紙の本
おやつの思い出、あまい気持ち!
2015/04/29 11:43
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
3時のおやつと聞くだけで、あまい気持ちになります。
きっと誰でもそうですよね。
「3時のおやつは何?」と聞いていた頃、
今となっては「3時のおやつは何?」と聞かれるようになっても、
それはそれはあまい言葉です。
おやつにまつわるエッセイを集めた一冊。
平松洋子さんはじめ、ミムラさん、伊藤たかみさん、東直子さんなどなど、
30人による30通りのあまい気持ちが詰まっています。
そうそう、おやつの紹介がなんとあいうえお順なんですよ。
これ、すごく楽しいです。
紹介順にちょっと上げてみると
「井村屋のあんまん」
「いもだんご」
「カップヌードル」
「木登りバナナ」
そうして、一番最後は
「ロバのパン屋さん」。
読んでいると、何かおやつがあったかな~とキッチンへ行きたくなります。はい、行きました。
私が一番心惹かれたのは、糸山秋子さんの「木登りバナナ」でした。どうぞ、一番に読んでみてくださいね。
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好きな作家さんばかりの、しかもおやつについてのエッセイだったのてわ迷わず手に取った。面白かった。いろんなおやつが出てくるから、おやつと呼べない代物まであって。
わたしにとってのおやつはたくさんのスナック菓子だ。母は毎日数種類のスナック菓子とチョコやクッキーなどをあわせたものをバスケットにいれて寄越した。なんて贅沢でなんて不健康なこと笑。今の私はあまりそれらを好まないのでちょっと懐かしくなったり。
そそられたのは五家宝っていうやつ、伊藤たかみさんの。埼玉のお菓子らしいです、食べたいなー
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作家を中心に30人のクリエイターが語る思い出のおやつ。いかにもなおやつを選ぶ人、作風からすると意外な選択をする人、それぞれに楽しい。個人的には平山夢明さんのカップヌードルが好きでした。
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思い出の「3時のおやつ」について思い思いに自由に語られたエッセイ集。
気楽に読めて息抜き本にぴったり!もちろん、3時のおやつと共に、昼下がりのひと時に。逆におなかがすいているときには避けたい1冊。
もともともりみー関連書として手にしたのですが、十人十色のさまざまなおやつに彩られた素敵なエッセイ集だった。大人になって思い返すと、誰しもおやつに絡んで様々なことを思い出します。
幼少期野原を走り回る子供だった私は、「木登りバナナ」にすごく親近感を覚える。そして「煮りんごセラピー」!読むだけで、りんご煮たい!!って気持ちがむくむく膨らむ一作。あぁ、りんご買おう。主人にりんご煮たいって言ったら、「は?」って言われた。
こういうタイプのエッセイは、短い中にその人の人柄や歴史が垣間見えて楽しい。いつも新しい作家さんとの出会いを助けてくれる。
個人的な話だけど、私の思い出のおやつを考えてみたところ、幼少期に母が作ってくれたゼリーとババロアが上下層になったケーキが真っ先に思い浮かぶ。当時岐阜という田舎にあって、生花(食べられるもの)が入っているという衝撃的な見た目を忘れることができず…
それがなんと、最近東京駅で全く同じ形状・デザインのケーキを見かけ、再び衝撃を受けた。うちの母は先を行き過ぎていたのかもしれませんねぇ。。。
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30人の人気クリエイターが語る、とっておきの“私のおやつ"!
