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私、一応理系ですがとにかく高等数学、それも主に連続系が駄目な似非理系でして、学生のころにこういう風に教えてもらえれば、もうちっとはましだったんじゃないかなぁ…と思ったり。
文系のための数学エンターテイメント。
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ギリシャ時代のアリストテレスから現代にいたるまでの数学の巨人の列伝集。ただ、本書自体がが少し昔の書籍なので、もしかすると現代数学上の重要な知見に繋がる偉人をすっ飛ばしているかもしれないが、数学科でもない私には確かなことは言えない。ともあれ、一流の数学者の人生と、その知性の片鱗をのぞき見るような気分で読むには丁度いい本だと思う。著者が数学者な所為か、どうも数学者が行う種々の社会的活動を「知性の浪費」とか「愚かな企て」だとか、数学への取り組みより一段低く位置づけたがるきらいはあるが、それも含めて”数学者の列伝”と考えれば悪くない。惜しむらくは、訳文がひどすぎて、原文が何を意図していたのか殆ど解読不可能な箇所が散見されることである。ほんとに、びっくりするほどの悪文なんです、これが。
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もう少し数学の歴史についても触れてほしかった(始めに注意書してあるのだがf(^^;)
伝記が好きな人にはいいかも
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今までに数々の少年たちを数の世界に誘い込んできた歴史的名著(らしい)。比喩とかにものすごく時代を感じる。解説は森毅。
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読了。
数学をつくった人々 I / E・T・ベル
その名の通り数学を作った人々のお話。
全三巻で一巻目。
一巻目は
・ツェノン、エウドクソス、アルキメデス
・デカルト
・フェルマ
・パスカル
・ニュートン
・ライプニッツ
・ベルヌーイ家
・オイラー
・ラグランジェ
・ラプラース
・モンジュ、フーリエ
となってます。
有名どころがそろっております。
ラグランジェは、スペースコロニーを設置するのに適した重力が均衡した場所、ラグランジェポイントの人だよねぇってことで知ってました。
ラプラースはラプラスの悪魔とかいうお話ありましたよね。
パスカルは気圧のヘクトパスカルの人だし、
ニュートンはいわずとしれた天才ニュートン。
最終定理でおなじみのフェルマ。
我思う故に我ありのデカルトさん。
数式で神の存在証明で無神論者を撃退したオイラーさん
ライプニッツっていう名前かっこいいよね。
道に数式書いててローマ軍に殺されたアルキメデスさん
あとはあんまりしりませんね。
数学ものは読むの大変です。
微分積分の∫とか久しぶりに見ましたわ...。(winのみ表示記号かも)
ということで数学はこれといって得意じゃないし好きじゃないですけど、数史は大好物です。
面白かったです。
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我々凡人が天才の事蹟に胸躍らせるのは、彼らが真理の近くにいるためか。神の隣りに位置する彼らが神を超えるのも時間の問題だろう。もちろん彼が神になるわけではなく、神の不在が証明されるという意味合いだ。
http://sessendo.blogspot.jp/2015/05/iet.html
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解説で森先生が出てきたのに驚く。パスカルやオイラー、ニュートン等、よく目にする数学者の話は面白い。
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初版1937年。偉大な数学者達の人生と業績の紹介。その両方の概論のため、詳細の不足は否めないが、概要を掴むためならば悪くはない。
・産まれた時代ゆえ軍と王に翻弄され、虚弱で放蕩であったが多くの保護者に支えられて解析学を産んだデカルト。
・ラテン語、スペイン語、フランス語に堪能で、アマチュアでありながら”数論"においてその名を聞かないことはなありえないフェルマー。
・数学を禁じられた家庭にいながら早くからその天才を示し、宗教的論争と病気に多くの時間を奪われながら幾何学、確率、科学の多分野で活躍したパスカル。
・25歳までの短い間に、微分学を発明し、万有引力の法則を発見し、白色光の性質を実験的に明らかにしたニュートン。
