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刑事と犯罪者双方の心の動きを表現するのがうまいなぁ。
どちらの心理状況もよくわかる。それほど細やかに書かれているということか。
自分の命を投げ出してでも犯人を逮捕したい刑事と自分の欲求を抑えられない犯人。
残りの人生が僅かだとわかっているなら、じっと寝ているよりも自分のやりたいことをしたいという点では蒼井刑事に共感する。
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面白い。ただ薬丸さんだから、読者に問いを残すような何かを期待してしまった。
あらすじ(背表紙より)
若くしてデイトレードで成功しながら、自身に秘められた女性への殺人衝動に悩む榊信一。ある日、余命僅かと宣告され、欲望に忠実に生きることを決意する。それは連続殺人の始まりだった。元恋人の澄乃との皮肉な再会。犯人逮捕に執念を燃やす刑事・蒼井にも同じ病が襲いかかり、事件の展開は衝撃の結末を―。
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面白かったです。
なんとなくの予想をしながら読んだけど、やはり…という犯人の生い立ちにせつなくなった。
色々考えさせられる本でした。
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死と向かい合うこと。
自分の人生を振り返ること。
自分の欲の為に罪を重ねる榊と、それを追う蒼井。
死を目の前にした2人の結末は異なるものの、最期に自分の人生と向き合ったという観点では、重なるところがある気がした。
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ガンの病に侵された犯罪者と刑事とのそれぞれの人生を対比させながら読み手を引き込む情感溢れる筆致で一気に読み進められた。著者の筆力に参りました。
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面白くて一気に読んだ。最初は犯人も刑事も同じ胃癌ってどうなってんだよ詰め込み過ぎだよと思ってたけどそうでもなくてうまく収まってくれた。しかしヒロインあっさり殺すのは感心できない。あと、鼓膜破れた原因も明かされなかったよね?殺人の衝動って、なかなか想像し辛くて難しい題材だと思うけど、それを結局少年時代の虐待に持ってくのは少し拍子抜けしたかな。
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映像化したら面白そう。犯人が本当の意味で罪悪感を感じていないような気がする。犯人も犯人の母親は最低だと思う。刑事の勘に頼りすぎてる気もする。が、ぐいぐい読めちゃうくらいには面白かった。
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さすがの薬丸作品。
末期ガンが判明し、これまで抑えていた人を殺したい欲望を開放した榊。
末期ガンが判明し、それでも亡き妻のため刑事として、犯人を追う蒼井。
相変わらず、多々考えさせてくれる作品でした。
もっと評価高くてもいいけど、榊の過去が思った以下であったこと、榊の恋人の亡くなり方があっさりしすぎたこと、伏線の回収が弱かったところが残念でした。
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がんに冒され、余命いくばくかしかない殺人鬼と刑事が、それぞれ人生を全うするため前者は殺人衝動に忠実に、後者は犯人逮捕に余命を注ぎます。
殺人犯の榊について。虐待された過去があったとして、その復讐ならまだしも何の関係もない人を殺めて良い理由にはなりません。澄乃との話を除けば彼には全く感情移入ができず、読んでいてあまり楽しめませんでした。
対する家庭を顧みない蒼井刑事には、最初は冷めた気持ちしか抱けませんでしたが、妻との馴れ初めエピソードを知ってからは同情の念が湧き上がって来ます。犯人逮捕に執着する理由が分かってからは、その必死な様子に心の中で応援しまくりでした。
ラストシーンで岩澤刑事が捕まえた犯人は「あのときの犯人」だったのか。あるいは直近で発生した事件の犯人なのか…… 前者の可能性は現実的には限りなく低いと思うのですが、蒼井刑事のことを思うと心残りなく旅立って欲しく、そうであってほしいと思います。ただ、それがはっきりしないので、読後はもやもやとした心残りに取り憑かれてちょっと苦しく感じてしまいました。
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すごく夢中になって読みました。同じように病気で亡くなっていく2人がこれほどまでに違うのかとすごく考えさせられる部分もありました。
澄乃の亡くなり方と榊の動機には少し違和感を持ちました。なんだかなーと。そこがもう少ししっかりしてくれていたらさらによかったなーと私は思います。
しかし、読みやすさ、話のおもしろさはさすがだなと思いました。
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いっっっちばん好きかもしれない、、!!
ミステリーなんだけど、湊かなえみたいな陰湿な印象はあまりうけず、刑事物という印象が強かった٩( *˙0˙*)۶
正義感が強い人におすすめ!ぜっったいすきだと思う⭐️
ラストにいくにつれドキドキハラハラワクワクが止まらない!
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2人の主人公(善悪の)がともに最後に死んでしまうというあらすじを読んで気が引けてしまいましたが、読んでみました。ストーリー展開はハラハラドキドキして先が気になりましたが、勧善懲悪的な最期となり読後感は悪くありませんでした。ただ、やはり蒼井と同じく家族や子供を持つ身として、亡くなってしまうことは個人的にどうしても嫌な気持ちになってしまうのが残念です。とはいえ、蒼井が子供たちに告白する場面では涙が止まらなかった位のめりこんで読みましたし、このテーマではやむをえないですが。。。あと澄乃にイマイチ感情移入ができなかったことも減点要素です。
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読み易いし、最後までページをめくる手が止まらなかった。
主人公2人は、最後に死が訪れる設定で話が進む。死がわかった時の2人の行動を考える…死ぬとわかった時の2人の思考は、人によって思う所は違うのだろうなー。
殺人鬼は欲望によって人を巻き込んで行くのは許す余地はない。それを追う刑事は正義を掲げて家族を犠牲にしてく…そして2人ともかけがえの無いものに気付いたき、死が目の前に迫ったときに差が出始めてくる。真っ直ぐに真摯に生きていけば報われる時があると信じたい。中々面白い本でした。
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殺人の動機を探っていくタイプのミステリーです。動機がやや弱く、ご都合主義的なところがあるかなと思います。いろんな意味で胃が痛くなります。
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図書館で。またしても凄い物語を読んでしまった。寝食惜しんで読みたくなった。蒼井と榊の本当に命を掛けた闘いに触れて心臓がどきどき、ギュッと掴まれてる気持ち。榊は許されないけど、でも心を殺された幼少時代に思いを馳せると何とも言い難くなる。人の身体を殺すことももちろんだけど、心を壊して殺すことも絶対に許されることでは無いと改めて思った。そして、矢部の成長も、蒼井から信頼を得て頼もしくなる姿が良かったな。