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加納朋子さんの作品は他に読んだことがないのですが、お名前は存じ上げていましたので興味を持ち手に取ってみました。
この本を読む限りでは、ですが、とても明るく前向きな方のように思われました。もし自分だったら…絶対にもっとどろどろと落ち込んだことを書くだろうな。
先日、癌で亡くなった祖母のことも思い出しながら、意志の力って大事なんだろうなぁと改めて感じさせられました。決して亡くなった方の意志が弱かったとかではなく、加納さんが入院中もとにかく食べるようにしたり運動したり、そういう気力があるのとないのとでは少しは違ってくるのだろうなと。
こうやって患者さんが頑張っている間に、早く確実な治療法ができることを望みます。
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急性白血病と告知されるまでと、その後の闘病生活を綴られた作品。
辛い中、前向きな日記を日々付けられていたこと、作家であることの熱意も感じられる。
日々進歩している医療にも触れることができた気がする。
2018.2.25
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急性白血病を発症し、化学治療を経てドナー(実弟)からの骨髄移植を受けた作家のノンフィクション。
私はミステリーを好まないのでこの作家さんの本を読んだ記憶は無いが、筆力のある方の闘病記は読みごたえがあった。そして日常に近い生活に復帰できていることに勇気をもらえた。
幸い今のところ癌とは無縁だが、人間いつ何がおこるかわからない。今の日常がいかに幸せなことかを改めて感じた。
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著者の白血病闘病記。
読んでいて思わず自分も苦しくなるくらいの描写。
リアルをそのまま書いているからかもしれない。
もし自分が、、家族が、、そうなったら、、読み直したい著書です。
今後も、著者の苦しみが少しでも和らぎ普通の日々を送り、少しでも元気でいられますようにと祈ります。
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大好きな作家さんである加納知子の新作だ、と思って手に取り、本作はノンフィクションであることを、そして、著者が急性白血病であったことを初めて知りました。内容を読むのが怖くて、また、通勤中に読んで、泣いてしまうのは困ると思い、読むのを後回しにしていましたが、今日、ようやく読みました。
結果、涙を流すような作品では無かったことにホッとしつつ、闘病の壮絶さと、その壮絶さのさなかでありながらも、前向きで陽気さを忘れない文章に、胸を打たれました。
そして、ドナーとなった弟さんの日記からは、著者がいかに重篤な状況であったのかを知らされ、それなのにも関わらず、元気そうな文章を綴られていたのだなあ、と思い知らされました。
致死量である抗癌剤を投与されなければ、その先がないという壮絶な移植を乗り切ったことに、ただ感謝しかありません。
ファンとしては、ただ、回復を祈るのみです。
快復後の作品が既に出ているようなので、読まなくちゃ。
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急性白血病になった筆者の闘病記。さすが作家さんだけあって、七転八倒の苦しみの中でも、その状況を書いて残そうとする気力に恐れ入る。なんとなく大変なんだろうな、という知識しかなかった私に、改めて白血病患者の闘病のつらさが身に染みる様にわかります。またドナーになった弟さんの冷静な日記のおかげで、なるほどドナー側も大変なことなんだなあと理解しました。本来ならば、愛情がなければできないくらいのしんどさ。ドナー登録、正直ちょっと迷ってしまうな。それはさておき、この作家さんの作品が好きなので、命を繋げられたことにホッとしながら新作を読もう。
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闘病記の類を初めて読みました。重い内容なので、辛くなるのではと恐る恐る。
さすが小説家、闘病中に読まれていたマンガや小説はどれも面白そう。入院しているのに、もも上げ100回などと運動を頑張り、美容にも気を配るところがすごい。
想像するだけでも苦しい内容もありましたが、全体を通して明るく前向きで、深刻過ぎず読みやすかったです。
白血病については言わずもがな、全てのガン治療にともなう抗ガン剤・放射線治療についてのかみくだいての説明、また副作用の実経験の日記は、勉強になりました。
辛い治療を乗り越えられてきた、加納朋子さん、そしてすべての患者さんに対して敬意を表したいです。
個人的な話ですが、私の母は乳がんで亡くなりました。闘病中の母は、当時離れて暮らしていた私には、決して辛さを見せませんでした。こんなにしんどい思いをしていた母を、支えてあげられなかったことが悔しいです。もっと大人であれば、病気のことを勉強して母の力になれたのではと思います。
加納朋子さんには、素晴らしい旦那さんがいて、お子さんがいて、ご兄弟両親、皆さん本当に温かく、加納さんのことを愛していることがひしひしと伝わってきます。加納さん自身が、とっても可愛らしくて豊かな心で家族を愛されているからなんだろうなと思いました。
加納さんの小説のファンでしたが、
バッググラウンドを知ったことで一層小説に深みを感じ、さらに人としてとして加納さんファンになった一冊です。
いつどんな時に病気になるか分からない人生、
