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伊坂さんお得意の「どこかで誰かが繋がっている」短編集。
とはいえ「あれ、この人どこで出てたか!?」と何度となくページを戻ってしまった。
個人的には「ナハトムジーク」ラウンドボーイのクダリが良かった。
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いやぁ今回も面白かった!連作短編集。
伊坂さんには珍しく、ハードボイルドでもなく、出会いとか運命にからむ、心が温かくなるストーリー。
伊坂さんらしい話の組み立てで、読み進めるほどに頭の中で「!」が出現。そこまで繋げられてるのか、最後の最後まで余すことなく。
もめてる人がいたら、あのセリフ言ってみたらどうだろうな。実は私も考えたことがあるけど実行する場面にあったことがなく、多分あったとしても小心者なのでバレたらどうしようと思うから言えないかなぁ(笑)
装丁も帯も素敵で、本屋にあれば手に取りたくなる。
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読後、あー面白かった! と気持ち良く終われる本。小さな、ありえないような、けれど本当に在った奇跡たちの物語。ほっこり。しあわせ、愉快な気持ちになれる連作短編集。ところどころくすくすと笑っちゃう。出てくる人がみんないい。憎めない、いい。愛溢れてる。作者の愛も、悪戯心も。
どれも良かったんだけど、あとがきで伊坂さんご本人も短編の中でお気に入りとなったと述べられている二番目のライトヘビー、いいな。電話だけの恋。近くて遠い奇跡。
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「アイネクライネナハトムジーク」
ここにヒーローはいない。さぁ、君の出番だ。
本作は、「アイネクライネ」「ライトヘビー」から膨らんできた話をいくつか書き溜めて出来上がった作品とのこと。作品の題材が恋愛であること、特徴的な人物や奇妙な設定がほとんど出てこないことから非常にレアな作品であり、インパクトがあまり無いように感じるかも知れないけど、じわじわ身に沁みる。
因みに、特徴的な人物はほとんど出てこないわけだから、癖のある奴は出てくる。それは、織田一真である。
2枚目の部類であるが、その2枚目度合いを相殺してあまりある程に変わった性格である織田。そんな彼が大学時代、大人気であった加藤由美と付き合いだし、挙げ句の果てに結婚し、子供まで作り、僕(佐藤)の目の前にいることから、全ての話が始まっている。この織田の何かやらかす感じは、チルドレンの陣内みたいなイメージなのだがw
ヒーローはいない。わかっちゃいるけどいると信じたい。キャプテンサンダーボルトとかゴレンジャーとかケンシロウとかいて欲しい。でもいない。
このヒーロー不在感は悲しい。しかし、ヒーローは、いないけどいる。例えば、将来の相手との出会いを繋ぐキューピット役の友人やお笑いの道にいくきっかけを作った同級生、争いを防ぐ為の作戦を編み出し、娘まで伝承する父。些細だけど、ヒーローっぽい。
そんなヒーローとしては「ライトヘビー」が良かった。「アイネクライネ」も含めて、全てが繋がっている中、ボクサーチャンピオンが登場するこの短編は肝である。また、このチャンピオンがヒーローのごとくばったばった挑戦相手を倒していくのではなく、ひと捻り入れている辺りは、伊坂幸太郎らしい。
因みに、一番好きなシーンは、最後のノックアウトシーンだ。あれに、あんな展開があるのは、伊坂幸太郎作品ならあり得るんだけど、あんま考えてなかっただけに、じーんときた。
あぁ、自分にもいいことあるといいな。
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短編連作
「チルドレン」と同じくらい好きな本になった
最初の2作を読み終わったら、斉藤和義さんの「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」をぜひ聴いてほしいです☆
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伊坂さんの作品として、人殺しとか、犯罪とかそういうのがないのって珍しい。
でもいろんな人の観点から、いろんな時代が語られるのは面白い。あそことここがつながるんだなって、読んでいくのが好きなひとには、この伊坂ワールドは面白い。
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さわやかに、楽しめました。
まだまだ伊坂ファンと公言するには、
読んだ作品が少なすぎるのですが…。
私の読んだ今までの作品は、さらりと書かれているのに、
背景がかなり重たいものが多く、
少し笑っても、救われない気持ちもありフクザツだなぁって
感じがしていたんです。
こんなにさわやかに楽しめる作品もあるんですね。
サプライズ職人の伊坂さん。
この物語も楽しませてもらいましたが、
私がもっと好きなのは、伊坂作品でちょいちょい出てくる
気の利いたユーモアたっぷりの会話。
こんな返しが出来るようになりたいんですよね~私も。
変な人に絡まれている時に、このアイデア。もう最高です。
そして、『斉藤さん 1回百円』。
見つけたら2週間連続で通ってみたいと思う一冊です。
これって、音楽ではなく、本でもいいですよね。
『幸太郎さん 1回百円』
その人の今の心境に合うフレーズを
選んで朗読してもらう。
伊坂さんって、心に残るフレーズ多いんですよね。
きっと行列できる人気ぶりと思うんですけど。
あ、これも法律に触れるのか…。
なんだかいい気分で、鼻歌が出てくるような本でした。
読後のプチハッピー、このまま続くといいなぁ。
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あんなに笑った日々を
まだあれから僕は知らない
あとでふりかえって、ああ、あそこにいたのがこの人でよかったなあ、と思うようなもの
#原文ままじゃないかも
どこでどう繋がるかわからない。
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短編6作。
繋がりストーリーは彼の右に出る者はいないだろう。
ある意味いつもと違うけれど、いつもと同じように繋がりでクスッとするところが今回は上等。
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斉藤和義とボクシング、面白くないわけがない。最後のナハトムジークはナジームハメドとかも含めて良かった。読み終わって泣きました。情報を疑わなくてもよくって、いい人ばっかりの伊坂作品もいいよね♪今年読んだ本の中では今のところ一番良かったです。
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時間が行き来するのでとても長い物語に感じた。たくさんの人がつながっていくので、関係図を書きたくなる。
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話は面白い。家族の日常っぽいのが絡み合う感じ。ただ見出しのフォントなんで丸ゴにしたの?小見出しは文字じゃなくてハンコみたいなのにした方がいいんじゃないの?と編集がアレな感。
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伊坂さんの作品らしくていい、繋がりというか連作っぽく見えるし登場人物とか時間とかを越えて生きているんだなって思えるから『チルドレン』『フィッシュストーリー』『死神の精度』『終末のフール』辺りが好きな人にはオススメ。
人生にはユーモアとほんの少しの勇気が必要だ。
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ほんわか。人がつながってつながって、全体的にハッピーエンドで終わる、とってもライトな読み心地でした。
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本当は一気読みになるはずが、思いのほか読了に時間を要した。なので、折角のピースも忘れていってしまい、自分の中では上手く繋がらなかった。なんだか作者に悪い事をしたような、そんな気分になってしまった。とはいえ、勿論、面白かったのは確かで、更に楽しめたハズだったのに〜と思うと自分に残念だった。