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最速の探偵登場。しかしその理由は、寝ると記憶がリセットされてしまう忘却探偵だから。「今日しかない今日子さん」が取り組む事件は、だからあまり大がかりでない日常の謎的なものばかり。それでも時間が限られているからこそ、身を削るようにして取り組む今日子さんの姿は痛々しくも、カッコいいです。何もかも忘れてしまうことの悲哀は感じられるのだけれど、それほど重苦しくもないのは救いかも。
それぞれの事件も魅力的だけれど、やはり今日子さん自身にまつわる謎が気にかかるところ。続編が待ち遠しいなあ。
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忘却探偵シリーズ第1弾
寝ると全ての記憶が消去される探偵25歳の女子・掟上今日子と、
事件に巻き込まれる体質で、その度に掟上に依頼する、掟上のことが好きな巨漢就職浪人・隠館厄介。
厄介がこの小説を書いたという体の物語
第1話「初めまして、今日子さん」
研究所でバックアップデータが入ったSDカードが盗難にあい、厄介は嫌疑にかけられ掟上を呼ぶ。
研究室の出入りはなかったことから、研究員を疑う掟上。
捜査中に睡眠薬を飲まされ眠りにより記憶を消去されそうになるが、厄介が未然に掟上を起こし、無事犯人を見つけ事件を解決する。
第2話「紹介します、今日子さん」
「お前の百万円は預かった。返してほしければ1億円用意しろ」
有名漫画家が冷蔵庫に保管してた百万円が誘拐され、犯人からの要求にその漫画家は10億円でも払うと言い出す。
その漫画家の編集者・紺藤は友人の厄介に相談し掟上を呼ぶ。
掟上は漫画家のアシスタントが犯人だと推理する。
盗まれた百万円が1億円の価値がある理由は、銀行やインターネット等のパスワード全て、そのお金の紙幣番号にしていて、マンガのプロット等もクラウドサービスに保存していたからだった。
第3話「お暇ですか、今日子さん」
有名小説家・須永が心不全で死んでしまい、最後に書かれた作品が所在不明のため、紺藤が厄介に掟上と共にその作品を探してほしいと頼む。
須永が残したヒントをもとに、掟上と厄介は須永宅で捜査を開始。
掟上がその遺作が保存されたカセットテープを見つける。
第4話「失礼します、今日子さん」
須永は実は自殺だったんじゃないか?という疑惑が出て、紺藤は須永が自殺だったのか調査するよう掟上に依頼する。
掟上はまず須永作品全100冊を読むことにした。
掟上は事務所兼自宅に須永作品を持ち込み、そしてその間寝てしまわないように厄介に起こし役として一緒に家にいてもらうことに。
完徹を敢行する2人。
そして一睡もせず5日目に突入したとき遂に掟上はシャワー中に寝てしまう。。。
第5話「さようなら、今日子さん」
シャワー室に入り裸で寝ている掟上を抱えベッドに移動した厄介。
掟上の身体には今回の捜査についてのメモが油性マジックで書かれていて、
掟上の寝室の天井にはデカデカと
”お前は今日から、掟上今日子。探偵として生きていく”
とペンキで描かれていた。
せっかく完徹までして須永作品を読んでいたのに全て無駄にしてしまった掟上に対し、厄介は依頼自体なかったことにするため、掟上が寝てる間に身体に書かれたメモを全て消し、須永作品など全て撤去した。
その翌日、厄介は紺藤に全ての経緯を報告。今回の依頼自体なかったことにしてほしい頼んでいたその時、掟上が現れる。
そして掟上は2人に言った。須永の死は自殺ではない、と。
寝たのに記憶が消えてないと驚く2人だったが、掟上は実は、厄介がシャワー室からベッドに運ばれてるときに目を覚ましていて、厄介が証拠隠滅を図っている最中は寝てるフリをしていた���だった。
そして掟上は調査結果を報告する。
須永が自殺でない理由は、彼の作品に隠されていた。
色々シリーズ物を発売してる中、ノンシリーズが遺作含め7作あり、その各作品に同じ女性が脇役として登場してる、と。
しかもその人物は須永が17歳の時に共に将来を誓い合うも自殺してしまった実在する人物で、須永は彼女のことを想いノンシリーズの作品内で一般人として描いていた。だから各作品の発売日ごとに彼女も年を重ねていた。
今回の遺作では彼女はまだ生きているので、彼女の生涯を書かずに、須永が自殺するなんて有り得ない。
