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出雲の阿国 改版 上 みんなのレビュー
- 有吉 佐和子 (著)
- 税込価格:1,100円(10pt)
- 出版社:中央公論新社
- 取扱開始日:2014/06/18
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紙の本
豊臣秀吉から徳川家康の時代に至る壮大な歴史物語の中で、“出雲の阿国”という情熱的な傾き女の生き様を描きつつ、踊り→歌舞伎への発展と、伝統的芸能としての「能」との分岐をも描いている興味深い作品。
2016/12/08 00:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊臣秀吉から徳川家康の時代に至る壮大な歴史物語の中で、“出雲の阿国”という情熱的な傾き女の生き様を描きつつ、踊り→歌舞伎への発展と、伝統的芸能としての「能」との分岐をも描いている興味深い作品。
読み始めでは、情熱的で自由奔放さを併せ持つ“お国”というフェミニストの先駆者的女性の生き方を描いた作品かなと思ったのだが、30歳位までは心を奪われた「鼓」打ちの男(作中では三九郎)と夫婦関係になり、踊りに関しては何か違和感を感じながらも愛する男にとことん拘る極普通の女性として描かれている。むしろ、普通の女以上に夫を激しく愛する情熱女性なのであり、フェミニスト“お国”というイメージは完全に崩れてしまう。しかし、やがて夫・三九郎が妹の“お菊”に乗り換えた辺りから、踊りに対する考え方の違いが明確になり始める。自由奔放・躍動に対し形を重んじ・静的、民衆とともにあるに対して権力・権威指向、などである。
以下は、下巻を見よ。
紙の本
有吉佐和子氏による歌舞伎の創始者として名高い出雲のお国について書かれた興味深い書です!
2020/08/16 11:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、我が国の歴史や古典芸能から現代の社会問題まで広いテーマをカバーし、読者を惹きこむ『紀ノ川』をじはじめ、『華岡青洲の妻』や『恍惚の人』などの数々の作品を発表された昭和を代表する作家・有吉佐和子氏の作品です。同書は、歌舞伎の創始者として名高い、出雲のお国について書かれた物語です。お国は「城一つ持たぬが、天下一になった」女であると言われていますが、この芸能を愛する者の「永遠の恋人」は、歴史書にはわずかにしか登場しません。大きく揺れ動く時代の中でお国はどう生きたののでしょうか?著者の丹念な取材から、お国という人物のこの上なく陽気で健やかに傾きつづけた姿が浮き彫りにされます。中公文庫では上下2巻シリーズで刊行されており、上巻である同書は秀吉の死までが描かれています。
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