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努力すれば報われると思っている人、自分は努力が足りないと思っている人は一読したほうが良いと思う。この本を読んでそれでもそう思うなら、それも一興だが、おそらく、行動は変わるのではないかと思う。
以下注目点
・見返り読み終わったでやれる人が一番素敵。
・報われる努力とは、戦略(目標)に基づいたタスクをひとつずつこなすこと。
・目的?戦略?実行
・戦略:所要日数、1日当たりのタスク、準備しておくもの、苦手分野の洗い出し、息抜きの数。
・TOEICもハイスコア狙いのゲームの一種。早く読む能力、大尉をつかむ力はつくが、説得、切り返しはできない。
・滅私奉公が大和魂ではない。
・役にたつことしかしない人は家畜と同じ
・努力とは目的をスムーズに達成するためにやること
・ワーキングプアは発想が貧困。雇われて給料をもらうという発想に囚われている。
・自分にしか自分の周りの壁は壊せない。
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努力そのものを否定しているのではなく、日本人の努力の概念が間違っているという趣旨。研究者らしい冷静な分析に基づいた内容だった。
努力とは、時間をかけたり、身体や精神に負担をかけてがむしゃらにがんばるイメージがあるが、真の努力は、成果を出すために必要な(1)目的を設定する、(2)戦略を立てる、(3)実行する、という3段階のプロセスを踏むこと。
ある行為を我慢する努力をすると、快感を得るため、自己評価が高まって、かえって逸脱した行動をとるようになる。がんばると自分を冷静に見つめる目を失わせ、他のことが考えられなくなる。努力という言葉は、人を縛り、安価な労働力として使いたい人が用いるブラックなレトリック。
江戸時代は、遊ぶことを尊び、教養のある人や余裕のある人にしかできない高尚で粋なものだった。明治政府をつくった薩長の武士は、江戸っ子にバカにされないため、欧米列強に追いつかなければならなかったため、努力信仰が生じ、日本にはびこるようになった。
現代のニートは、働いたら負けであることがわかっている。働くとは、がむしゃらに努力することであり、奴隷になることだととらえ、自分が生きていくすべを模索している。
神経細胞のセロトニントランスポーターは、放出したセロトニンを再取り込みしてリサイクルする。日本人は、セロトニントランスポーターが少ないタイプの人が7割を占める。セロトニントランスポーターが少ない人は、不安になりやすく、損害を回避しようとする傾向が強い。勤勉で、まじめ、誠実な性格を持つ。また、セロトニンはノルアドレナリンの分泌を抑える働きがあるが、セロトニンが少ないと、ノルアドレナリンが出やすくなって、キレやすい。しかし、心配性であることは、工業製品などの問題点を改良することに長けていることでもある。
終末期ケアに携わり、患者が亡くなる前の数週間をともに過ごすオーストラリア人看護師のBronnie Ware(ブロニー・ウェア)が、その時に聞いた患者たちの言葉を『The Top Five Regrets of the Dying(死ぬ瞬間の5つの後悔)』にまとめた。
1. 人の期待に添うのではなく、もっと自分が望むように生きるべきだった
2. あんなに一所懸命働かなければよかった
3. もっと自分の感情を表に出すべきだった
4. もっと友達を大切にすればよかった
5. 自分をもっと幸せにしてあげるべきだった
http://travelpress.jp/Top-five-regrets-of-the-dying/
https://feely.jp/14084/
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脳科学の観点から努力の仕方、考え方について示唆に富んでいる。
努力をしない努力を、これに尽きるかな。その、努力には意味があるか?少し立ち止まって考える時間が大事。
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努力も努力の仕方によって差が出る。
自分も中学受験で国語の復習をひたすらやったが伸びなかった。もっと早くから、この本を手に取っておけばよかった。
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間違った努力はしない方がいいという内容です。日本人はセロトニン(脳内物質)が少なく、不安になりやすい→その結果、努力信仰に走りやすいというエピソードが印象的でした。
「勤勉」よりも「遊び」こそが高尚なことという主張にも共感できました。こういう考え方は気持ちが楽になります。
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間違った方向の努力はダメ。
遊びのない偏狭な努力もダメ。
自分の能力をいかに見つけ楽しんで伸ばせるか…
という事。
あまり真新しい発見は無かったがサラッと読むには読みやすい。
中野信子さんが書いてなければ、売れない気がした。
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報われる努力は、目的を持ち・戦略を立てて・タスクを処理していくものであり、辛くも苦労もない。実効がなく、方向を間違えているため目的に到達しないのに、自分はこれだけ頑張っているという状況は、他人を妬み潰すことにもなりかねない。洗脳され判断を失っているケースもある。
やりたくないことを頑張るのが良いことっていう価値観。それがなくなると、社会が崩壊するっていう恐怖があるからかな。まずは、正しい努力の知識の普及だ。
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努力に対するマインドセットの在り方
努力が手段ではなく目的化しやすい日本人(遺伝子的に)
努力=成功の図式を信じ込むと成功しない=努力が足りないになりがち。そして,努力なしで成功している(得をしている)他者に対する攻撃,努力をしていない者への攻撃,が行われる。それは自己保全のため。
成功者の努力語りに気をつける。
正しい努力の仕方を学ぶ。
努力=正しい方法を継続実施すること
努力という言葉はいつ生まれたのだろうか?