子どもの頃にいつもお母さんがつくってくれた懐かしいケーキ、自分で初めてつくったクッキー、友だちの家でごちそうになった不思議なおやつ、いちばんお気に入りのスイーツ、どんなに豪華なお菓子より魅力的だったアレ……30人の人気クリエイターが「おやつと言えばこれ! 」というとっておきを、それにまつわる思い出とともに語ります。
ポプラ社の小説誌「asta*」掲載の人気エッセイ30篇をまとめた、おいしい記憶がたっぷり味わえるエッセイ・アンソロジーです。
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表紙からすごいお腹が空く。
読んでもお腹が空く。
著者それぞれのおやつの定義や常識が見えておもしろかった。
しょっぱい系のおやつが衝撃受けるのもなんだかわかる。
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まずもう表紙のドーナツの美味そうなこと。うおお。
五十音に並べられたそれぞれのおやつ。
井村屋のあんまん、いもだんご、カップヌードル、木登りバナナ、吉備団子、キュウリ、グミベアー、ごかぼう、ココナッツサブレ、さきいか、サンタの長ぐつ、塩トースト、タルト、ちいさくてかたくてしょっぱいもの、チョコクリーム、豆花、煮りんごセラピー、パウンドケーキ、バタークリームケーキ、はったい粉、パフェ、パン、百円玉、風船ガム、ペヤングソースやきそば、ホットケーキ、ホームランバー、めくるめく角砂糖、ラムネ、ロバのパン屋さん。
大崎梢さんと伊藤たかみさんが認識していた性別と違ってて勉強になりました。あとペヤングの語源。
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30人の人気クリエイターが語る、とっておきの“私のおやつ"!
子どもの頃にいつもお母さんがつくってくれた懐かしいケーキ、自分で初めてつくったクッキー、友だちの家でごちそうになった不思議なおやつ、いちばんお気に入りのスイーツ、どんなに豪華なお菓子より魅力的だったアレ……30人の人気クリエイターが「おやつと言えばこれ! 」というとっておきを、それにまつわる思い出とともに語ります。
ポプラ社の小説誌「asta*」掲載の人気エッセイ30篇をまとめた、おいしい記憶がたっぷり味わえるエッセイ・アンソロジーです。
★執筆者一覧(50音順) あさのますみ/天野頌子/彩瀬まる/安東みきえ/伊藤たかみ/絲山秋子/犬童一心/内澤旬子/大崎梢/大島真寿美/加藤千恵/金原瑞人/壁井ユカコ/越谷オサム/中脇初枝/梨屋アリエ/仁木英之/原宏一/東直子/平松洋子/平山夢明/万城目学/益田ミリ/ ミムラ/宮下奈都/森まゆみ/森見登美彦/椰月美智子/山崎ナオコーラ/柚木麻子
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手作りおやつ、スナック菓子、おこづかい、などなど、おやつの形はさまざまなれど、そのどれもに思い出がもれなくついてくる。読者もついつい頬を緩ませ、自分にとっての懐かしいおやつに思いを馳せるのである。しばししあわせな心地に浸れる一冊である。
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『冷やしあめ』…ふと思い出した
神戸の市場で噴水ジュースの機械のような入れ物に入っていて、生姜がきいている甘い薄茶色の飲み物
初めて飲んだのが小学生6年生の時「ん∵なんじゃこりゃマズっ」
なのになーんか懐かしい映像まで目に浮かんできた
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これはとても楽しい一冊でした。いろいろな人のおやつに関してのエッセイは、それぞれの子供時代の甘酸っぱい思い出を共有したような。
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30人のクリエイターによるおやつに関するエッセイ。
大好きな平松さんが入ってたのと、ジャケのドーナツに惹かれて購入。平松さんの塩トーストは初めて聞いたな。物凄く興味深くて試してみたいけどトースト一枚台無しにしてしまいそうでこわい。信じていいのかなぁ。試したい。
あと、木の上で食べるバナナ!絶対美味しいだろうな〜。何処で食べるかも、とっても重要。
森見さんて可愛い方だなぁ。なんだかぽってしちゃった。
取り敢えず煮りんごを作って女子力あげなきゃ。
それにしてもドーナツ…無かった。くすん。
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読み終わったときに、母と3時のおやつについて話をしました。
わたしにとって思い出深いのは、三万石の「ままどおる」!!
