投稿元:
レビューを見る
裁判に向けて中学生が動き回る。鉤括弧が多く非常に読み易くはあるが、盛り上がりに欠ける。少年少女目線が多くなったせいか、第1部とは雰囲気一変。
投稿元:
レビューを見る
感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201410/article_4.html
投稿元:
レビューを見る
夢中で読了。相変わらずどろどろだけど、中学生中心の話のせいか、前巻よりは少し明るい。それでも十分暗いけど。自分自身の後ろめたさや黒い感情に向かい合いつつ、事実を追う姿勢が印象的だった。高校であったディベートを思い出した。分厚いが、会話文が多く平易なのですらすら読める。下巻へ。
投稿元:
レビューを見る
第一部ほど劇的に目まぐるしく事象が起こるわけでは無いが、一つ明るみに出る(モリリンの一件)とまた謎(大出家の火事)が加算されたりと、読むペースは落ちない。
大事にゆっくり読まないと第三部の発売まで間が開いてしまう!と思うんだけど……。
全部刊行されてから一気に読んだ方が良かったとここまで来てちょっと後悔。
投稿元:
レビューを見る
物語が、完全に中学生が行う裁判の準備に入ってしまったので、少々ドキドキ感に欠けました。
神原くんの正体がつかめないので、彼が今後どう変わるか楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
第二部 上巻
学校内裁判への助走
現実には裁判のために中学生が事実を積み上げるのは、難しいのだと思うが、周囲の大人を説得し、事実を拾い上げていく。
サブタイトルにふさわしく、中学生たちがそれぞれに「決意」固める巻だ。
投稿元:
レビューを見る
中学生が真実を知るために裁判を始めるという信じられない設定である。どんな意外な事実が飛び出してくるか、楽しみである。
投稿元:
レビューを見る
大人達からの情報やマスコミからではなく、自分たちの学校で起きたことを自分たちで明らかにしたい。
それが学校裁判という形になった。
自分たちが見ていたこと、見ていなかったこと、見ようとしていなかったこと。
1巻目からの伏線も含めて、色々なところに様々な伏線があり、どんどん引き込まれて行きます。
投稿元:
レビューを見る
今回は、うやむやになった真実を解き明かそうと、奮闘する少年少女たちの話。新しいキャラの登場や、今まで表に出てこなかった人物が語ることで、今後の展開に期待を持たせている。
投稿元:
レビューを見る
第一部の勢いはどこへやら、なんだか壮大な茶番劇を見せられているようで、なんだかなぁーって感じだった。真実を自分たちの手で探し出す!という中学生たちの意気込みはとってもカッコイイけど、弁護人やら検事やら判事やら〜っていうのはなんだか白ける。あんだけ格好良かった警視庁捜査一課のパパも、娘に捜査情報を開示して辟易…
すごくトーンダウンした印象
宮部さんは本当に文章がうまい作家さんだと思ってたけど、所々この表現どうなの?という部分があった。中学生が主人公だからわざと?でも、まだ未定、なんていう表現ありなのかな?
投稿元:
レビューを見る
裁判開始前の、検事側、弁護側双方の調査活動が主たる内容。
この巻だけで特にこれが面白いという内容はないのだが、確実に事態が進展しており、また放火事件が明らかに第1、第2の死亡(殺人?自殺?)事件(事故?)と異質な感じであることが示唆されており、この3つの事件が後でどのようにつながってくるのか非常に興味がわく展開となっている。
投稿元:
レビューを見る
第Ⅰ部の時は、テンポ悪いところがあるな、と感じていたが、第Ⅱ部になったら、テンポが良くなって読みやすくなった。会話調が増えたからだけど。
中学生が主人公だからだろうか、ドロドログログロした人間模様が弱いと感じる。軽いというか。樹理ちゃんひとり頑張ってドログロで。美奈絵さんも頑張れ。和彦くんの生い立ちを健一くん達に話すところでは、あっさりしゃべっているし、そんなものなの?って思ったら隠しておきたい過去っぽかったり。
少年少女ものを書くには作者は年取ってしまったのかなぁ。でも最後まで読んだら、やっぱり宮部みゆきだなって思うんだろうな。
追記:目指すのは将棋連盟じゃなくて奨励会。
投稿元:
レビューを見る
柏木卓也の死を巡って、学校内裁判の開始。
生徒が裁判官、弁護士、検察をやる。勿論、実際のそれとは、勝手の違う部分があるが、それを差し引いても、面白い。
学校側の反発やシステムへの挑戦、大人との駆け引きなど、急展開していく様から目が離せません。
弁護士役の神原和彦の頭の切れ以上に、模倣犯にも出てきたピースのような怖さを感じてしまう存在感は気のせいでしょうか?
