投稿元:
レビューを見る
三つの物語が詰め込まれた短編集。一番好き話は「彼女のアリア」。不眠症に悩む少年と虚言癖のある少女の恋。こんな表現をするとかなり重い話を連想しがちだけど、読んでみると「それはないだろう!」と(良い意味で)突っ込みたくなるようなかわいいお話。でも彼も彼女も幼く拙いけど一生懸命で、そしてラストの、旧校舎の音楽室での場面はすばらしいです。「子供は眠る」、表題作「アーモンド入りチョコレートのワルツ」もそれぞれ切なかったり微笑ましかったりでステキなお話。多くの人が持つ感想だろうけど、自分が中学生の時に森絵都さんの作品に出会いたかったなあと思わずにはいられません。
投稿元:
レビューを見る
タイトル通り、ふんわりしたお話。森絵都さんらしいきれいだけど飾り過ぎない日常の表現がとっても絶品!ごちそうさまでした。
投稿元:
レビューを見る
私はクラシックをほとんど聴かないのですが、それでもこの本がもつ音楽的な部分には惹かれます。そうか、こんなに自由に何事にも囚われないで生きていた時があったのだと。逆に、あんなにもちっぽけでつまらないものに縛られていた時も、しかしその些細なものがとてつもなく輝いていた時もあったのだと思い起こさせてくれる作品でした。
投稿元:
レビューを見る
ピアノが聞きたくなります。
ひとつひとつ、とても綺麗な文章で、かわいらしい。
嘘をついちゃう女の子の話がとってもよかった☆かわいい。
投稿元:
レビューを見る
初めての森絵都さん。クラシックをキーワードにした短編集。全体的に懐かしい、キラキラした雰囲気でした。
投稿元:
レビューを見る
何だか少女小説っぽいタイトルだなと思ったが、実はエリック・サティの曲のタイトルだそうだ。三つの短編が収められている。いずれも中学生を主人公にしたもので、それぞれクラシックのピアノ曲がサブ・タイトルになっているのがポイントだ。この短編集は「あの頃は良かったなぁ」と思うだけではなく、読み終わった後に何故か前向きになるような力を与えてくれる。
投稿元:
レビューを見る
短編が3つ収録されている。どの作品もテーマになっているピアノ曲がある。他の森絵都作品と少し違う感じがした。
投稿元:
レビューを見る
登場人物の描写がすごくよかった。表題作のアーモンド入りチョコレートのワルツの君絵の唄が良かった。
こういう話好きだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
とても読みやすい本です。
3作品すべて好き。
色々と頭で物語がすらすら流れるので心に残りやすいと思います。
投稿元:
レビューを見る
クラシックと子供たちの出会いと小さな物語をつづった短編集。
森さんらしい優しい雰囲気と、ほっとするお話のつまった癒しの一冊でした。
大好きです。
なんてことない話なんですよ、どれも。
日常から二、三歩ずれてみたら、こんな世界があった、みたいな。
普通の、でもとってもやさしい話。
特に、不眠症の男の子とある癖を持った女の子の話は不覚にもときめいてしまいました。いいなぁ、あんなだったなぁ、中学生って。
ちょっと空回って、でも、何もかもが新鮮で、一生懸命だった時代。
あの頃のきらきらが、たくさん詰まってる一冊です。
投稿元:
レビューを見る
これも図書館で。というかこのレビューに載せる本はたぶん全部貸りてます。
子供から大人になる頃の話。子供の特有の幼さと冷めた視点の両方をこの筆者はよくおぼえているなって思う。すっかり忘れてしまっているけど、なんだかんだと幼いながらもいろいろ考えていた自分の時代を思い出せるよ。同じままではいられないっていうせつなさもすごい感じられる物語。
投稿元:
レビューを見る
すごく、静かな日常っぽい小説でした。日常とはちょっと違うけど、すごくファンタシーとかじゃなくて、まだありえそうな話。(うまく説明できない...;;)
投稿元:
レビューを見る
思いやり。誰かを気遣って、偽りの話しをする。それも、思いやり。いろんな形があるよね。
切ないくらいに真っ直ぐな話し。アリアの調べと共に、ぼくたちの心を揺さぶる。
投稿元:
レビューを見る
若いからこそできること、若くないと経験できないこと、学校という特殊な場所だからこそ起こりうる事象、そういうピュアさがここにある。この本にCDついてればよかったな。そうすれば音楽と一緒に物語も味わえたのに。幼い記憶を辿るような短編集
投稿元:
レビューを見る
少年たちの別荘でのひと夏の物語「子供は眠る」、不眠症の少年と虚言癖のある少女の物語「彼女のアリア」、ピアノ教室に突然現れたフランス人のおじさんを巡る物語「アーモンド入りチョコレートのワルツ」の3つの短編集。読み終わった後、ふわりと暖かい気持ちにさせてくれます。