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・「1%のひらめきと99%の努力」の真意は、「99%努力しても1%のひらめきがなければ無駄」
・遊びは脳のエサ。ヒトは努力よりずっと遊びが必要な生き物。
・自分の嫌いなところは、自分でも気付いている自分の資質。
・人間が死際に口にする後悔の中で最も多いのは「あんなに一生懸命働かなくてもよかった」仕事ばかりせずもっと家族と一緒に過ごせばよかった。
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婚活に何か恨みでもあるのか?というくらいコキ下ろしている。そんな箇所が幾つかありメインメッセージがよく分からない。
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前から注目してた中野信子さん著書。軽く読めて新しい視点が得られて良い。他の著書も読み進めたい。
日本における少子化問題、これには社会の冷たさが深く横たわっている。この冷たい狂気の裏側に、努力に対する過剰な期待があるのでは?
誰も語りたがらなかった「努力」のウソとホント。
*さんまさん 努力は報われる、という考え方はやめた方がよい。好きだからやってるだけの方がよい。見返りなしが一番素敵。
*才能は遺伝的要素も大きい。ある遺伝子により、記憶力が20%高くなるという報告も。
*江戸時代、努力は粋ではなかった
*アメリカは、1回の失敗が1回の失敗でしかないと思える国。日本は、1回失敗したらもう人生終わりと思われてしまいかねない国。欧米人とはセロトニントランスポーターの密度が違う。楽観的。日本人は少ないタイプ70%、多い人2%。欧米人は少ない人20%以下、多い人30%。不安になりやすく、自分の主張を貫くことが難しい。損害を回避しようとする傾向も強く空気を読むのが得意。
*フランス人は「楽しんでこそ人生」。人生を楽しくするために努力。早く帰宅、嫌な人には近づかない。
*日本は欧米より格差が少ない。欧米ではエリートとされる人はものすごく排他的。日本ほど教育格差がないのは珍しい。
*日本では、格差を生み出すのはお金ではなく発想力。学歴や血筋の良さが必要なのは、発想力のない人間。
*構造を壊すのではなく利用する工夫を。
橋下徹、小泉純一郎→既成概念を壊すタイプ。社会に不満を持っている人はシンパシーを感じる。自分が満たされていないことを社会や時代の構造のせいにしてしまうことが多いため。本当は自分にしか自分の壁を壊すことはできないが、それを億劫だと感じている。誰かに壊してほしいという欲求がある。彼らは自分の立ち位置に必要なものは巧みにぶっ壊す対象から外している。
芸人は時代を揶揄するが時代を壊しはしない。それが自分を生かしていることがわかっているから。自分をとりまく空気の中に存在している暗黙のルールを読み取り、言葉などで転がすことで楽しませ、不満を解消し、溜飲を下げさせてそこから利益を得る。
*現実社会で必要とされている能力
稼ぐ、同種の個体と仲良くして情報をやり取りしながら上手に生き延びる、他人の顔色を窺うことで自分の行動を決断できる能力、他人をいいくるめる能力、自分にないものを持っている人を使える能力、自分の怒りを抑える能力、嫌な気持ちになっても立ち直れる能力のことです。
*才能を開花させるために必要な意志力
戦略に基づいた努力に必要な力。目的や目標のためにタスクを地道にこなす、そのために自制したり我慢する力のこと。人という生き物はそもそも意思が弱い、ことを、知る。個人差があり、大人になってから鍛えるのは難しいが、理想の人の近くにいて思考を学ばせてもらうこともひとつのトレーニング方法。小説を読むと脳が変わるという実験もある。
*才能が、ある人を使うコツは?
