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あまりに有名すぎて読まずに読んだ気になっていたのだけど、新潮社の名作新訳コレクションなら読みやすいだろうと手に取ったら、まあ面白い。
なんか、いやーいい奴なんだけどねー的なバカな憎めない男をこんなにイキイキ描いた作品を他には知らない。欲望と愛と憎しみと、男女間に生まれる全ての感情がギュギュッとつまっていてオススメです。
しかし殺人までいっちゃったら、不倫とか全然たいしたことない気がしてくる。
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【G1000/20冊目】過ちは過ちで以てでしか償うことはできないのか。この二人、やっていることを見ても明らかにクズそのものである。だが、どこか憎めないところがあって不思議と感情移入をしてしまう。因果応報と言ってしまえばそれまでではあるのだけれども、それだけに最後の結末はあまりにも哀しい。
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愛が深くなると殺意も芽生えるということか。殺人を犯すほどの人間なら、疑心暗鬼にもなろうということか。精神上は、最後の一線は越えずに踏みとどまった。二人の憎めないキャラクターと共に読者はそこに安堵を得るのだろう。2019.5.26
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I apologize that my Japanese is not good enough for writing reviews. Thus I’m going to write it in English.
Before reading the book, I thought the story was: Frank and Cora killed Nick. After that they argued a lot or even killed each other.
Even though Frank thought about if he killed Cora on purpose at the end, I believe that was an accident. I think he changed his mind after knowing that Cora was pregnant. He wanted to have a family with Cora and the baby. I mean, if he really liked the girl he met at parking lot, he would pay more attention to that puma. Besides, Frank was crying when he saw Cora’s blood. I think he has changed, in order to be a good husband and a good father. He became softhearted at the end.
That is a right ending. It’s not a good ending for me, but it is a right one. An evil guy who murders somebody twice doesn’t deserve a happy life. Being hanged is what Frank deserved.
However, I’m not a fan of tragedy. That’s why it’s a four-star for me.
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アメリカはカルホルニア
その場しのぎに明け暮れる若いヤクザな男と
ふれなば落ちん風情の人妻との出会い
その夫婦がやっている安食堂、文無しの男はそこで働きだした
映画では印象的な場面だそうだが(映画化が7回だそう)
文脈からもじりじりと、男と人妻のえもいわれぬ引力が伝わる
そうなりゃどうなる、邪魔なのは中年の経営者のオヤジだ
知略がうごめき、完全犯罪を目指すふたりの努力!
その経過がスリリング
男の独白で書かれている構成なので、うまくいくのか、と思わせるところが憎い
感想が未アップだったので再読す
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タイトルは以前から聞いたことがあった古典的なミステリー小説。戦前のアメリカの田舎が舞台で、小説はいかにも昔のアメリカ文学の訳といった雰囲気。想像していた本格推理小説ではなくて、不倫をしたカップルが配偶者を殺して完全犯罪をめざすというストーリー。アメリカの法律や保険金制度が関連した展開で、そこが十分に分かっていないせいか、どうもこの小説の素晴らしさがなかなかわからなかった。
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読んだのは1963年に新潮文庫から出たもの。
翻訳された言葉たちに、こう、時代を感じた……。
フランクにいい印象はずーっと持てなかったが、最後の一文に面食らった。翻訳された文章から受けた印象のためかもしれない。原文だとどうなのか気になるところ。
他の翻訳者のバージョンでもちょっと読んでみたい。
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世界文学全集38の中で読んだ。津村の読み直し世界文学の1冊である。あまりにも有名なので読んだ気になるし、映画で見ていたのであろうとも感じられる。殺人を犯して最後は死刑となるという結論であるが、殺人までの経緯があまりにも省略されている。
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旧訳を読んで以来の再読。旧訳を読んだときは当たり障りのないよくある感じのストーリーで、ほとんど印象に残らない作品といった記憶だったが、今回はまったく異なる読後感。シンプルなストーリーながら非常に文学的だし、男女関係の本質を捉えている感もあり、何度も映画化されているのがよく分かる。旧訳を読んだときは自分がまだ若く、心に余裕がなかったのだろう。
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面白かった、間がないから3だけど3.5って感じ。
あまり新鮮さはなく、シンプルな筋書きだったけど後書きを読んでみて、確かにキャラクターがよかった。
どちらもありがち、だからこそ親しみやすく、話の中で裁きを受けるがザマァみろとは思わない、同情を誘う印象だった。
男女の恋愛を描いているが、決して美化されていたり綺麗で尊いもののような書き方はされておらず、現実的で愛情以外の憎しみとか、めんどくさくなる気持ちとか、居酒屋で夫婦事情の重めの愚痴を聞いている感じだった。それが良き。
名作!!って感じはないけど、皆んなから親しまれてる昔からある作品って印象でした。地元の定食屋
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ハードボイルド
実際の事件がもとになってるらしい(ネット情報)
ガサガサした乾いた西の風を感じる文でよかった