紙の本
大雄は動かない
2021/03/29 19:39
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語の設定が面白いと思いました。NHKの子会社から発展したAN通信に働く鷹野と田岡のコンビが小気味よくアジアを舞台に駆け巡る設定がアジア版インディージョーンズのようでスピード感がありました。また、鷹野の生い立ちや心情がわかりハードボイルドな作品にもなっていると思いました。是非映画も見に行きたいです。
紙の本
スピード感
2016/02/08 20:33
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投稿者:あさり - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぐいぐい読み進むことができた
文字を追うのがもどかしくもあったので
映像化したらおもしろそう。
紙の本
産業スパイ
2015/08/31 01:20
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投稿者:nazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者の作品は何冊か読みましたが、なんとなく苦手意識が。ただ、これはそんなことなく、スパイの駆け引きがつぎつぎ展開して、ぐいぐい読めました。
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男性が好みそうな話。産業スパイやらアジア情勢やら。私はちょっとハマれませんでした。
確かに、何冊か著者の作品は読んでるけど、今までにない感じ?スリリングな内容ではあったけど、「横道世之介」みたいな作品も好きだなあ。
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話としては十分のスリリングで盛り上がるが、そもそもの主人公が属する組織の目的がわからず、その割に課された仕打ちがバランスしないことに違和感が残る。また、話に即して都合よく登場する太陽電池の発明者と所詮、1年生にすぎない国会議員の役回りとかが現実感がなく、のめりこめない部分が残るものの、それぞれのキャラは立っているので十分に読ませる作品になっている。
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北東アジア情勢を舞台にした日本人産業スパイたちの暗躍を描いた意欲的な冒険小説。日中間は冷えきっているが、各国が抱えている問題は様々あり、その解決法は仲良くすることじゃないし反目することでもない。お互いをうまく利用して、利益を得ることだ。情報はそのために活用される。
細かい部分で多少引っかかりはあるけど、映像化には向いていると思う。登場人物の背景をうまく整理し、現在の経済情勢に合わせてアップデートが出来、中華圏や韓国の映画界ともコラボできれば、かなり面白い映画になる可能性を秘めている。
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産業スパイの話だが、アクションと暴力が満載でサスペンスがある。裏切りへの裏切りや小さなどんでん返しも多く、かなり面白い。
背景に描かれる話はNHKに関連する実話になっている。また、対象の企業が石油会社などのエネルギー関連で、日基という会社も出てくる。そのせいか、原発から再生可能エネルギーへの移行が進まない理由が本当にこの小説に書かれていることではないかと思えてくる。
女スパイも含め何人もスパイが登場する。皆クールで非情であるが、一瞬見せる人間らしいわずかな情の部分がいい感じだ。
権力として登場する中心が当選1回目の高い志をもつ若い国会議員であるのも面白い。シリーズ1作目であるが次回以降黒幕に成長するのだろう。
スパイに狙われている技術がフィクションでないことを願いたい。
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手に汗握る、スパイ小説。
産業スパイだけど。
エンターテインメントとしてはすごく面白い。
オチも気持ちいいし。
でもコレって…
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昔、国産ロケット打ち上げ失敗だったか延期になった原因に、実はCIAが絡んでるのでは?とかいう噂をネットで見たことを思い出した。
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今までの吉田作品にはない一冊。産業スパイ、情報が大金に化ける。物語にグイグイ引き込まれ現実なのか小説だけのことなのかわからなくなるぐらい魅了する内容。主要人物は何か影があり、吉田作品らしいラインナップになってる。
次回作を熱望!!
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間一髪で助かることが多すぎて緊迫感が薄い。登場人物の口調が軽い。他の吉田作品なら得られる重いリアリティが本作では感じられなかった。
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吉田修一作品にしては珍しく、スパイアクション物。
人間性を深く描写する作者の作品にしては軽い面もあった。
続編物として考えるなら、まずは走り出し、
序章といったところか。次作以降に期待したい。
それと、もっとも映像化にむいている作品かもしれない。
スパイアクション物としてうまく映画化できれば、
中々見応えのある作品になるのではないだろうか。
とは言え、スピード感ある内容に仕上げるのはさすが。
ハラハラドキドキの展開は最後まで止まらなかった。
こういう作品も書けるのかという驚きも強かった作品。
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吉田修一の作品はすごい。この密度。この深み。
作品世界に引きずり込まれるこの感じ。
産業スパイ鷹野の活躍がスリリングに描かれている。
印象として、前半の凄みに比べると最後は意外にキレイに終わったように思うが(あくまでも作品内での比較論である)、エンターテイメント作品として抜群に面白い。
帯にシリーズ第一弾とあるので、続きを楽しみに待ちたい。
頼むから誰も死なないでー。
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インテリジェンスを題材にした小説にドキドキする。ハードボイルドという単語そのものだ。
最近はあまり読まないけど、濱嘉之の小説がまるでこんな感じだ。吉田修一でこういう小説は新鮮だなぁと思った。
表向きはアジアの小さなネタまで拾う小さい通信社であるAN通信、しかしその実態は情報を売れるところに高く売りつける産業スパイの集団だ。
日本は政府肝いりで大規模な太陽光発電計画を発表する予定だった。
電力衛星をロケットに乗せて種子島から打ち上げようとする直前になって、その技術基幹を握る京大教授が実験の延期を宣言した。
モノはすでに完成している。計画に待ったをかける理由がわからない。
暗躍する各国のスパイ、武器になる情報を掴んだ国会議員一年生、裏で操る組織の重鎮、
プレイヤーが入り混じり、各人が描く巨大な絵は。
序盤が長くてストーリーが見えてこないから飽きてくるが、そこで語られる話が重厚になり後半にスピード感が一気に増す。
吉田修一はストーリーの展開がうまい。
スパイたちの暗躍の後、これほど大きく描かれたストーリーは、ほんの短い新聞記事で締めくくられる。
それに対して鷹野が言う。
「記事が短ければ短いほど、俺たちの仕事が上手くいったってことさ」
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吉田修一作品大っ好きなんですが、
これは久々にうーーーん。。
登場人物の誰にも気持ちを動かされることなく大した驚きもハラハラも涙もないまま読了。
しかし読み終わってからこれはシリーズ第一弾だと言うことに気づきとりあえずは序章ということだったのかな、と。
今までの吉田作品とは色々と違った所が多々があり、そういった点では今後が楽しみなシリーズなのかもしれません。
只々、好みではなかった。