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まきこまれドタバタ系のお話かと思っていましたが、わりあい超常な登場人物の多い、ちょっとファンタジー入ってるドタバタ劇でした。
主人公のキャラとか、ストーリーの展開とかはわりと好きな感じなんですが、文章はちょっと読みづらいです。脈絡なくぽんぽんと飛ぶし、テンポもいまいちです。作者の妄想に文章力がちょっと着いてきてない感じでしょうか。
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この作品はなに系なんだろう、ファンタジーものかな、SFものなのかな、ホラーなのかな
…(鬼が出るか蛇が出るか…)という気持ちで読み進んだけど結局答えは出ません。なんでもMIXなのです。
マイペースな主人公と彼女に翻弄されるいろいろな業界?のキャラクターが登場。
主人公の正体はいったい?彼女にしてみればただの友情と恋の物語だったのかもしれませんけどね。
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【内容紹介】
「新潮nex大賞」受賞作。疾風怒濤の女子高生譚。
その女子高生、名を坂東蛍子という。タクシーに乗れば誘拐事件、出歩けば十重二十重のストーカー包囲網、恋に落ちようものなら世界が震撼する。だがそれも、本人は知らぬこと。彼女自身は、無邪気に暢気に黄金の青春を謳歌し、今日も今日とて、公道のど真ん中を闊歩して、人生という大海原を自由気ままに航海する。天上天下唯我独尊、疾風怒濤の女子高生譚。面白いこと、この上なし。
神西亜樹:ジンザイ・アキ
1990(平成2)年、東京生れ。2014年、「小説家になろう」サイト上に投稿された「坂東蛍子、子供に脛を蹴られる」で「新潮nex大賞」大賞を受賞。本書がデビュー作となる。
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初nex。
セカイ系ラノベを土台にして、文学的味付けを施した作風だ。人物描写やストーリーを掘り下げて読ませるタイプではなかった。でもムチャな設定とドタバタ劇でムヘヘと笑わせてくれる、小気味よい作品でした。
今後も応援していきたい作家さんです。
nexのコンセプトを知りたいなら、まずはこの一冊から!
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第1回「新潮nex大賞」受賞作
主人公『坂東蛍子』が歩くとことには常に事件が…。
群像劇的な感じで話が進む中、坂東蛍子は気づいてないってのが面白い。
これは面白いのでは?とも思って読み進めていくと意外とこぢんまりとしたところに終着する。
面白いギミックは色々あるんですが、彼女自身の魅力が文章からあまり感じられなかった。かといって完全にマクガフィンになってるわけでもなく。(※マクガフィンって言いたいだけ)
ということで★3
群像劇ものは読んでる時は楽しいんだけどオチに凄いの期待してしまうんですよね。なんで勝手に肩透かし食らった気がして好みも平坦になりがり。
群像もので一番好きなのはゲームの『街』です。
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『この女子高生、名を坂東蛍子という。容姿端麗にして才貌両全ながら、本来自動開閉のタクシーのドアを躊躇無く開いてしまう、この物語の主人公だ。』
『出来ることなら積み重ねてきた全ての矜持を捨て去って、この密室の只中で大声で歌でも歌ってしまいたい気分だったが、生来の紳士の性分と近代合理の精神がローレヌにそれを許さなかった。「カラオケでやれ」と神が囁くのだ。』
『まだまだ子供だな、とほくそ笑んだ。メロン味を選択するのは気を衒って他と差別化したい心の表れなのよ。私も昔選んでた。』
『今度はレモン味である。まだまだ子供だな、と蛍子は思った。レモン味を選択するのは安易な刺激を求めている証拠よ。私も昔選んでた。』
「好きな人とか好きなものってどんどん増えてくじゃない?だから、増えれば増えるほど、どれがどのくらい好きだったかはっきり見えなくなってくるの。ぼやけてきちゃうのよ。ー 失って初めて大切だったと気付くってよく言うでしょう? それってつまり、そういうことだと思うの。私達は好きなものを持ち過ぎるから、自分で好きなものを埋もれさせちゃうのよ」
「意外に自分のことって分からないものなのよね。いや、ちょっと違うな。自分のことは自分だけが分かってるけど、自分のことを自分だけが見えていないの。私の目は私の外側しか見れないもん」
『今は冴えない顔をして、音の外れた口笛を近隣住民に振る舞っているが、二十代の後半にはひょんなことからイタリア南部のカラブリア州で唯一の東洋人として活動するマフィアの構成員となり、地元では"ノンクリ"と呼ばれ恐れられる男となる。それ以外にはさして特筆することの無い、普通の高校2年生だ。』
『"四の五の言ってられないなう"』
『ただでさえ目立つ格好していた三木杉は迂闊に接近することすら出来なかったのである。そんな彼に、だったらコートを脱げば良いと唱える者がいるかもしれない。ハットを捨てろと提案する者もいるだろう。しかし三木杉がその意見に耳を貸すことは絶対にない。何故なら彼はハードボイルドだからだ。』
『三木杉は先程定めた目的も忘れ、すぐさま少女の元へと走り出した。何故なら彼はハードボイルドだからだ。』
