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20180714
誰もがお金持ちになりたい、ムダなお金を使いたくないと思っているが、お金に対してリテラシーがあればその仲間入りにできる。
その最低限のリテラシーとして、サラリーマンが一体どれくらい税金を搾取されているかが書かれている。さらに余ったお金があれば、資産運用に活かせる。何しもしばられず自立した生きるためのヒントがここにある。
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●制度の構造的な歪みを利用して幸運を手に入れる、という発想は目から鱗だった。
●お金持ちになるための法則は、収入を増やす、支出を減らす、運用利回りを得るの3つとシンプル。しかし、シンプルながらサラリーマンである場合、難しい。ゆえに「自分が一番になれるニッチ(ブルーオーシャン)を見つけ、そこに資源のすべてを投入してデファクトスタンダード(事実上の標準)を握ること」を人生戦略とすることを著者は提唱している。
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2015年29冊目
13年前の著書の改訂版
この12年で変わった部分、著者としての当時どんな気持ちで書いたかなどのコメントもあるが、金持ちになるための黄金の羽根の拾い方の本質は変わらない。
橘氏が一貫して言っているのは経済合理性。
それに基づいて全ての事象を語っている。
その軸があるので非常に納得性がある。
では、どうやったら金持ちになれるか。
その答えは本書に書いてあることを実践できるかどうかだと思う
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テレビなどで宣伝をしている保険商品は割高。保険料が安いのは、全労済、日本生協連、全国生協連などの共済系の生命保険で、定額掛金制。
国民年金の保険料と満額支給額を平均余命まで受け取ると、利回りは男性で年利1.48%、女性で2.44%。これに加えて、保険料を所得から控除できる。厚生年金の保険料の企業が支払う分が、国民年金の赤字の穴埋めに利用されていく。
自営業者になって、個人と法人を使い分けることで、社会の制度的な歪みを利用できる。登記に必要な出資金払込証明書は、信用金庫か信用組合で発行してくれる。謄本が取れたら、口座を移してよい。有限会社を登記するための費用は、登録免許税15万円など、合計25万円ほどかかる。
テクノロジーに支えられた知識社会の仕事は、クリエイター、スペシャリスト、マックジョブの3つに分けられる。これは、人種や宗教などが異なる社会で労働者を公正に扱おうとすると、客観的に明示できる能力や資格で昇進・昇格を決めるしかないため、生まれたもの。日本の会社は、新卒で社員を雇い、異動や転勤でさまざまな仕事を体験させて「ゼネラリスト」を養成するが、実際はその会社でしか通用しない特殊技能を学ばせている。これが終身雇用と年功序列によって日本的経営が成り立っている。
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著者が出版社で働いていたエピソード、出版ビジネスの構造的などが追加されている
資産運用の一般論、著者の経済的合理性に対する信条
不動産投資を神聖化しない合理性
法人化のメリットと税金の仕組み、節税法など
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想像していた以上に夢中になって読んでしまいました。
違法ではない「合法」の範囲でお金持ちになれる方法を紹介しています。どうしてもっと早く、特に20代前半でこの本に出会わなかったんだろうと後悔するくらい、20代で読んでおくべき本かもしれません。
学校では教えてくれないけど、ちゃんと知っておかないとただ搾取されるだけの社会の仕組みが分かりやすくかいてあります。
まだまだ遅くないと信じながら、黄金の羽根がどこかに落ちてないかと模索してしまう自分がいます。
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2002年に書かれた本のアップデート版
税制などかなり変わってしまったけど、アップデートに耐えられるというのは、日本の制度改革が大したことないからなのか、それともこの作者の洞察が優れているからか。
今(2017年)でも読むに耐える本である。
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3
ロバートキヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」の日本法律版のような感じ。「国家にも会社にも家族にも依存せず、自由に生きるのに十分な資産を持つこと」をゴールとしてどうするか。著者の答えは、起業して経費で生活して節税や中小企業優遇制度の活用など。出版業界を例にとり、構造的な歪みが徐々に顕在化していった。戦後の様々な制度は、公務員+サラリーマン用につくられており、自営業者や中小企業は社会的弱者として扱われ、そこの制度の歪みが生じた。これに至るまでに、サラリーマンでは、経済的独立(1億円が目安)を得るのに、65歳の退職金後であり遅い。
2000年代半ばまでは5000万の貯金があれば、タイのチェンマイなどの地方都市で金利生活できたらしい。預金金利5%で、年250万もらえたらしい。マネーロンダリングは、海外での脱税指南本らしい。世界一人件費の高い日本で専業主婦を養うのは究極の贅沢。サラリーマンの生涯年収は3-4億円でありこれがなくなる。
