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赤点探偵と腹黒ワトソンw
廃部寸前の古生物部部長のまりあと
幼なじみで従僕でたった一人の部員の彰。
学校で(あ、合宿先もあったか)起こった殺人事件。
犯人は生徒会役員と決めて推理するまりあと、その推理を否定し続ける彰。
まりあの推理は当たっているのか外れているのか明確にはされないまま。
エピローグでその一つが正しく、まりあの推理力が本物であることが示唆される。
まりあと彰のやり取りが面白くて好き。
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古書店にて510円で購入。この人の著作はミステリの内部構造を揺るがすが如き状況設定に特徴があり、今回は〈初めに犯人ありき〉で憎き生徒会役員を犯人役に仕立て上げ、数多の殺人事件を推理するという古生物部部長の変人女子高生と、彼女の暴走を止めるべくその推理の欠点を指摘する〈反逆のワトソン〉たる後輩男子の二人が主軸。ワトソン役にシニカルな視点を導入しているせいか、お得意の嘲笑的な比喩にも磨きがかかっているが、従来の短編集にしばしば見られた(「こうもり」「幣もとりあへず」的な)突出した〈珠玉の一編〉が無いのは残念。
プロットの要請上不可避ではあるのだが、ワトソン役にツッコミの余地を与えてしまうことで、ミステリとして散漫な印象をも与えてしまうのは致し方ないところか。従来の麻耶作品に比べると攻撃力は低めで、手堅くまとまった印象。
【ネタバレ注意】一応読了前に「こうも推理潰しに躍起になっている彰が真犯人なのでは?」と予想してエピローグに臨んだが、当たっていたのは最後の事件だけだった。
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軽い感じの学園ミステリ。連作短編集。
スッキリしないな〜、と思いながら読んでましたが、ちゃんとオチがあるのはさすが。
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麻耶雄嵩さんらしい作品( *^艸^)
おもしろいんだか、拍子抜けなのかよくわからない( *^艸^)
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快感絶頂!とまではならない本作だが、これで貴族探偵ドラマ化前の麻耶ドーパミンの準備は万端。素人探偵&ワトソンが蔓延るこの時代に、既存の枠に収まらない相棒関係を見せてくれた。まりあの推理は、琥珀に閉じ込められた蟻んこよろしく、ひっそりと価値あるものに違いない。
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最初、いつまでのこの終わり方が続くんだろうと思いながら、いつかネタ晴らしがあるかもしれないからと読み進めるうちに、もしかしてこれは…というちょっと予想通りに近いオチで終わったため、拍子抜けといえば拍子抜け。動機の部分は、予想とは違ったんだけども。簡単に読み進められるという、夜ベッドで読むにはちょうどいいくらいの感覚で、それはそれでアリなんだと思う。
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私立ペルム学園。お金持ちが通う高校。まりあはそこの古生物部の部長。お目付け役の彰は無理やり部員。
乱立した部活を廃部にしようとする生徒会。会長、副会長、書記・・と生徒会グループと対立したり。
学園で、連続殺人事件が起こるのよ。起こりすぎでしょ、くらい毎回起こるのよ。まりあが推理し、彰がダメ出しする。何も解決せず、話が進む。
この作者らしい結末。うん、これだよ。すっぱり解決しない。これはこれで大好きなの。
まりあが化石好きである意味はない。
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名門高校で次々に起こる事件を、古生物部の部長が推理する連作短編集。毎回、部を廃部にしようとする生徒会の面々を犯人と決めつけて暴走推理する部長と、それを止めるお目付役の後輩という構図。
学園ミステリーというにはひねくれていて、後味の悪さはさすが麻耶雄嵩だが、全体としては地味である。
一番面白かったのは次々に現れる変なクラブ名で、そりゃこんなに乱立してたら部室も足りなくなるわ。
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我が家の本棚に「化石」のように眠っていたこの本。
ようやく読み終わりました。
やっぱり本は文庫に限ります(レビューは単行本の方ですが)。
麻耶さんらしからぬ?青春の雰囲気たっぷりのこの『化石少女』ですが、主人公たちの周りで次々と殺人事件が起こります。
犯人を決めてからトリックを暴くというなかなか横暴な探偵と、その推理を拡散させまいとする親切?なワトソンによって、事件は解決せずに過ぎていく、、、とまぁ、ここらへんが麻耶さんらしい。
エピローグの終わり方にはクスッとさせられました。
実写化するとしたら、神舞まりあはモーニング娘。の牧野まりあちゃんにやってもらいたいです。
