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一行目:「「動くな!この中に泥棒がいる!」」
完全にラノベだが、思っていたよりは面白かった。
事件に巻き込まれ続ける不運な主人公、厄介。そんな人生の中で知り合った探偵は数多いが、中でも今日子さんは特殊だー1日しか記憶がもたないとうい点でー
眠ってしまうと、記憶がリセットされてしまう今日子さん。また初めましてから始まる関係は、やはりさみしい。
今日子さんに思いを寄せる厄介は、次第に、昨日の彼女も今日の彼女も明日の彼女も「連続した1人の今日子さん」として捉えたいと考えるようになる。
後半、厄介は彼女の寝室の天井に「お前は今日から掟上今日子。探偵として生きていく。」のペンキを見つける。最大の伏線として、次巻以降が続いていく。
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「東京に住んでいる孫がいる」
数年前のある時、父方の祖母にそう言われた僕は、「いや、その孫ってのが僕だから」とツッコミ入れたのだが、目の前の祖母は僕を見ながら僕を見ていなかかった。
・・・ということを【西尾維新 / 掟上今日子の備忘録】を読んで思い出した。つられて思い出したのが、【荻原浩 / 明日の記憶】の美しくて悲しいラストだった。
忘れられてしまうということは何故悲しいのか。
今まで共有してきた時間の積み重ねが「なかったこと」にされてしまう喪失感なのか。
いや本作はそこまでシリアスな物語ではないのだろうけど。「明日になったら今日のことを忘れてしまう探偵」という設定と一つのアイデア(謎)を使ったショートショート集てな感じ。終盤はその設定自体をうまく使った展開になって面白い。それにしても会うたびに「初めまして」と言われるのって地味に悲しいよなあ、と思う。
そういえばメメントって映画もあったっけ。
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最近、好きだった東川のミステリがややマンネリ気味だなと思っていたところに、似たようなテイストでの勢いのある本を見つけることができてラッキーでした。
一度寝ると短期記憶がすべてリセットされてしまうと言う「博士の愛した数式」のような特異体質の持ち主を探偵役に持ってくることで、探偵役が挑む謎解きミステリとしての要素以外に、寝た後にまで記憶がつながっているように見えるのには、一体どのような仕掛けがあったのかという別の「謎」のおもしろさもあり、設定が実にうまく活かされていると思いました。
続編も出るらしいので、ぜひまた読んでみたいです。
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寝てしまうごとに記憶をなくしてしまう探偵のお話。
それぞれオチがあって今までのようにびっくりするぐらいではなくなるほどね、といえるぐらいのもの。面白かった。
続きも楽しみ。
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刀語や物語シリーズとくらべると、とてもゆっくりした話はこびで私のペースに合ってました。
登場人物もまだ少ないですし。今日子さんと厄介くんの淡い恋愛模様も今後気になるところです。
最後の話が好きですね。健気な男の子ってきゅんとします。
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新シリーズ。
西尾維新さんの作品の中で一番読みやすい作品なんじゃないかと思います。
気楽に読めるミステリーですね。
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(戯言シリーズ-りすかシリーズ)物語シリーズ÷(刀シリーズ-伝説シリーズ)世界シリーズ
みたいな話
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いつもいつも、やっかい事に巻き込まれる青年が最後に頼るのは、眠るとその日の記憶がリセットされてしまうという
「忘却探偵」の今日子さん。
「今日子さんには今日しかない」
西尾維新って、こんな普通のミステリも書けるんだ!(笑)
とんでもないスキルも出てこないし、饒舌な言葉遊びもなし。
そのぶん読みやすく、西尾初心者には最適かも
今日子さんと隠館くんの関係はこの先どうなる?!
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珍しく維新の作品の中で1作目から世界観にすんなり入れるものと思われる。もちろん、読めば読むほどスルメ的に旨味が出るのだろうが、大人になって辛抱がきかなくなった読者も安心して読めるショートショートの構成。モチロンシリーズ化される伏線はたくさんだが、自作を読みたい渇望を穏やかにしつつも、必ず読ませる麻薬的な撒き餌は最高。
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読み終えて名前の秘密?を思い出した~隠楯厄介は25歳のフリーターで,研究所の下働きをしているが,周囲に何かとトラブルが持ち上がり,犯人と目されることが多いため,何人かの探偵と知り合いになっているが,その一人が掟上今日子という記憶が起きている内しか持たないという同年の女性だ。3D技術のデータのバックアップSDが紛失し,探しても出てこない。今日子は薬で眠らされそうになって,禁じ手を使うことにした。犯人はSDカードにさらにデータを書き込んだ上で,バックアップを消し,後でサルベージするつもりだったのだ。前に勤めていた出版社の編集者は今や人気コミック誌の編集長で,売れっ子の漫画家から人質に取られた百万円の束の代わりに1億円を払おうとしている。百万円のそれぞれの番号を彼女は各種パスワードとして使っていたのだ。推理作家はすんなり原稿を渡してくれない。原稿を隠して編集者に探させるのだが,原稿は隠しヒントも中途半端に残して作家は心不全で亡くなってしまった。
今日子はないものを探せ・120分というヒントでAVルームのカセットテープにデジタルデータが残されていると見破る。この作家の死を不審に思った編集者が遺稿から推理するように厄介を通じて今日子に依頼するが,今日子はすべての著作を読まないといけないと主張し,100時間を超える不眠の読書が始まるが…~なかなか粋な終わり方を持ってきたじゃないか! 感心! この程度なら大人も読めるね
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なかなか面白かった。
が、色々とツッコミどころ?も多く、分類をミステリにはしたがラノベかファンタジーが適当という気もする。
シリーズ化するようだけど化物語のように商業主義に突っ走らないでほしいなぁと思うことしきり。
期待の星4つと言いたいところだけど、粗が色々目についたのでやっぱり3つで。
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西尾維新の本を初めて読みました。しかも比較的新刊。
人様の書評を読んでいると、彼の本の中では読みやすく入門書だそうです。
この方もストリーテラーだと思います。
読み始めると後を引き、最後まで止まりません。
ミステリーとして謎解きの種明かしがさほど斬新とも思えませんし、そもそものアイデアが何となく博士の愛した数式ぽいですがテンポが速く、記憶が一日しか持たないので謎解きも一日でと言うのが面白い。
一つずつの事件は1日で解決ですが、掟上今日子の謎は続いて行くようで続編を買ってしまいそうな気配です。早く続編が出ないかと気に揉むほどではありませんが。
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記憶が1日しかもたない今日子さんと、トラブル誘引体質の隠舘くん。ホームズとワトソンみたいに役割がきっちり分かれてるので安心して読了。
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作者のある意味始めての(比較的)”まともな”ミステリーなんじゃないでしょうか。この後も普通のミステリーとして展開していく感じは(複線からして)全然しないですが、続きを楽しみに待ちたいと思います。
ところで、これは一体何文庫から出てるのかねぇ?一般の人が買いやすいような(ラノベでなく)普通のレーベル??
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これまでの西尾作品はぶっ飛び感が肌に合わず敬遠気味でしたが、本作は控えめでとても読み易かったです。
掟上今日子のキャラクターはなかなか魅力的でしたが、『記憶がリセットされる』という設定は、必ずしも各話でキモになっているわけではないので物足りなかったです。次回は設定を活かした膝を打つ展開やドラマチックな展開を期待したいです。