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著書の藤原東演さんは、臨済宗妙心寺派宝泰寺のご住職です。以前このブログで紹介した『「般若心経」を読み解く』の監修をつとめられた方です。
そんな方が、禅宗の教えを援用して、どんな風に生きていけばいいのか、ということへのヒントを指し示してくれた本です。
<目次>
1章 「欲」はほどほどに、身軽に生きる
2章 いらない人間関係もある
3章 心を自由にするために
4章 余計な悩みは抱えない
5章 「幸せ」をどうとらえるか
仏教というと、「煩悩を捨てよ」というイメージがあるのではないかと思います。そんな方が書かれた本のタイトルが『捨てる幸せ』であると、
「あらゆる欲望を捨てると幸せになれる」
という内容を想像するかもしれません。しかし、そんなこと内容ではありません。ある意味では、欲望は肯定されています。
1章のタイトルに、「欲は【ほどほど】に」とあります。あくまで「ほどほど」にしなさい、といいうことで、一切を捨てよ、といっているわけではありません。福沢諭吉の言葉を引用してこう書いています。
でもそこはさすがの福沢で、欲の付き合い方までちゃんと教えています。「欲の平均を失うべからず」とし、「平均を失えば有害なり」と警告しているのです。(p18)
つづきは⇒ http://amba.to/1tDyIRv
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仏教は欲を持つ事を認めているが、欲に支配されないことが大切であると説く。そのためにはその欲を捨て去ることが1番の方法であることも多く、そう言う意味で欲を捨てなさいと説く。
お陰様である事を意識して自分にとって1番大切な物は残してそのほかは捨ててみるとすてて始めてその価値がよく分かることも多い。
ほどほどに頑張り思い込みをすてて、そうであってもなくてもどちらでも良いそうしたこころの安らかな状態が幸せにつながる。
読み進めているうちにシンプルな生き方をしてみたくなる一冊です。
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あまりに全力で物事にあたると、
それだけ感情の揺れが大きくなり、
“こぎ手”であるはずの自分が
感情に振り回されることになります。
(by 藤原東演)
* * *
感情の揺れはブランコのようなもので、
一生懸命にこぐほど、自分自身も大きく揺れ、
不安定になっていく…。
心をもっとしなやかにして、
弱いなら、弱いまま進んでいこう。
肩の力が抜けるような、
優しい言葉が詰まった本です♪