我が家はおやつ常備の家なので、食べたおやつはいっぱいあるはずなのですが、小さいころはままどおるの思い出しかない(笑)
今でも大好きです、ままどおる。
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30人の作家さんがおやつにまつわることなどを書いたアンソロジー集。
様々なおやつが出ていて、ほほぉとうなづいたり、目からウロコの文章が書かれていたりと楽しんで読むことができた。
1人の作家さんに対するページ数が少なく、文章もあっさりめなので、普段本を読まない人にも読みやすそうだと思う。
読み終えた後、おやつに関する思い出がふと蘇った。
私のおやつはスナック菓子だが、たまに食べるチョコパイがなんともいえない美味しさだったのが印象に強い。今は健康など考え、控えているがたまに食べることがあれば食べたいな。
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おやつの思い出はひとそれぞれ。わたしはおばあちゃんのスクランブルエッグ。今考えると、これもおやつと言うにはちょっと変わってるな。
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本日、読了。
好きな声優さんが、エッセイストとして1本掲載されたとの事で、その声優さんのエッセイ読みたさに購入。
色々なおやつ事情が書かれていて面白かったです。
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それにしても『三時のおやつ』とは
なんと甘美な響きなんだろう。
生まれた時からコンビニがある今の若い人にはピンとこないだろうけど、
僕が子供だった頃はまだ
ご飯の時間以外に何かを食べるなんてすごく贅沢なことだった。
(勿論お金持ちの家は普通に食べてただろうけど)
幼い頃に両親を亡くし児童養護施設で育った僕には
そんなおやつの記憶も数少ないんやけど、
母親に唯一作ってもらったホットケーキと
食パンの耳をカラッと揚げて砂糖をまぶした「カリッと揚げ耳パン」の味は
今でもまだ舌が覚えている。
あっ、あと施設で作ってもらったいちごやメロン味のフローズンデザートの「シャービック」と
(知ってる人いる?)
友達の家に行くと必ずおばさんが作ってくれた
もやしとコーンたっぷりの
「サッポロ一番味噌ラーメン」も忘れ難い美味さだったなぁ~。
ということで本書は、
伊藤たかみ、犬童一心、大崎梢、大島真寿美、加藤知恵、越谷オサム、東直子、宮下奈都、柚木麻子など
三十人のクリエイターたちがおやつにまつわる思い出を語った、
食いしん坊体質なアナタなら
よだれタラタラな食エッセイ集。
中でも面白かったエピソードを挙げると
夜中の三時にお餅を揚げて塩で食べる「揚げおかき」を作って食べた絲山秋子さんの話。
(しかも本人は記憶にないらしい笑)
同じく絲山さんで笑ったのは、小学生時代、荷物用エレベーターを自ら作って木の上でバナナを食べていた話。
木の上で誰にも邪魔されずに食べるバナナは笑いたくなるほど美味しいらしい(笑)
あと、桃太郎世界を支配し動かしているものは明らかに吉備団子で、悪い鬼をやっつけたのは桃太郎ではなく吉備団子なのだと
吉備団子最強説を力説する森見登美彦さんの話。
吉備団子に似ているという奥様へのノロケ話は必読(笑)。
さつま芋や煮干しなど昭和初期っぽい(笑)おやつ人生を歩いてきた女優のミムラさんが出会った、
ぴょんぴょん飛び跳ねるくらい衝撃的な美味さのグミベアーの話や
(必然性のないもののほうがおやつ感が強く、ご飯から遠いほうがよりおやつっぽいという考察には妙に納得)
「おやつ、まだ~?」
「あともう少し、三時になってから~」
という親子のやりとりにほっこりし、
塩トーストの衝撃に
読んでる僕の喉までごくんと鳴った平松洋子さんの話。
他にもタルトへの過剰な思いに爆笑必至の万城目学さんの話や
母や妹に食べさせたくて大好きな給食のチョコクリームを食べずに持って帰る益田ミリさんの話にはちょっとウルウルしたし、
僕自身東京に来て初めて食べた時はその美味さに感動すら覚えた、
ペヤングソース焼きそばの隠された謎に迫る(笑)原宏一さんの話も面白かった。
疲れを癒やし
気分をリフレッシュさせてくれる
おやつという存在。
おやつを食べているとき、人は脳内幸福物質が分泌され
誰も彼もが笑顔になれる。
そして���場や学校で人間関係を円滑にするコミュニケーションツールとしても
絶大なる力を発揮してくれる頼もしいヤツ。
日本人の美意識からくる
「おもてなしの心」は
実は三時のおやつという習慣にも
ひそやかに息づいているような気がします。
表紙も可愛いのでインテリアにもなるし(笑)
(どんなインテリアや!)
一つのエピソードがサラッと読める長さなので
通勤通学のお供にもピッタリだし、
食エッセイ好きなら
なおさら至福の時が過ごせる一冊ですよ(笑)