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マイナー文化部に所属する高校生が
部の存続をかけて生徒会と丁々発止を繰り広げながら
身の回りで起こる事件を推理していくという
手垢がつきまくりの学園ミステリー。
キャラ立ちを優先された造形で
やたらとエネルギッシュなホームズ役の女の子と
その女の子に振り回されるやれやれ系のワトソン。
涼宮ハルヒとキョンを彷彿とさせる掛け合い。
事件も推理も凡庸というか平凡で目新しさはなく
凡作としか言い様がない作品。
最後に麻耶雄嵩らしさがあるのだが、
エピローグの数ページでオセロのように
すべてがひっくり返って良作になるかというと
当然そんなはずはなく、
どちらかというと作者から信者への餌としか感じられなかった。
「ほら、お前らこういうのが好きなんだろ」と
主人から与えられた餌に、よく飼いならされた犬が
「さすがご主人様。わかっていらっしゃる。
このブラックさがたまらないんです!」と
尻尾振って喜んでる、そんな図式を感じた。
まあ、それでも2015年の各種ミステリーランキングの
TOP10にはしっかり入ってくるんだろうなと思うと
やれやれという気持ちで読後を締めくくる思いだった。
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良家の子女が集う私立ペルム学園に通う、ひねくれ者だが美少女な超絶お嬢様・二年生の神舞(かんぶ)まりあと、その幼馴染でお守役の一年生の桑島彰。彰と二人きりの古生物部で化石に情熱を燃やすまりあは、部員不足を理由に部を潰そうとする生徒会にも敵意を燃やしている。そんな中、学園内で奇怪な殺人事件が発生。 何がなんでも生徒会役員を犯人としたい暴走お嬢様と、一部では従僕とも揶揄されながらもどこか達観した少年の推理劇。一見もっともらしいことを言うまりあに冷静に突っ込む彰。古生物部と暴走推理の行く末は、はたして。
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キャラも話しも入っていけなかった。
2015.2.12
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学園内外で起こる事件の犯人は生徒会のメンバーだ、とあらかじめ犯人を決めつけてから、トリックを考えるまりあ先輩の推理は、強引でありながら筋は通っているように見え、本当に真実を看破しているのでは?思うのですが、ほとんどの真相は明らかにされずに終わります。
真相はどうだったのかは気になりますが、それ以上にまりあの従僕であり、お守役と自負している彰の真意が毎話見えてこず、麻耶さんの作品だけにラストはどうなるのかと期待していたのですが、結末はそれほどでもなく。今までの麻耶作品に比べるとパンチは弱いですが、薄っすらとした怖さを残す読了感は麻耶作品だなーと思いました。
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【収録作品】第一章 古生物部、推理する/第二章 真実の壁/第三章 移行殺人/第四章 自動車墓場/第五章 幽霊クラブ/第六章 赤と黒/エピローグ
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アンチラノベ?と若干思わせるストーリーだったのです( ´¬`)特殊な感じの幼馴染少女とフツーの変哲もない男の子。ラノベだと、ハチャメチャな感じの女の子に、目立たない主人公の男の子が振り回されながら、何故か結局恋が芽生える的な感じになるのですよね?多分……(´Д`;)あまり知らないので予想なのですが。
口ではイヤヨイヤヨと、振り回されながら仕方なく付き合ってやるなツンデレタイプのスタンスだけど、結局は……ってなるのですよね?
けど、彰君はそこがアンチラノベ?に感じられて、(*´・ェ・)へえーって思いながら読んでたのです。
渚先輩関連の話で、もしや……?とラストはもう予想できたのでミステリ(しかも本格)と言うよりは、逆にラノベ的に読んでしまったのでした。
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推理小説としては胡散臭く、青春ものとしては中途半端、化石のうんちくはなるほどなのでしょうがこちらに興味がないし、主人公二人にも魅力がない。どちらかというと否定的な要素満載なんだけど、(安易に人が死にすぎる)、最後薄ら寒い怖さが良かったです。
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エピローグのために、各編のモヤモヤを我慢。その期待はある程度叶えられるが、作者のアベレージを考えるとインパクトは小さい。ガラッと景色が変わるいつものレベルに対して、見え方がちょっとずれたくらい。化石のトピックを推理に生かす、というアイディアありきの短編を最後に強引につないだ結果だろうか。6.5
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探偵役の女子高校生は化石にしか興味がありません。
しかし、その化石と部活を守るために、
高校で頻発する殺人事件の犯人を、
部活を潰そうとする生徒会のメンバーの犯行だと推理します。
読者から見ればその推理は非常に鋭いのですが、
ワトソン役の主人公は彼女の推理を全然評価せず、
握り潰してしまいます。
そしてラストには麻耶雄嵩さんらしいオチが待っており、非常に面白かったです。
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終わり方は好きだけど不自然さを強く感じる、トリックもいいのになぜか素直に面白かったと感じられない不思議な作品。化石に興味ないから余計わからなかったのだろうか。
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最後の最後でやっぱり推理の正しさが証明されたけど、それだけに途中で気づいた推理の不可能性が放置されたと言う感じ。
まあ、途中までは京アニ製作の京都舞台アニメみたいな雰囲気してましたけどね
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2人しか部員がいない古生物部は廃部の危機だった。そんな中で校内で殺人事件が起こる。古生物部の部長は憎らしい生徒会のメンバーが犯人になるように推理するが穴だらけであった。
エピローグが全ての作品。ただ、事件は不可能性を残したまま終わってしまうのが残念。
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京都の名門学園に続発する凄惨な殺人事件。対するは、一番身近なワトソン役にも馬鹿にされる化石オタクの変人女子高生。2人は学園内で起こる怪事件をどう解決するのか? 『読楽』掲載を加筆訂正。
摩耶雄髙とはどうも相性が良くないらしい。「さよなら神様」を始め、これが4作目だが、魅力がわからない。きっと玄人受けする作家なのだろう。
(D)
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天パ美少女赤点探偵の推理と、それにダメ出しを入れる従僕という設定がこう結末に絡むかぁ。貴族探偵対女探偵、さよなら神様と連作短編形式の麻耶作品が最近続いていたためか最終話の仕掛けが露見しやすくなっていたとは思いました。それにしてもこの学園は通いたくねぇ……
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京都のとある私立高校が舞台。
誰が謎解きするの?と次々おこる事件の答えがないままずっとラストまで…と思ったけど。
彰はずっとまりあのそばにいるのでしょう。従僕というより私にはナイトに思えます。