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これだけ殺人事件が起こる高校って…警察の無能!って麻耶作品では思ったらダメでしょうね。古生物部の部長、化石オタクのまりあ。まず犯人ありきでアリバイを崩し殺害方法を語るのですが、それをたった一人の部員で従僕の彰が突っ込み、否定してバッサリ切り捨てるところが笑えます。連作短編風に話は進みますが正直それほど読みやすいものではなく途中で飽きてきてしまいました。でも納得いくか行かないかは別としてラストはきちんと用意されています。人を選ぶのでしょうが、私は結構好きです。とても麻耶さんらしいと思いました。
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化石オタクの女子高生と振り回される後輩くん、おかしな凸凹コンビが学園の殺人事件に挑む! #化石少女
■あらすじ
私立ペルム学園の古生物部の部長、化石オタクの神舞まりあと後輩である桑島彰。学内の生徒会勢力と、様々な事件に巻き込まれてしまう連作短編ミステリー。
■きっと読みたくなるレビュー
さすがベテラン先生です。
化石をテーマにしつつ、ラノベ風の学園ミステリーを書かせてもお上手。面白かったです。謎解きミステリーというより、エンタメの魅力がたっぷり詰まった作品でした。
一番の読みどころはやはり、ホームズ&ワトソン役である主人公、まりあと彰の二人の会話。ライトな会話や関係性の中にも、気の利いた日本語表現が小気味よく、読み手をぐいぐい惹きつける。
先輩後輩でありつつも、変な主従関係が微笑ましい。
特にまりあが大好きで、美人で金持ち、でも圧倒的に口も成績も悪いっていうトンデモキャラ。やたら我儘で化石オタクのまりあに振り回される彰に同情しつつも「まりあ、もっとやれ」と思ってしまうんですよね。
また、ありえないような学園社会が背景にお話が進むんですが、やたら説得力のある設定や魅力あふれる登場人物が、世界観をリアルさせてくれています。
生徒会の面々も、確かに学生時代こんな奴いたかもなぁ、と思わせてくれるような人物像。特に推したいのは荒子生徒会長ですね。もっともっと主人公との会話や対決シーンを読みたかったな~
本作、化石を小道具にして、うまくお話が進んでいくところがいいですね。
せっかくならもう少し化石自体の解説もしてくれると、さらに厚みが増したのではないかと思いました。
エンタメ力が素晴らしい本作ですが、謎解き要素としても後半には、ぐぐぐっと来きますね~。主人公二人と、私立ペルム学園のこれからが楽しみになってくる作品でした。
■ぜっさん推しポイント
ホームズ&ワトソン役の二人が推理を進めるミステリーはたくさんありますが、本作の二人の能力や関係性はとても興味深いです。
自分都合で摩訶不思議な推理をするホームズ、それを事件解決には導かないワトソン。どんな探偵役なんじゃ。
しっかりとした謎解き要素がありますが、ミステリーや探偵役はこうあるべきというよりも、肩肘張らずに、気軽に楽しめるところが素晴らしいですね。
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神様ゲームが面白かったので期待したけれど残念。まともなストレートでは来ない作家だとは思っていたけれど、でもねえ、これはちょっと捻り不足だな。もっと驚かせてほしいよなあ。変人化石少女の無茶苦茶推理に、茶々を入れる桑島彰だが、その茶々が最後に効いてくるのは分かるけどね。
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セレブな高校で発生する殺人事件ミステリー。
続編が高評価なので古いけど読んでみました。
主人公の素頓狂な推理がトリック面では納得できそうになりました。
ワトソン訳の後輩がことごとく論破していくのですが、主人公が犯人を決めつけてのトリック説明のため、トリックそのものよりも犯人が殺人を犯せない論破系の方が多かったと思います。
なので、エピローグには満足ですが、他の論破された事件についてもトリックの真相を示してほしかったです。
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読後感のスッキリしなさ具合が、麻耶雄嵩を読んだっていう満足感を生む。普通の読書したい人には向かないけど、ミステリーマニアなら押さえるべき本なんだろうなぁ(多分)。東大京大に毎年二桁近くの生徒を送り出す金持ち私立名門学校、ペルム学園。庶民なのにそこに通うことになった桑島彰は高一。古生物部所属。部員2名。部長の神舞まりあは会社経営するような家の令嬢で、父がそこの社員のため、まりあと幼馴染み&令嬢らしからぬまりあのお目付け役として、お金持ち学校に通っている。六章あり、それぞれで殺人が起きるのに全く解決せずに話が進む。なんなんだーさすが、麻耶さんの本。一応最後にあー、そういうことね、という程度は解があるので、頑張って読もう!全てにスッキリを求めたい人はページをめくらないように。あ、この二人の関係や、変な部活が沢山出てきたり、恐竜じゃない化石の話は楽しかったです。
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続編の評価が高いので、まずこちらから読む。
しかし読み進まない。氷菓シリーズの直後に読んだからか、青春学園ミステリーを期待しすぎていた。ううむ
まあ頑張って読み進めた甲斐はあり、最終章は楽しかった。結論見る前に、最悪の結末も想像してしまった。
この作者さん初めてなんだけど、、こういう読み口なの?と好奇心で他も読みそう笑