とのこと。
紺藤は掟上に調査の感謝をし、
厄介は掟上に隠匿の謝罪をした。。。
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西尾維新作品を初読了。
探偵が主人公といえ、人が死ぬでもなく、誰かが誘拐されるでもなく、発生する事件自体は取るに足らぬもの。トリックと言えるものもほぼない。で、ストーリーのキモは何かというと、記憶が1日しか続かないという忘却探偵が短時間で如何に事件解決まで持っていくかというところ。
最初は脇役でしかなかった、ワトソン役の語り部・隠館くんが、後半になってどんどん物語の重要部分を担っていくにつれ、面白くなってきました。
が、いかんせん後半に行くまでがノレないというか…今回は雰囲気をつかむだけで終わってしまった感があるので、2作目の方が楽しめるのかもしれない。
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今日子さんの
虜になりました。
西尾維新さんらしさを
見せつつも、
新鮮な感じでした。
人があまり死にませんので
西尾維新さんの作品を
読んでみたいけど、
残虐なのは…って方に
おすすめかなぁなんて思います。
主人公の片想いと
不運ぶりにどきどきしつつ、
すらすら読めます。
続編が楽しみです。
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はじめて著者の作品を読みましたが、思ったよりよみやすかったです。
最後の終わり方が気になります。
その後の展開はどうなるのか。楽しみです。
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20150209
表紙が素敵で購入。どことなく栗山未来ちゃんに似てるなあ、と思って買ってしまいました。去年の暮れから読み始めてやっと読み終わりました…。少し物足りなかったかなあ。全然ページが進まない…。
いやでも、最後の掟上さんの一言が気になってしまいますね。あのあとどうにかなっちゃうのでしょうか!そんな展開私は期待していませんけど!隠館さんをからかっているのでしょうか!そんなことばかり気になってしまいます。
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【収録作品】第一話 初めまして、今日子さん/第二話 紹介します、今日子さん/第三話 お暇ですか、今日子さん/第四話 失礼します、今日子さん/第五話 さようなら、今日子さん
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設定はまあ凝ってるといえば凝ってるんだが、お話的には語りを筆頭になんというか西尾維新にしては普通だなあと。
つってもプチサプライズなラストも含めて嫌いではないんだけれども。
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西尾維新の最新作。ずっと読みたい読みたいと言っていたにも関わらず、結局読み始めるまでこんなに時間がかかっちゃいました。
西尾先生の新作だしっていうのも理由の一つなんですが、やっぱり1番は作品紹介に惹かれたっていうのが1番読みたかったきっかけです。
一日しか記憶がもたない今日子さん。「今日子さんには今日しかない」
西尾先生らしい言葉遊び感と、そこはかとなく香る哀愁と、あと表紙の麗しい今日子さんも何よりの魅力だと思います。
内容は、あまり殺伐としていないどちらかというと日常ミステリー的な人が死なないミステリーなので物足りない間も否めないのですが、一日しか記憶がもたない今日子さんが如何にして謎を解いていくのか、読んでみると「なるほどねぇ〜」とちょっとニヤつく面白さでした。
基本的に、今日子さんのキャラクター性や語り部の隠館さんのキャラクター性はすごく好みで楽しく読み進められたのですが、隠館さんの話し言葉に若干の違和感が否めなかったかなぁっと。紺藤さんに対する感じが何か違和感を感じた。今日子さんに対するように総じて敬語キャラとかの方がよかったなぁなんて。
まあ、なんだかんだ言っても隠館さんと今日子さんのこれからが気になるぐらい好きになった作品ですので、あとがきにもシリーズと銘打ってますし、続巻を楽しみにしとこうと思います!