・連続的と離散的という二つの数学の両立を超え、法律、宗教、政治、歴史、文学、論理学、形而上学、思弁哲学に長じた普遍的天才ライプニッツ。
・三代で8人の数学者を生み、多くの子孫が法律、学問、科学、知的職業、行政、芸術の分野で名声を博したベルヌーイ家の人々。
・ピョートル大帝、フリードリヒ大王といった時の英雄たちのもとで自由を与えられ、未だ匹敵するアルゴリストは存在しないとすら言われる計算の大天才オイラー。
・その早熟さから数論に惑いもしたが、オイラー、フリードリヒ大王、マリー・アントワネット、ナポレオンに愛され、解析力学を造ったラグランジュ。
・その才能を名声と保身のために利用したのと同じように、数学を物理学のための道具とすることにより太陽系の安定性を証明した農民出身の俗物紳士ラプラス。
数学以外は何一つ出来ない人間不信の天才もいれば、あらゆる分野で活躍した虚栄心の固まりのような俗物もいる。体を壊すほど不断の努力をした人間もいれば、若いころのひらめきのみで現代に名を残すような人間もいる。彼らの唯一の共通点をあげるとすれば、戦火を逃れられ、良き理解者に恵まれ、その才能を発揮できる時代に生まれられたという幸運だろう。では、過去に比べて戦火が減り、理解者がいなくとも個人が発信可能な現代は、どれほどの幸運にあふれているのだろうか。
その"結果"こそが、現代の繁栄の"原因"なのかもしれない。
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[第1巻]ツェノンエウドクソス、アルキメデス、デカルト、フェルマー、パスカル、ニュートン、ライプニッツ、ベルヌーイ一家、オイラー、ラグランジュ、ラプラース、モンジュ、フーリエ[第2巻]ポンスレ、ガウス、コーシー、ロバチェフスキー、アーベル、ヤコービ、ハミルトン、ガロア、ケイリー、シルベスタ[第3巻]ワイエルシュトラトス、コワレフスカヤ、ブール、エルミート、クロネッカー、リーマン、クンマー、デーデキント、ポアンカレ、カントールらの生涯を短編にまとめる。各数学者の業績のみでなく、人となりが分かり、面白い。
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古代ギリシア時代のツェノンからカントールまで、29組の偉大な数学者の生涯と業績を語る。
1937年の本(文庫本は2003年)なので現代数学者の話は出て来ないけど、近代に至る数学の流れや意味合いが、全3冊の中に網羅されている(と思う)。
歴史に名を残す偉大な数学者たち、さぞや変人・変態揃いだったのでは・・・と読前には思ったけど、必ずしもそうではなく、まずは生活者であり、職業や権威への野心、政治的・宗教的野心も(いかにも俗人っぽく)あったようだ。
3冊を読み継いで、最後の方になるとなんとなく著者のテーマのようなものが見えてくる。
「われわれは2より大きな整数を見いだすことができる」と「2より大きな整数が存在する」という2つの言い方に象徴される立場があり、要するに数学は人間の機能や営みの中から生み出されたのだ、とする立場と、数学は人智を越えてただそこに在る普遍的真理なのだ、とする立場である。当然いずれが正しいかというのは決められることではなく、定まってはいない。(算術の内にも、矛盾や決定不能な部分がある)
そういう意味では、偉人達のもとでいかにも長足の進化を遂げてきた数学といえども、結局歴史のどこを切り取っても相似形のままなのかも、とも思った。
こういう数学の偉人伝には興味というか妙な憧れがあって時々読んでるんだけど、数式の部分は結局読み切れないし、これにて打ち止めでいいかな~。
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人間の知の歴史を積み上げた物語が
最近面白かったので
( 時間の終りまで、がんの歴史、ジャレドダイヤモンド博士等)
これにも手を伸ばしてみたけど、
消化できません(汗)。黄ばんだ本を
三巻まで図書館から借りたけど、ギブアップ。
なんでも面白いわけでは
ないですね。
書き手の問題じゃないかな。?
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歴史をつくってきた数学者の伝記だが、その生きざまに光をあて容赦ない言葉で描写しているところが面白い。例えば、ラプラースは「農民から俗物へ」、パスカルは「人間の偉大と悲惨」など痛快である。偉大な数学者だからといって、人格も高貴とは限らない。むしろ、とことん人間くさい。そこがまた魅力といえる。第1巻には、ツエノン、エウドクソス、アルキメデス、デカルト、フェルマ、パスカル、ニュートン、ライプニッツ、ベルヌーイ家の人々、オイラー、ラグランジュ、ラプラース、モンジュ、フーリエの生涯が描かれる。