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高い評価の役に立ったレビュー
5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2014/10/02 09:46
靖国は何も変わらない。変わるのは周りの人間。
投稿者:やびー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「戦争論」から続く、近代史を中心としたゴーマニズム宣言シリーズを補足する一冊。
氏も述べる通り、靖国を巡る論争は近年のナショナリズムの台頭とネット右翼と言われるアジテータが幅を効かせる言論が中心。ネット内での狭い言論空間に振り回される政治家達も大勢おり、現首相がその最もたる一人と言える。
氏の主張は靖国とは、英霊を顕彰する為であり、国の為に戦う意義を教えてくれる。まさに、「戦争をできる国」にする為の神社である事から目を背けている現状が、今の靖国を巡る在り方をおかしくしていると解く。
「靖国」を問う事とは、先の大戦の意義を問うことと同義であり、戦前から続く日本の在り方を肯定する事。
自身の生まれた国(郷)を愛するパトリに矛盾しない、論理の展開。 過去の著書を振り返れば、一貫して主張し続けブレル事の無い事は言うまでもない。 ゴーマニズムと言う言葉とは矛盾する過去の日本に敬意を払う氏の態度には衿を正したい。
低い評価の役に立ったレビュー
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2014/09/13 20:57
靖国のトンデモ史観が分かる本
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は靖国肯定派の主張が良く分かる本でした。
『戦没者の顕彰こそが、靖国神社の本質(22ページ)であり、慰霊の場ではない。「不戦の誓い」をする場でもない(86ページ)。靖国参拝は「戦争ができる国」が前提である(第6章)。そして、参拝者の増減を気にせずに維持されるように国営化すべき(289ページ)』という主張を展開しています。先の大戦を正義の戦争であり、顕彰すべき戦争だった(36ページ)とし、A級戦犯合祀も当然とする小林氏の見解はまさに保守派です。一方、安倍の靖国参拝を批判したり(第2章)、櫻井よしこ氏等を「思考停止したまま周回遅れの議論をしている(141ページ)」と馬鹿にしています。
私は、政治家(特に安倍)の靖国参拝批判には賛同します。ドヤ顔で参拝する政治家たちに胡散臭さを感じていたのですが、本書を読んで氷解しました。あのドヤ顔は、保守たちへのアピールという不純な動機だったのですね。中曽根や小泉や安倍の欺瞞に満ちた靖国参拝が、靖国騒動を増幅させたということも理解できました(第10章)。
また、従軍慰安婦のみならず靖国問題も朝日新聞が扇動し引き起こした(126ページ)というのは驚きです。亡国・反日新聞としての面目躍如ですね。
ただ太平洋戦争やA級戦犯合祀の正当化等は、靖国肯定派だけに通用するトンデモ論であって、世界平和への挑戦と受け取られても仕方がないでしょう。全世界を敵に回すことは、安倍の靖国参拝で思い知ったのではないでしょうか。
一方、A級戦犯合祀にあたり、天皇の意向を無視した上に、誰にも気づかれないようにコソコソ実行した靖国神社の姑息さは、本書では言及なしです。そもそも靖国神社は明治天皇の意向で創建されたわけですから、天皇が参拝しない靖国神社には存在意義はありません。
一昔前は、靖国肯定論は少数派のトンデモ論でした。ところが、反日を掲げる中韓の挑発、戦争体験者の減少、安倍の歴史認識といった要因で、俄かにクローズアップしてきていることに危うさを感じます。
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紙の本
靖国は何も変わらない。変わるのは周りの人間。
2014/10/02 09:46
5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やびー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「戦争論」から続く、近代史を中心としたゴーマニズム宣言シリーズを補足する一冊。
氏も述べる通り、靖国を巡る論争は近年のナショナリズムの台頭とネット右翼と言われるアジテータが幅を効かせる言論が中心。ネット内での狭い言論空間に振り回される政治家達も大勢おり、現首相がその最もたる一人と言える。
氏の主張は靖国とは、英霊を顕彰する為であり、国の為に戦う意義を教えてくれる。まさに、「戦争をできる国」にする為の神社である事から目を背けている現状が、今の靖国を巡る在り方をおかしくしていると解く。
「靖国」を問う事とは、先の大戦の意義を問うことと同義であり、戦前から続く日本の在り方を肯定する事。
自身の生まれた国(郷)を愛するパトリに矛盾しない、論理の展開。 過去の著書を振り返れば、一貫して主張し続けブレル事の無い事は言うまでもない。 ゴーマニズムと言う言葉とは矛盾する過去の日本に敬意を払う氏の態度には衿を正したい。
紙の本
靖国のトンデモ史観が分かる本
2014/09/13 20:57
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は靖国肯定派の主張が良く分かる本でした。
『戦没者の顕彰こそが、靖国神社の本質(22ページ)であり、慰霊の場ではない。「不戦の誓い」をする場でもない(86ページ)。靖国参拝は「戦争ができる国」が前提である(第6章)。そして、参拝者の増減を気にせずに維持されるように国営化すべき(289ページ)』という主張を展開しています。先の大戦を正義の戦争であり、顕彰すべき戦争だった(36ページ)とし、A級戦犯合祀も当然とする小林氏の見解はまさに保守派です。一方、安倍の靖国参拝を批判したり(第2章)、櫻井よしこ氏等を「思考停止したまま周回遅れの議論をしている(141ページ)」と馬鹿にしています。
私は、政治家(特に安倍)の靖国参拝批判には賛同します。ドヤ顔で参拝する政治家たちに胡散臭さを感じていたのですが、本書を読んで氷解しました。あのドヤ顔は、保守たちへのアピールという不純な動機だったのですね。中曽根や小泉や安倍の欺瞞に満ちた靖国参拝が、靖国騒動を増幅させたということも理解できました(第10章)。
また、従軍慰安婦のみならず靖国問題も朝日新聞が扇動し引き起こした(126ページ)というのは驚きです。亡国・反日新聞としての面目躍如ですね。
ただ太平洋戦争やA級戦犯合祀の正当化等は、靖国肯定派だけに通用するトンデモ論であって、世界平和への挑戦と受け取られても仕方がないでしょう。全世界を敵に回すことは、安倍の靖国参拝で思い知ったのではないでしょうか。
一方、A級戦犯合祀にあたり、天皇の意向を無視した上に、誰にも気づかれないようにコソコソ実行した靖国神社の姑息さは、本書では言及なしです。そもそも靖国神社は明治天皇の意向で創建されたわけですから、天皇が参拝しない靖国神社には存在意義はありません。
一昔前は、靖国肯定論は少数派のトンデモ論でした。ところが、反日を掲げる中韓の挑発、戦争体験者の減少、安倍の歴史認識といった要因で、俄かにクローズアップしてきていることに危うさを感じます。
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