと騒動やらかす動物たち。ヤギのスロップが、サーカス団のヤギに紛れ込みます。。
ここから先は、正直で、勤勉なペニーさんならではの幸福がやってきます。動物たちのためにペニーさんは、よろこんで工場へ働きに行き、お金を稼ぐんですもの!
なんて愛なんでしょう。
そしてもちろん、ラストはまたお金を稼ぎに行かなくとも、家の庭仕事をして幸せに暮らせるようになるんです。
こういう、シンプルでちよっぴりドキドキして、なんと言っても絵が美しい絵本、こういう絵本を作れる作家さん、いるんですかね?今の時代にも。