投稿元:
レビューを見る
「森内先生も言ってたし、理科の高橋先生も似たようなことを話してた。野田君は、ああいうふうにおとなしく、無気力でダメダメなふりをしているだけなんじゃないか。なぜそんなふりをしてるのかはわからないけど、あれは仮面じゃないかってさ」
文字通り固まってしまうほどに、健一はぎくりとした。
「今のおまえ、カッコいいよ。それが本来の野田健一なんだろ。ずっと隠してたんだな」
理由は聞かねぇーと、先生は笑う。
「学校ってのは生きづらい場所だ。けっして天国でも楽園でもねぇからさ。おまえはおまえなりの処世術があるんだろ。でも、おまえはけっして駄目じゃない」
「ましてやオチコボレでもない」と、和彦が受けた。「さっきの先生は、野田君のことをまるでわかってないって、僕も思った」
「楠山先生はオチコボレなんて言ったんか。バカだねぇ。あの先生の目は節穴だ」
「だけど僕、成績が」と、健一はぎくしゃくと呟いた。
「だからそれも仮面なんだろ。おまえだけじゃねぇよ。珍しくねぇ。優等生になると、もっと生きづらくなるから。そういう奴ってのはね、高校や大学でデビューするの」
「デビューの意味が違うと思います」大真面目で和彦が言った。「でも、わかります」
二人が笑うのに、控えめにびくびくと、健一もちょっぴり参加した。
確かに仮面です。何もかも仮面でした。でも先生。でも弁護人。僕には本当の秘密もある。そして、それだけは仮面じゃない。そっちが僕の本性だったー (487p)
最近の中学生は、優等生であることも隠しておかないと「生きづらい」のか。40年前となんと学生生活は変わってしまったことか。
宮部みゆきの真骨頂は社会派でもSFでも時代劇でもなく、少年少女が主人公になった時の瑞々しさにあると、私は思っている。時代劇やファンタジーでは時々書いていたが、社会派で少年少女が主人公なのは、もういつ以来だろうか。思い出せない。この作品が彼女の最長作品になったのは故あることなのだろう。
宮部みゆきは最初の頃は少年に、やがては少女に対しても、自分の持っている「理想」「純粋性」を投影している様に私には思える。最初の頃はひたすら賢く純粋な少年が登場していた(代表作「ステップファザー・ステップ」)のだが、2000年頃から傷つき悩む少年少女が出始めた。それは、ひとつは社会のそれがそうなのだからもしれない。しかしそれだけではない、彼女自身も傷つき悩んだ成果なのかもしれない、と私は妄想する。そして、この作品では幾人もの主要登場人物が傷つき悩んでいる。長編になる所以である。
この本の新潮文庫でのホームページでは、作者の肉声でメッセージがついていた。彼女の声を初めて聞いたが、そのままアナウンサーになってもいい様な美声だった。それはともかく、「ソロモンの偽証」の意味について彼女は触れていた。
「最も賢い者が嘘をついている。最も正義感のある者が嘘をついている。最も権力と権威のある者が嘘をついている。どれがホントかを読者の皆さんが判断して欲しい」と。
そうか、道理でソロモンと偽証を一緒に検索したら出てこないはずだ。ソロモンが偽証���たという伝説があるわけではないのだ。イスラエルの王ソロモンの三つの側面を、宮部みゆきは拝借したわけだ。そうなると、ソロモンに1番近いのは、あの2人ということになる。でも、まさかね。
2014年10月7日読了
投稿元:
レビューを見る
先が気になって気になって、前半は少しいらいらしながら読んだ。でも、この少しずつ進む感じが余計リアルに感じさせてくれる。本来なら、こんなねじれにねじれた事件、中学生だけで解明させようという発想が出てくることすら奇跡なわけで。むしろ早すぎるくらいか。そしてまた中学生達が頭キレッキレ。特に神原の発言、いちいちどういう意図があるのか考えさせられる。藤野と茂木さんの交渉も手に汗握った。そして遂にじゅりが動き出した。じゅりがどういう作戦に出るのか、見ものですね!