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「人間椅子」というセンセーショナルなタイトルの話が前々から気になっていた。こんな秀逸なタイトルをつけた江戸川乱歩は天才。短編でも十分面白いけど、長編になったとしてもこのシチュエーションはイケるのでは。読んでみたい。
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(2014.1.19 追記)
以前に同じ本を読んでいたことをすっかり忘れて、もう一度購入&読了…。表題の「人間椅子」が相変わらずオモシロイのはもちろんのこと、「目羅博士の不思議な犯罪」「鏡地獄」など、どれもインパクトのあるタイトルに負けないイっちゃった話で、読み応え十分。
巻末の大槻ケンヂの解説でも書かれていたが、どの作品も、内気だったり非社会的な登場人物が、自分だけで考えすぎて変な方向に行ってしまっていて、その変態性がすごく面白い。
こういう人間の性は時代を感じさせない。
とにかく、江戸川乱歩の面白さを再認識した一冊。
いずれ長編も読んでみたい。
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表紙が田島昭宇でキレイだったから手にとってしまったのだけど。
この短さでこのきもちわるさ!!!!
ひっさびさに度肝抜かれた作品。乱歩をもっと読もうと思った。
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心霊現象だとかを書くホラー小説はいっぱいあるけれど、乱歩の作品は一番怖いのは人間であることを知らしめてくれる。
それは誰もが心の奥底に秘めているもので、明るみに出てしまうあやうさ、不安定さを物語る。
絶対無いことはない、あり得そうなリアル感が都市伝説に人がハマるように魅力を放っているのだろう。
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ここまで短編とかかぶせてくると、なんか物足りない感じがするのです。でも、着想とか、結構面白いじゃないですか。
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怖ろしい人間の心理を描いた小説。こてこてのホラー小説だと思っていたので、少し意外でした。
『人間椅子』のオチが好きでない。あのまま終わらせればよかったのになぁ。夢オチみたいでした。
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怪奇幻想や異常心理の短編集。
ぞっとする怖さの中に艶があって、惹きつけられます。
鏡やガラスには不思議で怪しい魅力があるので
「鏡地獄」が何ともいえず印象に残りました。
あと「人間椅子」はタイトルともに傑作だと思います。
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奇想ミステリー作家の代表者江戸川乱歩。何十年もたっても色あせない
奇怪な彼の作品は読者をいつまでも魅了する。人間椅子と題されたこの文庫はその他の江戸川短編も収録。レビュー参考として大槻ケンヂの文章は非常に参考になった
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オチがなるほどでした。あんな手紙きたら怖いよね。でもそのフェティシズム、わからなくもないような気がしました…^^;
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初めて読んだ江戸川乱歩の作品です。思いの外読みやすい文体で、内容も面白く、一気に読んでしまいました。
狂気だの陰湿だのといわれますが、気付いたら滅入るかもしれない発想を突き詰めてしまった、そんな雰囲気を感じました。私自身が、作品で描かれる想いに共感したためであるかもしれません。
「二癈人」における井原氏の立場に近しい現象への恐れや、「鏡地獄」における鏡世界の美しさと恐ろしさ、「押絵と旅する男」における平面世界の誰かへの憧れ……わかるわかる!と頷いた自分も、また危うい位置にいるのでしょうか?(笑)
解説されている大槻ケンヂさんの仰る通り、他の作品も読んでみようと思います。
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表題作の人間椅子の主人公の男の発想が変態的なのにもかかわらず、
「いやいやその発想はおかしい」とはならずに「ああなるほど」と思えてしまうからストレスなくページが進む。
もしかしたら椅子の布越しに人肌の温もりを感じるのは娯楽なのかもしれないなんて。
途中でオチが読めたけど充分面白くてキレイな終わり方だなとひたすら感心してた。
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最後の最後に実は小説なのですよ。てオチを読んでも
「それが嘘なんじゃないのか」と疑ってしまったw
実際にあんな狭い場所で人は住めないだろうし、済み続けることなんて不可能だと思うけど、本当に住んでいそうで少しゾクっとした。
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初期の乱歩作品集。
表題作が特に秀逸!おどろおどろしさと読後の爽快感のバランスが素晴らしい!
その他、面白い作品集。
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個人的には
*押絵と旅する男
*人間椅子
が好きです。
人間椅子の発想は素晴らしいの一言でした。
と同時に大きな椅子に座るのが一時期怖かったというw
押絵と旅する男は個人的に
切なくて悲しい恋愛小説と感じてます。
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『人間椅子』
閨秀小説家・佳子の元に届けられた手紙。ある男が椅子の中に入り妄想を繰り広げる物語。手紙を読み終わった後、佳子に届けられた手紙の内容。
『目羅博士の不思議な犯罪』
すんだものが謎の首つり自殺を起こす呪われた部屋。向かいのビルに住む目羅博士。部屋の秘密を解こうと泊りこんだ男の見た秘密。
『断崖』
断崖で抱き合う男女。女の元夫の殺人事件の秘密。女を殺そうとたくらんだ元夫の最期と現在の愛人の関係。再び命をねらわれた女の秘密。
『妻に失恋した男』
妻に失恋したのが原因で自殺したと思われる男。男の残した手記。愛されぬ夫と妻の愛人。隣家の歯医者である愛人と事件の真相。
『お勢登場』
寝たきりの格一郎。妻であるお勢は外に愛人をつくり家を空け好きに暮している。息子の友人たちとのかくれんぼ。長櫃の中に隠れた格一郎と帰宅したお勢。長櫃の中で死んだ格一郎とお勢の秘密。
『二癈人』
古寺で出会った2人の癈人。井原氏と斎藤氏。斎藤氏の語る若き日の事件。自らが夢遊病者として起こしたとされる事件の影にあらわれる友人の影。2人の正体。
『鏡地獄』
鏡に魅せられた男。結婚後もはなれに鏡の間を作りそこで過ごす。鏡の間に作り上げた男の夢の世界と末路。
『押絵と旅する男』
記者の中で出会った老人の持つ押絵。美しい少女と老人の押絵。老人が語り始めた押絵の中の2人の話。陵雲閣に通う男の兄と絵の中の少女の恋。押絵に隠された秘密。
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ちょっとゾッとするお話。
どんでん返しというか・・ちょっとの間椅子に座るのを躊躇いますね・・
でも面白いッ!!