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帯のキャチコピー「今日子さんには、今日しかない」の通り、 一日で記憶がリセットされる、忘却探偵、掟上今日子さんのお話し。
西尾さんの作品にしては、ほのぼのしてて、珍しく凄惨な事件が無い。
個人的には好きだけど、そっちを期待してる人には肩透かしかも
記憶が、消えてしまうと言うのが、儚くて、少し切ない。
シリーズということで、今後どう展開してくのか楽しみな作品
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寝たら記憶を失う探偵という異色モノ。というか西尾維新らしい作品でしょうか。忘却探偵という発想が面白いです。シリーズ化するようなのでこれからの展開が楽しみ。
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新しいヒロインの誕生か?!忘却探偵、掟上今日子に、長身の主人公の厄介。少しずつ繋がった短編集で読みやすかったです。厄介の言い回しが独特なのは西尾維新さんならではといったところでしょうか。伝説シリーズは肌にあわなくて読むのをやめてしまったのですが、このシリーズは読み進めていこうと思います。
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どこにいてもなにをしても事件に巻き込まれ、かつ犯人扱いされてしまう散々な人生を送る隠舘厄介。やっと就職した研究室でバックアップ用のSDカードが紛失、そしてまたしても、犯人として疑われてしまった厄介。彼がこの事件を紐解き、疑いをはらしてもらうために依頼した探偵は、記憶が一日しか保たず、眠ってしまったらその時点で記憶がリセットされてしまう忘却探偵・掟上今日子だった。
掟上今日子シリーズ第一弾。
今までの西尾作品からみると格段に読みやすいシリーズ。まだるっこしいというか、厄介のうじうじっぷりがちょっとめんどくさいが、なかなか楽しめそうなので今後が楽しみ。
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図書館で借りた本。
「巨人」の隠館厄介(かくしだて やくすけ)は、身近でトラブルが発生すると、必ず疑われるという体質(?)の持ち主で、常に何人可の探偵の電話番号が携帯に登録されている。
そのうちの一人、置手紙探偵事務所の掟上今日子さんは、寝て起きると記憶がリセットされ、忘却してしまう性質上、事件はその日の内にスピード解決してくれる。
今日子さんと厄介の、事件簿。
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これ講談社だったのね。いやだからどうってわけじゃないんですが。
西尾維新のミステリ。ただし戯言初期三作には劣る。
今日子さんの過去やらなにやらがとても思わせぶりでした。もともとシリーズで続けるつもりだったんだねっていう。
寝ると記憶がリセットされる今日子さん。どこまでの記憶があるのかが分からないので書きづらそうだなって。作者のなかではちゃんと決めてあるんだろうけどさ。最初のほうで主人公(語り役で事件を引きつけ常に犯人と疑われる厄介体質)も考えていたけど、生活の知識や時事的な知識はどこまであるのかな。「時が経てば経つほど時の流れから取り残されていく」って表現があってさ。最新技術については全然知らないわけだし、探偵として書こうとすれば結構な制約だよなぁ。
一日以内で解決しなきゃいけないから、事件も小規模だし、雰囲気としては『謎解きはディナーのあとで』みたいな。ミステリとして期待はしないほうがいい。解決もどうよって思うの多かったしさ。
今日子さんの頭の回転はとてつもなく早いのは分かるんだけど、超人的な頭の良さではなく、超越的な頭の良さっぽくてちょっと興ざめ。「作者の手」が入ったように見えたら探偵ものとしてはアウトじゃないかなって思うよ。
あと主人公の喋りがとてつもなく腹立たしい。わざと、あえて、キャラづけとして、雰囲気を狙って、意図はあるんだろうけど、味にならずに邪魔になってる。
抜粋、「第一話 初めまして、今日子さん」今日子さんのセリフより。
「依頼人は嘘をつく。基本的には私は、そう決めつけて仕事をしております。(略)」