紙の本
無理をしたみたいですけど
2014/09/30 23:12
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投稿者:竜生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鬼平と云えば、池波正太郎の長谷川平蔵物の一連の話が思い浮かぶほど人口に膾炙した話である。その意味では、『平蔵の首』で、長谷川平蔵を主人公にした小説を書くと決意したことは、いい度胸だと云うことになるが、池波さんの平蔵が歌舞伎だとすると、逢坂さんの平蔵は新国劇である。些か乱暴な話の組み立てで、第1話の『平蔵の顔』あたりはややかったるいというのが正直なところである。ただ、第6話の『野火止』は、人の出入りが激しいところはあるが、作者の個性が発露されているということが出来る。
このシリーズは次に続くようであるから、何とか逢坂さんの平蔵が見えてくるのかもしれない。
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本家の鬼平犯科帳を知らないので何とも言えないのですが、面白かったですね!
時代物を読まない私ですので、名前とか役職名とか言い回しとか不馴れでしたが、それでも楽しめました
登場人物が多く、裏の裏をかいた捕物があるのです何回か読んだ箇所もあります
長谷川平蔵さんのファンになりました
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鬼平といえば池波正太郎が白眉なので、独自の鬼平を出そうと、著者はだいぶ苦労したと、巻末の対談で語っている。
ハードボイルドタッチで、盗賊の間に顔を知られていないというシチュエーション。何故なら、白州で鬼平に裁きを受けた者は、みんな死罪ということらしい。
こういう鬼平ものも、あっていいかも。
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【まったく新しい「鬼平」。ハードボイルド時代小説!】深編笠の下正体を見せぬ平蔵。その豪腕におののきながらも不逞に暗躍する盗賊たち。ハードボイルドに蘇った鬼平六編。
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池波平蔵とは違い、まったく新しい火盗改・長谷川平蔵。
作者の逢坂剛さんの「池波流の鬼平臭をできるだけ消したい。」という言葉が、読み終えた後痛切に感じられた。
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池波正太郎著【鬼平犯科帳】と全く違う設定(年齢が30代と若い)や話の展開に新鮮味を感じた。「長谷川平蔵の顔を見た者は、死罪か獄門だ。それゆえ、盗っ人仲間で、顔を見た者はいない」と捕物の時でさえ、影武者が振る舞うことがある。いかにも、殺陣シーンが少なく小説向きで、連続ドラマ向きではない展開は面白かった。
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なかなか面白かった。
時代ものであるけど、ハードボイルドチックでラストにいい感じで景色を変える。いいですね。
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池波正太郎氏の長谷川平蔵とは、全く別物の長谷川平蔵となっているのが、素晴らしい。
逢坂剛氏の長谷川平蔵も、これは、これでまたひとつの作品として成立している。
ただし、逢坂剛氏の長谷川平蔵を読み、改めて池波正太郎氏の作品の凄さを知ってしまった。