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肉のそれぞれの部位にまつわる短編集。
ブラックな話もあり、さもありなんという話もあり、あっというまに軽く読めた。
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タイトルが?って感じで読み始めたけど、そのまま肉料理に関する短編集。着眼点は面白いけど、内容はまぁ、さらっと軽〜く読める。
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さくっと読めておもしろかった…おもしろかったのだけれども。
最近の坂木司は文体も内容もどんどん軽い感じになっているようで少しかなしい。
どことなく香月日輪のような印象も受けた。
デビュー当時のような繊細な文章はもう書かれないのだろうか。
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豚肉の部位になぞらえた短編集。
やくざの世界に憧れた元普通のリーマンの危機。(武闘派の爪先)薄味が好きで、普通でださくて下品なことが大嫌いな男の彼女の父親は、豚カツが好きなガツガツした下品な男。(アメリカ人の王様)反抗期の少年の晩御飯はいつも母親が作る豚バラの炒め物。しかも絶妙にまずい。(君の好きなバラ)頑固で真面目な中年主人公が最近気になるのは、歯にモノが挟まるようになってきたこと。(肩の荷+9)憧れの先輩をその気にさせるために必要なことは、面白い話。(魚のヒレ)ハムだけは好んで食べる僕の塾に行く時の夜食はいつもハムサンド。(ほんの一部)
登場人物みんな自意識強くてちょっと苦手。でもアメリカ人の王様と肩の荷と魚のヒレは面白かった。あとなんていうか坂木先生の後書きが好きじゃない。
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あともう一押し、パンチの足りない感じだった。基本的に肉のこの部位が嫌い、みたいな流れが多くて何と無くいやーな感じだった。最後のハムの話みたいに好きという方向で書いてたらもっと読後感が良かった気がする
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面白かったです。
でもなんかこれまで読んだ坂木さんの本の中では少し物足りなさを感じる。嫌いな感じの描写が多いせいかな。
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それぞれの豚の部位に絡めたら短編集。もっとほんわかと、美味しい短編集だと勝手に思っていたのですが、案外そうでもなく。美味しい描写よりは、ちょっと続きが怖いんですけど…というものや、男の悲哀っぽいのや、偏食すぎて気持ち悪くなりそうなものもあり、若干胃もたれしたような読後感でした。でも、アメリカ人の王様と魚のヒレは好き。坂木さんらしいテンポの良い文章が心地よかったです❤
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肉をテーマにした短編集。
最初から、ものすごくダークな話に。
何この自分を脳内過大評価した男は…と思っていたら
ものすごく締まらない最後に。
でもまぁこういう状態になるだろうね、という
分かりやすい最後でした。
ロース部分は…確かに、と納得。
誰しも諦められる呪文を持っているものです。
しかし娘、その呪文の使いどころを
ものすごく間違ってる気がします。
料理に使いましょう、料理に!w
バラ部分は…まぁ憧れは憧れとして
取っておいた方がいいですよ、と思います。
所詮、そこに入ったとしても不満は出てきます。
しかしお母さん、子供の味覚は日々進化してみたり
後退してみたりしてるものです。
ヒレ部分は面白かったです、おじいさんの与太話が。
ここまで考えられるおじいさんが素晴らしい。
むしろ嘘を真実のように語る口と頭が欲しい。
される方はたまったものじゃないですが
見たいる分には尊敬したいものです。
しかし、どれもこれも食品になってでてくるので
美味しそうな事この上ない。
主人公が嫌悪しながら見ているのは
当然嫌な感じにかかれていますが
それでも想像すると…。
豚足、は食べた事がないのでなんとも言えませんが。
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"「豚ヒレ肉のトマトソース煮込みピザ風、食べる?」
「はい?」
なんか呪文を聞いたような気がする。ブタヒレニクノトマトソースニコミピザフウ?なにそれ?おいしいの?
「……食べないか」
「食べます」
反射的に、そう言っていた。料理が何かはわからなくても、ここはうなずくところだって、妖精さんが言ってる。"[p.159_魚のヒレ]
「武闘派の爪先」
「アメリカ人の王様」
「君の好きなバラ」
「肩の荷(+9)」
「魚のヒレ」
「ほんの一部」
お肉美味しそうというよりは、繊維がぶちぶち生々しくて、苦手も相まって少しぞっとした。
"ちなみに、肉や魚を食べなかったのは、とにかく硬かったから。「生焼けはよくない」って、お母さんが火を通しまくった結果、タンパク質が固まりまくったわけ。まぁ牛乳だけは、ただの好き嫌いみたいだったけど。
結果、今のぼくはそれなりに何でも食べる。でも第一位は、いつでもハム。そしてできる限り、ハムの入ったものを食べたい。
だからあだ名もハム。けどね、残念ながらデブじゃない。ただ、ハムが好きなだけ。
僕の体は、かなりの部分、ハムでできてる。"[p.198_ほんの一部]
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かわいい表紙に似合わず、
ちょっとブラックだったり、
平凡だったり。
この中ではアメリカ人の王様が好きだったかな。
価値観の違いを超えて分かり合う男たちが
微笑ましい。
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豚肉の部位を絡ませた短編集。
誰もが日常的に食べる豚肉ではあるが、夫々の好みや家庭の味があって結構奥の深いものとなる。
そんな好みの、またそうでない肉の話しがフンフンと面白かった。
「アメリカ人の王様」の義父と婿の関係話が一番のお気に入り。
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武闘派な貯蓄魔の空気の読めなさと、ホラ吹き大王のお孫さまの必死な千一夜物語りが面白い。無邪気な王様と無自覚な王子様もめんこい。ただ、お母さんの方に感情移入しちゃうから反抗期の男子中学生は好きじゃない。
メシマズは罪だ。
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カワイイ豚さんの表紙に騙されちゃイカン!
後味最悪なダーク坂木からいつものライト坂木まで各種取り揃えておりますな坂木司先生節全開な短編集だった…でも豚肉は美味しいよね…
ライト坂木だけどスパイス少々的なノリでヘビーなネタぶっこんでくるから…よく噛んでお召し上がりください
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ロースカツと、豚ヒレ肉のトマトソース煮込みピザ風のお話が好きでした。微笑ましくて。
他のもそこそこ面白かったんですが、最初の豚足のお話だけはちょっと・・・。ブラックな展開が嫌い、というわけじゃないんだけど、なんとなく嫌な感じがしました(まず主人公がクズっぽいし、豚足を食べる時の描写も気持ち悪い)。
そういえば、この本に出てくる料理の半分くらいは美味しそうに書かれていませんよね。
読んでいてあまり「食べたい」と思わなかったのはそのせいかも。
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豚肉の部位をテーマにした6編の短編集。どれも思ってたより「肉」が物語の中心にあり方向性も違うので、若干の良し悪しあれど全体楽しめた。婚約者の父とのギャップと理解が語られる「アメリカ人の王様(ロース)」と、付き合う前の男女の会話劇「魚のヒレ」が好み。