困難に立ち向かう勇気がほしい人におすすめです。
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病名は違いますが、手術による切除と化学療法を経験しました。子供が成人するまでは死んでたまるかというそれだけが支えでした。たくさんの辛さと感謝を同様に経験しました。そして私も今、生きています。何を書いたらいいのか、本当に迷いましたが、これだけは言えます。彼女は本当に強く、同じ病気を患っている人々の希望の星です。これを世に出したことには意味があり、たくさんの人が救われることを信じています。ただ、人の受け取りは千差万別です。特に心が弱っているときは。誰にでも気楽に勧められる本ではないことはわかってほしいです。
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夫からの風邪が移った様子だった、にしては顔色も悪くふらつきもあるから貧血を疑い、大きな病院での診断は「即日の入院を必要とする急性白血病」。
あまりにも、ごく普通に「これくらいなら、体調悪かったら起こるかな」レベルのところから大きな病気が始まったこと、体調が悪くても家や自治体のことをこなさないといけないこと、などの「日常」がなんともリアルだった
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加納さんの旦那さんって、貫井徳郎さんなんだ!と、知る。
本人の白血病闘病記。
全体にテンポよく、前向きに、明るく語られていた。
どれだけしんどかったことか。
本人は明るく過ごすことで自分を保っているのだと思う。
もちろん泣いたり、愚痴ったりする場面もあるけど、決して諦めていない、生きる力が読み取れた。
中でも食事。味覚や感覚がおかしくなってもなんとか食べようとする場面。
思わず読んでてお腹すいてしまった。
今現在もお元気な様子で何より。
また、旦那さん、息子さんをはじめ、お父さんやご姉弟と仲が良く、どれだけ闘病の励みになったかと思う。
よい人の周りにはよい人が集まる。
今まさにいろんな病で苦しむ人がいることを心に留めたい。
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突然の病。本書で著者夫妻が言うようにひと昔前ならドラマでよく見た病気。でもその治療がどのようなものか、骨髄移植は知ってても実際どんなことをするのか知っている人は当然中々いない。こんなに詳しい闘病記、しかも移植ドナーの記録まで読めるなんて!最初の頃はユーモア溢れる表現も多くてちょっと吹き出すこともありましたが、読み進むに連れて深刻な内容になり、読みながら何度も何度も涙を堪えました。著者が昨年も新作を発表されたと知り、お元気そうで嬉しいです。
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2021.01.30.読了。
作者本人が体験した急性骨髄性白血病の闘病記。
何しろ大変な経験だ。病名からも過酷さが予想される。
しかし、加納氏本来が明るい方のようでご主人様とのやりとりなどでつい吹き出してしまうような場面もあった。筆力は言うに及ばず。闘病中によくこんな日記を残せたものだと感心する。
ただ1点。
体調が悪く苦しんでいる方々からすれば、廊下でせっせと運動している元気な患者はおそらく目障りだった事だろうと想像する。
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再読。
ミステリ作家の加納朋子さんの、ミステリではない白血病闘病記です。
苦しい治療に耐え、ときには負けそうになりながらも、冷静さとユーモアを忘れない語り口によって、希望を失わないことの大切さが優しく伝わってきました。
その後も定期的に新作を出されていて、ファンとして嬉しい限りです。
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医療従事者の方から薦められて読みました。記述が経験に基づいて詳細なのはもちろん、(不謹慎かもしれませんが)ところどころクスリとします。血液系の病気や骨髄移植について知りたい場合の体験談として読んだ方がいい一冊。
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本書は、著者自身による白血病闘病記です。
病名発覚までの経緯→化学療法→骨髄移植と、過酷な入院生活の内容は、ともすると気が重い読書体験になるかも、と思いながら読み進めました。
ところが、意外にもそういう感覚になりませんでした。ここが著者のねらいであり、本書の肝であると思います。
例えば、教授の他を引き連れた回診を、「大名行列」「白い巨塔」、一時退院を「仮出所」などと揶揄したり、抗癌剤による抜け毛のため、我が家の法律として「ハゲ」禁止等の言葉狩りを実施したりと、真面目で懸命な軽口がポンポン出てくるのです。また、加納さんのアニメ好きオタ主婦(自称)ぶりも垣間見え、クスッと笑える箇所満載です。
前向きな病への姿勢は、読み手に勇気を与えてくれるはずで、当事者だからこその体験に裏打ちされた言葉の重みがあります。
これらは、数多の病気に関する知識、全て公開している自身のデータ、あれば便利なグッズ等々、当事者の方にとっては大変参考になるであろう情報につながります。
追記として、血縁ドナーとなった加納さんの弟によるドナー日記。〝すごい〟の一言です。冷静で詳細な記録に、「最強の弟さんですね」と言いたくなります。
「白血病患者へのエール」に満ちあふれた、温かい闘病記でした。