褒めること。自分では気づいてないが、他人が気づいている所。人たらしと呼ばれる人は、人を褒めてその心を開かせるのが本当に上手です。
この人についていったら自分の才能を生かせるかもしれないと思わせる力が、優れたリーダーには必要です。お互いに使ったり使われたりして才能を補いあっていく。
*人生最後のときを過ごす緩和ケアに携わるオーストラリアの女性によれば、死の間際の後悔はたいてい同じ内容である。あんなに一生懸命働かなくても良かった、もっと自分の気持ちを表す勇気を持てばよかった、自分をもっと幸せにしてあげればよかった。
幸福は、自分で選ぶもの。
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真の努力(=広義の努力):
1目的、目標の明確化。
2戦略の立案。
(所要日数、1日あたりのタスク、準備しておくもの、苦手分野の洗い出し、息抜きの数)
3実行。
目標にあった適切な戦略出ないと無駄。
行動のベクトルが目的に向いてない。
ある行為を我慢するという形の努力をすると、人は快感を得ます。
そして自己評価が高まって、かえって逸脱した行動をとるようになってしまうのです。
努力と逸脱した行動とは、かけ離れてるようで実は密接。
自分はこれだけしたんだから、許される。と無意識に言い訳。
遊び=脳の栄養源、エサ、洗練されている証拠。
人間以外の動物の方が合理的に行動する。
長期的に見たとき、即座には役に立たないけれど、心惹かれる事柄、というのがもっとも人間の未来に資するもの。
野蛮=役立つ、儲かる。
野蛮さしか、ない人=倫理観がない、人を傷つける。
努力家=野蛮人。
セロトニントランスポーター少ない人=心配性、努力をしていないと不安になってしまう。
適度なストレス=人の力を最大限に引き出す。
自分の目標に対してかけざるを得ないコストが非常に高かった場合は、別のコストが低いルートを考える方がスマート。
前頭前野の発達=自制心、頭の回転を早くする。
ミラーニューロン=その人の脳をコピーするように行動する。
小説=実際に会うことができない人の思考、自分の中にその人の思考回路を入れることができる。
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第1章が面白かった。才能による限界は人それぞれ、またはもともと決まった才能(遺伝)から飛躍は出来ない。ただ仕事や生きる上で有利とされる性質を鍛えるには、負荷を掛けることもだいじん。なぜなら脳は考えない、覚えないで住むことにはなるべくリソースを節約するため、その習慣がついてしまう。つまり負荷がかからない状態のママでいると本当に覚えられない、考えられない状態になっていまう。この意味では負荷=努力を掛けることも必要。
中間の2~4章はいまいち薄い。特に2章の日本気質的な批評はなんだか薄すぎないか?というのが感想。
そして結論部分?の5・6章は人によっては大きなきっかけになるかもしれない。
この人の著作は脳科学というサイエンスをベースにしているところがいい。名前だけ「脳科学者」で。実はそれを売りにしたタレント活動の得意な、要注意の男性脳科学者もいるので。
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頑張っているのに報われないと思っている人におすすめ。
【概要】
●「努力すれば報われる」が本当ではないこと
●真の努力とは、目的設定~戦略~実行のプロセスを踏むこと
●なぜ努力が報われないか(日本の特徴、日本人の特性)
●意志力の強さが利益をもたらすことの証明「マシュマロ実験」
●「できるだけ努力をしないで生きよう」という考え方
真の努力とは、「努力をしない努力」のこと
自分よりも能力のある人を見つけて、その能力を認める力を持つ。
そして、その人を使う。そのためには「ジョハリの窓」モデルを活用
●人間は死の間際になるとたいてい同じ内容の後悔を口にする。
「あんなに一生懸命働かなくてもよかった」なのだそう。
【感想】
●「努力を努力と思ってる人は大体間違い」という明石家さんまの考え方に同感
●自分のしたことを「努力した」と自分で言うのは間違っていると思う。
「努力した」と思っていた結果が裏目に出た場合、頑張ったことに後悔してしまう。
だから、好きなことをやっている、で終わっておいて、見返りも求めない。
これが「努力しない」ということの理解、と捉えた。
●人生どのように生きるのが賢いかということを考えた場合、本書の考え方は理解できる。きれい事だけでは損をする世の中である。したたかに生きることが大切だと思う。
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客観的に事実を科学的に述べてくれます。耳が痛い事ばかり言われますが、それはそれで現実で、その現実を自分でどれだけ把握した上で、自分を喜ばせながら努力を努力と思わず、楽しみながら意思力を発揮できるか。
定期的に読み直してマインドセットしたいですね。