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コンスタンティノープルが陥落し、いよいよトルコ・イスラム教の支配が本格的に広がってきた時代。フランスとスペインの対立が激しくなり、キリスト教の影響力がルネサンス文化が謳歌し始めたことにより低下していく中、ローマ法王が仲立ちして神聖同盟が立つ。
戦いは相変わらず海賊と海軍の戦いが続くが、今までのようなイスラム優勢ではなく、アンドレア・ドーリア率いる大艦隊が、古代ローマで行われたような海賊討伐が続く。
ローマ人の物語りもそうでしたが、戦いの描写になるとその有様がまざまざと浮かび上がってきて興奮する文章ですね。後半のドーリアVS海賊の戦いは読んでて胸が熱くなるものでした。
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トルコと欧州、フランス、スペインそれとローマ法王との戦い。 この頃の状況が書かれているが、トルコの海賊の利用とその対応をどのようにしたかの巻。
ベネティアとジェノバと法王がトルコのバックアップによって活躍する海賊赤ひげをどのように退治するかである。
そこで活躍するアンドレ・ドーリアの活躍。読み物としてはほどほど。ただ中世のヨーロッパの情勢が良くわかる。
これの後でまたヨーロッパがフランス革命、などで変わっていくのだろう。まあともかく次へ。
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「ローマ後」シリーズは単独では面白くない。つまりは「ルネサンス著作集」(全七巻)と「地中海戦記」(全三巻)を読んでから出直してこい、ということみたい。
さあ、最終巻の前にこれらの十冊を読むべきか、それともとりあえずシリーズを終わらせるか、迷うところ……。
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海軍力をつけたキリスト教世界の反撃か!?となったところで、時代は領土型国家のパワーゲームの時代に突入した。
権力者の意向に翻弄され、海賊対策は決定打を欠き、それに翻弄されるのはいつも庶民。
それは今も昔も変わらないのかな?と考えてしまいます。
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2014 9/3読了。京都駅のふたば書房で購入。
このへんから西欧世界もイスラム世界に反撃加えたりしつつ、フランスとスペインの仲の悪さとかスペインのへっぽこっぷりによってあんまり有効じゃなかったりする。
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ルネッサンスあたりの海事情。
フランスとスペインが仲悪く法王様はおろおろしトルコと海賊が組んでいます。
ヴェネツィアとマルタ騎士団がイイ感じにカッコイイ。
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もうネタないだろと思ったけど、まだあった。にmなんか、経営トップがやっちゃいけない集みたいではあるけど。
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久しぶりの氏の著作。ローマ帝国以来の文庫化。「ローマ」も後半になって、さらにまた、それ以降の氏の書く情熱みたいなものも薄れてきてるとおもってよんでなかったけど、文庫化になったんで再度よんでみた。コンスタンティノープル陥落以降。前に著作があるもののもう少し一つ一つの出来事を詳しく知りたいなあ。前のよんでってかんじになってるし。。。。
オスマン帝国の海軍はイコール海賊だったのね。4は有名なレパント海戦になると予測。
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コンスタンティノープルが陥落し、オスマントルコが躍進する時代へ。赤ひげと呼ばれるイスラム海賊がオスマントルコ海軍として地中海を支配、沿岸地域を略奪する。これを防がんと法王庁海軍が創設されるが規模が小さい。そのうち、南米の金銀を満載したスペイン船がバルセロナに向かう途中に襲撃されるや、神聖ローマ帝国皇帝でありスペイン王であるカルロスが立ち上がる。スペイン海軍はジェノバ出身のドーリア。ベネツィアをはじめキリスト教連合海軍とオスマントルコ海軍の対決となるが、ヨーロッパ政治力学で同盟も揺らぐ。
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ミケランジェロが最後の審判やダビンチがモナリザを描いてた時代、地中海では海賊との死闘が繰り広げられてたんだ。。。高校の世界史で習ったかな〜???
