紙の本
60になったらもう1回
2016/02/05 08:04
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
60前後の女性3人江子、麻津子、郁子。それぞれに過去があり、その過去と自分なりに対峙しながら今を生きている。米屋の進くん(30前後)に三人三様で懸想したりとか、いや、本当は心に想う人あって、一喜一憂したりとか。なんかそれありなのって正直思った。さすがに60にもなればそこらへん落ち着くんじゃないかと。でもね、恋はずっとあるよね。好きという気持ちは人間からは切り離せない。わたしだっていずれ60を迎える。その時恋してるのかな。60を迎えたらまた再読してみよう。今度はもっと近い気持ちで楽しめるかもしれないから。
「女らしくて可愛らしくて無邪気なことどもは、人生に幾つもの約束が保証されている女たちにしかできないのだ、きっと」に共感し、思わずドッグイヤー。そう可愛らしくなんてできないんだよ。だって自分で自分支えて生きるしかないんだからさー。一人暮らしの中高年女性の気持ち。まさに。でもわたしはひとりを選ぶんだろうなあ。不思議。自分が。笑
紙の本
少しだけ違和感
2018/12/31 23:40
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投稿者:erako - この投稿者のレビュー一覧を見る
60代の女性のお話にしては少し幼いような感じがしてしまいました。
まだ60才が未知のものだからかもしれませんが、江子さんの笑い方に引っ張られてしまったのでしょうか。
あと、若い男の人があんなに付き合ってくれるかなぁ。
お話自体は面白かったのですが、軽い違和感の拭えない作品でした。
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お惣菜屋「ここ屋」で働く3人の熟女のお話。
あ〜美味しかった。
違う、面白かった。
あさりフライ食べたい。ふきのとう味噌食べたい。桃素麺はいいや…
旬の物を食べておしゃべりして食べておしゃべりして。で、時間は流れる。心を消化させるには時間も必要だから。小さな温かい嘘もまた必要。
それにしても、江子(こうこ)で「来る」は無理がありすぎ…さすが自由の王国。
何処の街にもふらりと歩いていれば遭遇しそうなお惣菜屋さん。行ったことありそう。行ったことある気がしてきた。じゃぁ違わないじゃん。
あ〜美味しかった。
荒野さんの作品をもっと読みたいと思いました。
次は何を食べようかしら。
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商店街の小さいお総菜屋さんで、わけありなおばちゃんたちが織り成すてんやわんや物語、、というところでしょうか。昔ながらのおかずが次から次へと登場して懐かしい気持ちになりました。
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出てくる料理が美味しそうで、空腹時には読んではいけませんな。しかし、出てくる女性三人がみんな、痛々しいほど重々しいものを抱えてて、胸が詰まった。横からもぎ取られるように、日常を失っていく。現実に、悲しみに、心が追いつくまで、みんなとっても時間がかかってる。私は…恋愛や家庭では、幸運なことに、そういう痛みは持ってないけど、別の痛みがあって、それに11年経ってもまだ心は追いついてない。苦しくて、投げやりたくなって、でも容赦無く朝は来る。料理をひたすらこなしながら、包丁を握る手に、無心になることで、彼女たちはなんとか生き延びてきた。そして、少しずつ時間と日々の営みが心の痛みを追いやってくれる。最後は少しの救いと笑いとともに。年をとってからまた読み返したい佳作。
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出てくる食べ物はとてもおいしそうだった。
登場人物について・・・60前後でああいう人はいるのだろうか?今まで、私は見たことがない。
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201408/登場人物達は60代。その年だと恋愛とかどうでもよくなるのかなあって思ってたから、最初は意外でもあったけど、その年だからこそ抱えてきたものや出せない心の機微があったりで、じんわり切なさやおかしさが響く。
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いくつになっても、変わらず、元気でいこうとおもえるような話。
60歳、離婚したり、死別したり、未婚だったりと、シングルの女性3人が、お総菜屋さんで一緒に働いている。友達という関係でもないけど、お互いを心配しあえる人がいるって大切なことだなぁ。と思えるお話だった。
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酸いも甘いも噛み締めた、でもまだ現役な熟女三人組のお話。
美味しそうなお惣菜とともに語られる三者三様のエピソードが
とっても美味しいです。
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2014年9月15日読了。
購入、というか、買ってもらった本。
サトさんと本を贈りあう「本屋遊び」2014☆
ものすごーく、美味しそう。どんな人も、食べていくのだ、としみじみと。
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やはり料理が上手、ぱぱっと作れる女性は素晴らしい。それぞれ少しずつ悲しみやら痛みを抱えた3人が切り盛りする惣菜やさん。近所にこんな店があったら良いな~。嬉しい時も、哀しい時も、疲れた時も、美味しいものが少しだけ心を軽くしてくれる。
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惣菜屋で働くそれぞれ訳ありの三人の女性たちの物語。登場する料理がどれもとびきりおいしそうで、でも物語は少しほろ苦い。
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人それぞれ。女性はそれぞれ。
生きたいようにいきているはず。
なのに苦しいこともある。
それでも前を向いて歩いてく。
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つつましくその日その日を淡々と生きているように見えても、その人なりの人生ドラマと悲喜こもごもがあるのですね。
解説には色々買って総計1,030円のお惣菜のお店が羨ましい的なことが書いてありましたが、一人分のお惣菜としてはちょっと高い気が・・・。
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お惣菜屋の「ここ家」のにぎやかなオーナーの江子にむっつりの麻津子と内省的な郁子、それぞれの事情で独り暮らしの三人の日常の心のひだを紡いでいった短編集。食べものの描写も味わい深かった。