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池澤夏樹の視点が基本的に大好きなせいか、とても楽しく読めた。テーマも大きく、ちりばめられたエピソードも楽しい。風力発電のお話とともに大好きな本になりました。
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南極の氷山を曳航して、水資源として利用しようとする計画を担う船にこっそり乗り込むジン。様々な国籍の乗組員や港で知り合ったジムと交流する中で色々な経験を積む彼は少しずつ人として出来上がっていく感じがする。
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海洋冒険小説!主人公はプロジェクトの目撃者となり世界各国のそして各学問のスペシャリストと交流をはかる。解説にもあるように、日本人作家が日本語で書いてる小説にもかかわらず、海外小説の翻訳のような、日本語を喋ってるように思えない独特のリズムが面白い。自分はどこへ向かうべきか、決めるのは自分だけれど、きっかけはどこに転がっているかわからない。冒険、も自分次第。そんな冒険小説。たくさん散りばめられたエピソードが秀逸。
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解説にもあったけれど、多国籍な人たちが一つの船で協力したり、主人公と関わったりするのがとても清々しい冒険小説だった。
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【新しい海洋冒険小説の誕生!】アイヌの血を引くジンは、南極海に向かう大型船に密航する。仕事を得て、氷山曳航計画を担うこの船に乗船し続ける彼を待つものは…。
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どのように生きるべきか?どのように自然と共生すべきか?
というちょっと難しいことを考えさせる小説でありながら、
冒険小説やミステリーのようなワクワク感もある、読んでて楽しい本です。
すごく価値のある本だと思う。
読めて良かった。
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アイヌの血をひく子が主人公で、アボリジニの画家がでてきたり、
ギリシア人船長の名前がやたらと長かったり、それぞれの人物のキャラクターがとてもよい。
池澤夏樹全開。
「アイシスト」が印象的。
断食する大人になる儀式での一体感や
アイシストの聖堂でアボリジニの子が深い瞑想にはいるのは
私の憧れの部分
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面白かった。氷山を曳航する船に密航した少年の冒険と成長の物語。
池澤氏の文体が短く簡潔で心地良い。
さまざまな人に出会って、いろんな人の話を聞いて、行く先々でさまざまな体験をする様子は、まるでRPGのよう。
それぞれのエピソードがつながっているわけではないので、次はどうなる?といったハラハラドキドキはないが、それが却って少年の日々の成長を間近で見ているように感じる。
いろんな人がいて、いろんな意見があって、世界はできている。
2017/04