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まだ若い頃、アメリカに住んでいて友達と一緒に「アメリカの最南端に行こう」と、オーランドからレンタカーを借りてキーウェストまで走ったことがある。海の上のドライブウエイで群青のオーシャンビューを楽しんで、サザンモストポイントからわずか90マイルのキューバに想いを馳せた。キーウェストの街はありとあらゆるバーにヘミングウェイ気取りの連中がいて、唐揚げ屋の大佐の大安売り。それからヘミングウェイは敬遠していたが、やっぱり読んではみるべき。削ぎ落とした文体とタフな老人の一人語りが本当に魅力的。まあ、気取りたくなるのもわかると言えばわかる。
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新訳だからかとても読みやすかった。初ヘミングウェイ。
漁師の老人が巨大カジキと3日間格闘し見事勝利するが、帰路で鮫に襲われ、せっかくの獲物が鮫の餌になってしまう。作中の出来事はこれだけで8割が海上であるにも関わらず、少しずつ惹き込まれていくのはなぜだろう。
普通に考えると、せっかく釣り上げた大物(しかも85日の不漁の後)を喰われた哀れな老人なのかもしれないが、結果負けてしまったとはいえライオンの夢を見る老人はとても満足そう。たまに本当に老人?と感じるほど、この老人サンチャゴはハードボイルドでとてもかっこいい。
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ヘミングウェイについても本作についても前知識が全く無い中で読んでみた。
これは、ただただ「老人と海」だなぁ。
引っかかった獲物は実は少年なんじゃないかとかこれは全部老人の白昼夢なんじゃないかとか色々勘繰りながら読むのは無骨でございました
ヘミングウェイは単純明快で魚は魚で老人は老人、海は海。
「でも人間、負けるようにはできてねえ、ぶちのめされたって、負けることはねえ」
"But a man is not made for defeat. A man can be destroyed but not defeated."
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ただひたすら老人と海だなぁ、、と。
釣りをしたこともないのに目の前に情景が見えるようでした。
ヘミングウェイの作品もっと読んでみたくなりました。
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大奮闘の末ゲットした巨大な魚が、港に着く頃には鮫にやられてほぼ骨の状態になってしまうというハッピーエンドとは言えない結末だった。
しかし、残っていた魚の骨のおかげで老人の凄さは街の人達に伝わったところは安心した。
また、老人と少年が良いコンビだった。
老人の怪我や疲れ具合を見て、あの大きさの魚を捕まえるのにどれだけ苦労したか、そしてその魚のほとんどを失ってしまった老人の気持ちを想い、老人のために泣けるような少年の心の綺麗さに感動した。
今後、老人と少年でまた一緒に漁に行ってほしいと切実に願う。
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終盤の、痛々しい老人をみて泣く少年の気持ちに心を寄せてしまった。
老人の奮闘を讃え、少年のこれからを祈りたい。
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図書館で見つけ、読んだことが無かったので借りて読了。
文章もストーリーも平易で読みやすく、解説も面白い一冊でした。
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努力をしても報われないことはある。
でもそれが無駄になることは決してない。
自分というものを失わず持ち続けているからこそ
数は多くなくとも慕い尊敬する人が必ずいる。
家族でなくても涙まで流してくれる少年の存在の大きさを痛感する老人。
人は一人では生きていけない。周りの支えがあってこそ一人で生きていけているような気になれることを教えてくれる作品。
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古典的な名作、というものをほとんど読んできていないのですが、気が向いてトライしてみました。
内容にそんなに抑揚があるわけではないし、感情が揺さぶられることはなかったのだけど、ほぼ航海時の独白だけで出来てるのに飽きもせず読み続けられたことに感銘を受けた。
語り継がれてるだけあって、読ませる力のある本だったと思う。
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本の感想としては、自分はそこまで強い感動を覚えなかったかも。でも、後書きがほんとしっかりしていて、原話の話だったり、ヘミングウェイの人生がじ系列に並べていたりと、巻末がとにかく面白い!!特にマノーリンの年齢推測の部分!!
私は釣りがそこまで好きではないからか、何番もかける大きな釣り、というものに感動はしなかったけど、釣り好きの人なら、自分も投影できそうな語りだから、好きそう... ただ、自分向けではなかっただけで。
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サメが続々と襲ってくるのにドキドキ。
サメ=JAWSのイメージなので、老人の船は壊れやしないだろうかと。
たった一人で獲物を、骨だけになっても持って帰ることができたのはそれまでの人生に自分が恥じないような生き方をしてきたんだろうと勝手に納得して読了。
ひたすら「老人と海」で、なんでこれが有名なんだろうと思ったけど、読んだあともなんとなく思い出してしまう。
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【1回目】大昔、「新潮文庫の100冊」で紹介されていたことから読んでいたものの、全く良さがわからなかったことをはっきりと覚えている。しかし、今回新訳で読んで、これほど力強い文章であるのかと深く感じ入った。なので、正確には「再読」ではあるのだが、このタイミングで読めてよかったと思っている。
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2021/10/11 読了
老人はコミュニティからはみ出してると思ってるのかもしれないけど、少年を含めて周りの人の気遣いからそうではないということが分かる。
魚や鳥に話しかけている姿を見ると、会話したいんだろうなと思うけど、老人は周りと一線を置いている。
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作品名:老人と海
著者:ヘミングウェイ
不漁続きの老人が見事巨大マグロを捕獲して港に帰ってくる帰路に起こる失望と挫折、そしてそれをなんとも強い心持ちで受け入れる人間の強さ、生きる力をまさに「老人と海」だけの空間で表現されたまさに名著でした!
静かにしかし強く戦い続ける老人を見守る同じ漁師仲間の人達の近づき過ぎない優しさにも胸を締め付けられる思いでした。もう一度、まさに名著‼︎
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漁や生き物についてすごく詳しく書いてあった。
軍艦鳥を調べたらオスの口の下の喉袋が鮮やかな赤でびっくりした。これを外で初遭遇したらけっこう怖いかもしれない。あとは亀のアオウミガメ、タイマイ、オサガメの区別が分からなくて調べたらオサガメはめっちゃでかい。後は区別がつかなかった。
面白かったところはおじいさんが左手と会話するように独り言で、お前のために食事してるんだよ、ちゃんと栄養行き渡れよみたいなことを言ってて、その気持ちにちょっと共感した。あと嵐の日に打ち上げられたクラゲを素足の踵で踏みつけるのが面白いって言ってるけど、素足って中々強いな。さすがです。