「自由の女神という像は足元をどこよりも頑強に固定されている。自由とは束縛の上にあるものなのだ。俺が一歩も動かないのは自由に生きている証なのだ」
『桐ヶ谷茉莉花は勇気という単語が嫌いではなかった。希望という単語も好きだった。しかしそれ以上に睡眠という単語を愛していた。』
『相手との距離を決めるのはいつだって相手じゃない。自分なんだ。』
『思いやりも、愛情も、未来のためでなく、今目の前にいる人のために存在するものなんだ。』
『永遠の別れなんて無いのだ。我々はいつだってまた巡り会える。互いに笑い合うことさえ出来れば。そしてそれが出来るから、私達は友人になったのだ。』
「ああ、見せたいものって、松坂のことだったのか」
「松坂…?」
「立派な猫だからな。立派と言えば、牛なら松坂だし、猫も松坂かなって」
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途中であきらめた作品。
文面は非常に面白いのだが、短編が苦手なのと主人公の奔放すぎる性格に共感できずアウト。
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坂東蛍子、容姿端麗にして才貌両全、どこまでも物語の中心にいながら、いや中心だからこそ不動で蚊帳の外な、この物語の主人公だ。
周囲で起こり続けるとんでもない大事件や大騒動も素通りで
恋に悩み友情に悩み
世界の終わりの裏側でなんでもない日常をなんだかんだ楽しんで。
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読むのがつらい。とりあえず10ページくらい読んでみたけど,それ以上読み進めることができずギブアップ。文章が下手というよりは,私にとっては単に面白くない。これが受賞作というのはレーベルが合わないということなんだと思う。
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個人的には、文章にユーモアを感じられて面白いと思いました。勢いのある展開も好みです。
他の方も仰られていますが、主に主人公を取り囲む登場人物たちのドタバタ劇かな……と。
幽霊や自我を持った猫やぬいぐるみ、はたまた宇宙人まで現れたりと、SF/ファンタジー的要素も兼ね備えています。
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面白かった。
スーパー女子高生蛍子と、彼女の周りで起こる大事件…でも本人だけはそれに一切気付かない。ちょっとハルヒっぽいような気もする。
理一のことやざらめの状況、和馬の将来、茉莉花との今後などなど、大量の物語がちらりと仄めかされたままばらまかれているのが楽しいけれど回収してほしいというもやもやもある。地獄めぐりやタイムスリップも気になりますし。
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才色兼備な女子高生の、ぶっ飛んでいてファンタジックなお話といった感じ
「怒涛」というのは分かるのだけど、
いかんせんどこかで見たことのある設定やらなんやらで、すごく記憶に残る小説というわけではなかった
あくまで個人の意見なんだけどね
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15/1/25読了。
才色兼備で、すこぅしだけプライドの高い女子高生・坂東蛍子。
タクシーに乗れば誘拐事件に、
友人の家を訪ねたはずなのに別の世界へ行きかけ
学校では水を掛けられ、と次々にトラブルに巻き込まれる彼女と
彼女に振り回される周囲の友人知人らを描く群像劇。
成田良悟の「世界の中心、針山さん」を思い出しました。
あれは脇役オンリーだったんで、ちょっと違うけど。
蛍子自身は全く自覚なしに好き勝手に生きているだけなんだけど
何故か彼女を中心に事件が起きちゃうっつーか、
周囲がその始末に追われるっていう。
その周囲ってのは、幼馴染や高校の同級生だけでなく、
ぬいぐるみや猫、某国の研究者にその成果、
更には宇宙人、地獄の閻魔様や神様にまで及ぶ。
大量の登場人物たちが意外なところで繋がっていくところとか
妙な裏設定つーかが唐突に語られるところとか
かなり癖のある文章表現も相まって、人を選ぶ文章だとは思います。
ただ、それを乗り越え、
「あれ? この人、前にもちょこっと出てきた?」で
前のページに戻る煩わしさを感じなければ、パズル的面白さを味わえるかなと。
どうでもいいですが、個人的には川内くんの今後の人生と
銘菓・ひよこに隠されたオドロキの裏話が地味に好きです。
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”坂東蛍子、日常に飽き飽き””坂東蛍子、屋上にて仇敵を待つ ”神西亜樹著 新潮文庫nex(2014/08・2015/01発売)
・・・複数視点のドタバタ群像劇。
エキセントリックな少女坂東蛍子をとりまく、言葉のわかるぬいぐるみや猫・幽霊・宇宙人・テロリスト・親友・ライバルの少女などなど。
悪くはないがこれと言ってお薦めのポイントもなし。
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読みたいと思っていたのだが、期待していたものとは、少し違っていた。
色々な視点でドタバタと物語が進行していくのなら、もう少しテンポ良く書いて欲しい。説明口調はNGな気がする。