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コンスタンチノープル陥落から始まる、トルコの東地中海支配と、16世紀のトルコと、西欧諸国の攻防。16世紀といえば大航海時代に目が向きがちですが、この時代の地中海世界のパワーゲームは相当に興味深いです。塩野さんの作品では、地中海戦記三部作の「コンスタンティノープルの陥落」、「ロードス島攻防記」、「レパントの海戦」と同時代。個別作品では掴めない、全体俯瞰ができました。
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北アフリカから到来するイスラムの海賊による侵攻が激しさを増すなか、マホメッド二世率いるトルコ軍の猛攻の前に、ビザンチン帝国の首都コンスタンティノープルが陥落。さらにトルコは海賊を自国の海軍として吸収し、攻勢をますます強める。キリスト教連合国はアンドレア・ドーリアを総司令官に擁立。事態は地中海世界全域を巻き込んだパワーゲームの様相を呈することとなった……。
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オスマン・トルコがイスタンブールを占領し,地中海の東のイスラム側をリードするようになった時代からの話です。東のオスマン・トルコが北アフリカの海賊をどのように支援したのか,そして,それに対してスペイン・フランス・イタリア諸国がどのように対抗したのかという15世紀,16世紀の地中海世界の物語になっています。
ルネサンス前後の地中海世界を書く塩野さんはやはり面白いと思います。海洋都市国家から,領土型の国家に時代の主人公が移っていく,パワーゲームの世紀への移り変わりも,この巻のテーマだと思います。
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読了。
ローマ亡き後の地中海世界3 / 塩野七生
大国対大国になってまいりました。
中世も1500年にさしかかっても地中海は海賊世界です。
海賊王はいませんでしたが近い人ならいたようですね。
この3巻はコンスタンティノープル陥落からスタートして対トルコにヴェネツィア参戦!ってところまでです。
勝手気ままな海賊家業から有名有力海賊が登場してきまして、赤ひげの登場ですね。
海賊クロトゴル
海賊ユダヤ人シナム
海賊赤ひげ
対するは
法王の海軍パウロヴェットーリ
ジェノバの海軍総司令アンドレアドーリア
(のちに法王庁海軍総司令をへてスペイン海軍の総司令)
現在のイタリア海軍の巡洋艦の一つにアンドレアドーリアと名前がついてるくらいすごい人という位置づけですね。
個別海賊撃破から海賊の艦隊化で艦隊対艦隊になっていって、国が絡んでトルコのイスラム海軍とヨーロッパ諸国のキリスト海軍の戦いになっていくわけですが、トルコ艦隊の司令は海賊上がりというおもしろ構造。
でもって
トルコ対スペイン(神聖ローマ帝国)+法王庁+ヴェネツィア
という展開です。
こちらの世界では赤ひげはいるけど、あちらの世界の白ひげや黒ひげはいないようですね。
面白かったです。
残り1冊4巻のみ。
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北アフリカから到来するイスラムの海賊による侵攻の激しさが増すなか、マホメッド二世率いるトルコ軍の猛攻の前に、ビザンチン帝国の首都コンスタンティノープルが陥落。さらにトルコは海賊を自国の海軍として吸収し、攻勢をますます強める。
キリスト教連合国はアンドレア・ドーリアを総司令官に擁立。事態は地中海全域を巻き込んだパワーゲームの様相を呈することとなった・・・。
(当書裏表紙あらすじより)
コンスタンティノープルの陥落、そしてロードス島攻防。
海軍を持たないトルコが地中海を荒らしまわっていたイスラム教の海賊達を引きいれて海軍代わりに徴用した、というのは知らなかった。
中世は基本的にキリスト教圏とイスラム教圏のせめぎ合い、という様相だということが、これでもかと描写されています。
でも所々に、スペインでは魔女裁判が盛んに行なわれていた、という具合に、キリスト教の闇の部分についても記述しています。
この辺のバランスは下手な教科書を読むよりも、よほど為になると思います。
イスラム教の海賊の拉致・略奪が多く描かれているけれど、キリスト教も「異端」と認定された教義を信仰していた人々は迫害を受けていたのだ、ということを忘れてはならないと感じました。