持ち家を持つことは、資産ポートフォリオが不動産で埋まっており、まともな運用になっていない。ファンダメンタルズ分析は、アナリスト都合の株を買わせるためか分析対象企業にご機嫌取り。テクニカル分析は長期投資よりも不利であることが証明されているらしい。持ち家について、将来のインフレと地価の上昇を予想するならありだが、誰にも予測はできないので特権的価値はない。保険は損する可能性が高い商品であり、最低限の保障さえ確保できれば、それ以上は無駄。生命保険は扶養家族の多い低所得者向けの商品。
ホームレスとなって残飯を漁って生きていく現実をこの目で確認しなければいられない、そんな衝動に駆られることがあるらしい。新宿中央公園に足を向けると同様の人がいるらしい。パークハイアットの贅を尽くしたレストランの席に座ると、この暗い公園に目を向けずにはいられない。なぜならそこには、薄汚れた段ボールハウスに住み、残飯を漁る私がいるから。この恐怖の肌触りがわかるようであれば、リスクを負って生きることの意味を知っているはず。
資産形成=(収入―支出)+(資産×運用利回り)
金持ち本は、①収入を増やす、②支出を減らす、③運用利回りを上げる、のどれか。
① サラリーマン処世術、商売に成功する方法など収入を増やすノウハウ
② 節約生活、マル得情報など生活水準を下げずに支出を減らすノウハウ
③ 1億円儲ける、株で生活するなどの株本に代表される資産運用指南本
金持ち父さんも同様で、その要約は、
まずは収入を増やしなさい(サラリーマンしながら、株や不動産投資で資産を増やした)
次に支出を減らしなさい(大きなビジネスを手掛けながらも質素な生活)
さらにリスクを取りなさい(銀行から借りてでも割安の不動産に投資した)
サラリーマンを辞めて起業しなさい(サラリーマンのままでは金持ちになれないと説く)
税金を払うのをやめなさい(会社をつくって合法的に節税する方法を紹介)
家計のバランスシートを作って自分の資産と負債を管理しなさい
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【黄金の羽根】Golden Feather
制度の歪みから構造的に発生する”幸運”。手に入れたものに大きな利益をもたらす
この本で著名になった、著者による改訂新版。とはいっても、内容を現在に合わせて書き換えるものではなく、著者の執筆当時の回想を交えて振り返るといった体裁をとっている。
本そのものの内容とはズレるが、 著者の性格を表す文章を一つ引用したい。
「一部の専門家や富裕層だけが知っていた情報を公開することには『世の中を変えている』という実感があり、わくわくするほど面白かったのです。これを『出版ビジネス』の醍醐味とするならば、『金融ビジネス』のひとたちの考えはニッチな情報を囲い込み、特定の顧客に高額で販売してぼろ儲けする、というものでした。」(P55)
これは、情報が特定の社会階級の縛りから離れていく1場面だ。また、仕事というのが異なる様々なモデルで成り立っており、魅力や価値観といった点でも異なっているのことに気付かされる。
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日本社会における経済的歪みや歪んだ税制度など、具体的に書かれている。この歪みや税制の仕組みを理解することで、黄金の羽根を拾うことができる。法人と個人の二刀流に大変興味を持った。
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メモ
業界の市場規模を把握して年間成長率を数字でとらえる。
持ち家や生命保険不要論など、既知の内容ばかり。最終的には個人の専門性を上げるという結論。あまりサラリーマンには為にならないかな。
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社会人一年目に読んだときにはピンとこなかった内容だったが今読んでみるとかなり理解できた。
経済的独立を得るには法律、税制についての深い理解が必要で、本書にはそれがわかりやすくシュミレーションベースで書かれている。
3年後あたりでまた読み直したい。
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金持ちの方程式
資産形成=(収入-支出)+(資産×運用利回り)
という考え方が当たり前のように思えるが、とても重要だと感じた。
資産を増やすには3つの方法がある
①収入を増やす
→成功する方法、出世術など
②支出を減らす
→節約術
③運用利回りを上げる
→投資のスキルや知識をつける
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所得税の発生しない範囲で給与を決定する。
所得税の発生しない範囲で家族を雇用する。
生活費を法人の経費に振替える。
個人資産を法人名義で運用する。
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現在日本における経済的自由の獲得、その1つの方策を示してくれる一冊。
原著発行から12年経って出された改訂版であり、後に更なる改訂版も出されている本。
本バージョンも初版から既に6年が経過しているわけであるが、本質的なところは未だ変わらないのではないかと感じた。
それは、細かい制度一つ一つを裏取りした訳では無いが、そもそもとして支出を抑える経済合理化や、そのためのマイクロ法人の活用という点に付いて何も違和感を感じなかったからである。
何を掴み取るか、それをどう思うかは個人の思想信条の自由であり、特定の職に付く人にとっては不快な想いをする事もあるだろうが、全員が1度読むべき一冊だと感じた(勿論仮に全員が黄金の羽を拾い出せば、たちまち国家は困窮するのでまた変わってしまうだろう)。
エピローグのホームレスの話を未だにリアリティを持って受け止められないのが自分の現在ステージの証明だと思うので、またいずれ再読しようと思う。