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話の中でも何度も言及されているとおり、通常の公判とはいろいろな意味でまったく趣が異なる学校内裁判。
それでも、真実を追求するという姿勢は本物の公判と同様に、息詰まるやりとりが続いていく。
とうとうあと一巻になった。
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ようやっと裁判開始。
判事、検事、弁護士、全員明らかに中学生ではなくなってしまったが、それに目をつぶれば、いろいろな思惑をもって証人として出廷し、それぞれの立場で自らの証言をする生徒達等のやり取りは、それだけで読みごたえがある。
意外な真相につながりそうな形で最後が終わっており、最終巻である次巻がどのような展開になるのか非常に気になる。
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いよいよ裁判の開廷となる第5巻
3巻、4巻で事件当夜についてのことについて結構出てきていたので、それの確認作業にあたる巻かな、と思っていたのですが、
そうした面もあるものの、それと並行して証言される自殺した柏木卓也の人物像がとても興味深いです。
これまで読んでくる中でも柏木卓也の厭世観なんかはなんとなく感じるところがあったのですが、こうして改めて各証言者の語りを読んでいると、作中の登場人物が語るように一種の哲学者でもあり、
言い換えれば重度の中二病でもあったんだな、と思いました。そういえば自分も昔こんな風に学校のことや大人のことを考えていたこともあったな、とも思いだしたりもしたり。
そして証言者自身のドラマも読みごたえがあります。大出俊次と共に告発状で名指しされた少年たちの事件後の思いなんかも非常にリアル。
そして無軌道に見えたその少年自身も自分自身について思うところがあったりと、この裁判をやらなければ見えなかったものが少しずつ見えてきているのも分かります。
ここで少し僕自身の話をすると、僕の通っていた中学校はどちらかというと荒れていて、大出俊次のような子も同学年に何人かいました。
中学三年の卒業間際、母がPTAか何かで先生へ送る花束を買う係となり、クラスからお金を集めてくるよう僕に言いました。そのクラスにはもちろん大出俊次に近いやんちゃな子もいます。
その子にはさんざん自分の滑舌の悪さや身体のことをからかわれた経験があり「いっそのこと彼の分は自分が肩代わりしようかな」と思いつつクラスメートに自作の花束についての協力の依頼のプリントを配っていると、
その子が「お前なにやってんねん」と絡んできて、プリントを一枚ひったくってそれを一瞥すると、カバンから財布を取り出してお金をすっと渡してくれました。
自分はあっけにとられながらも反射的に「ありがとう」と言ってお金を素早く受け取りました。
当時は「よかった、やっかいな手間が省けた」と思っただけでしたが、彼は彼なりに普段では見せない卒業式や先生への思いがあったんだろうな、
とその場面を読んでいてそんな当然なことを今更ながらに思いました。
さて話を戻しますと
5巻の中で個人的に印象的だったのは三宅樹里が出廷した時に、陪審員に、クラスが違ってもいじめられていた私の顔くらいわかるでしょ、と詰め寄るものの結局彼女は相手に認知されていなかった場面です。
このときこの場面の語り手は心の中で樹里にこう呼びかけます。
『あたしたち、自分で思うほど人に見られてなんかない。世界はあたしたちと関係のないところで回ってる。』
僕自身小・中学校と周りの目を気にしておどおどとしているところがあったので、(今考えるとこのおどおどがからかわれた原因かも知れません)この言葉が妙にひっかかりました。
あの頃の自分がこの本を読んでいたらもうちょっと楽だったのかな、と思うとあの頃の自分にこの本を読ませてあげたいな、と少し思いました。
読んでいてこれだけ自分の中学生時代を思い出すのが何とも不思議です。学校内裁判という特殊な状況ですが、
それでもそこで語られているのは決して自分とは無縁なことではなかったのだな、と読んでいて今更ながら気づかされます。
次巻で裁判もいよいよ結審。裁判はいったいどこへたどり着くのか。そして弁護人の神原の真意は? ワクワクが止まりません!
2013年版このミステリーがすごい!2位
2013年本屋大賞7位
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遂に始まった学校内裁判。
一つ一つ開けられていく封印された事件の謎。
本物とは少し違うとわかっていながらも、中学生の彼らの質疑応答や異議のやり方が、あまりにも本格的で本物の法廷のような感じがしました。
だいたいは、今まで裁判に向けて行動してきたことの証言や証明で、事実確認という感じでしたが、新事実新発見もあり、引き込まれずにはいられません。また、ここで今までの振り返りをしてもらえたので、一巻から思い出し、読み手の私自身も事実確認できました。
まるで私自身も陪審員になったような気がしました。
法廷が進んでいくのに連れて、被告人の大出俊次のことがわかるのはもちろん、被害者とされる柏木卓也の人間性が明らかになっていきます。
三宅樹里はどうなるのでしょう…
大出俊次はどうなるのでしょう…
そして、前から感じていた神原和彦に潜む怪しさ、謎は…何なのでしょう…
これが王道のミステリーであるならば、だいたいは想像できます。でも、なぜそうなったのか…それはわかりません。
はやく次を読みたいと思います。
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面白いですね。緊張感あります。
たまに見える、中学生らしいやり取りに何とも言えず、笑みがこぼれます。
前巻位からなんとなくですが、少し見えたかなって感じですが、どうなるのでしょうか。
最終巻へ。
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空想です-。弁護人・神原和彦は高らかに宣言する。大出俊次が柏木卓也を殺害した根拠は何もない、と。城東第三中学校は“問題児”というレッテルから空想を作り出し、彼をスケープゴートにしたのだ、と。対する検事・藤野涼子は事件の目撃者にして告発状の差出人、三宅樹里を証人出廷させる。あの日、クリスマスイヴの夜、屋上で何があったのか。白熱の裁判は、事件の核心に触れる。
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さてさてどうなる?
最終巻を前に、いくつものプロット案を並べてみる。
長編の醍醐味を、存分に味わう。
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いよいよはじまる学内裁判。
淡々と進むのだけど、相変わらずおもしろい。
意外な証人が出てきたり裁判はどんどん加熱していく。
毎回毎回、文庫の一巻一巻の終わり方がずるい。あんな終わり方されたら次の巻が気になってしょうがない。
いよいよ次が最終巻。
心して読む。
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あー、おもしろい。
この裁判がどうなっていくのか、ワクワクドキドキです。
まあ、本当の中学生がここまで裁判の真似事出来るのか?と言ったら疑問だけども、それは一旦置いといて。
正直、これまでずっと、この事件の経緯を追ってきたわけなので、裁判だからといって特に真新しいことも出てこないだろうな、どうすんのかな、なんて思っていたら、意外な証言が出てきたり、これは最終巻まで見逃せません。
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5冊目。裁判が始まり、3日目まできた。息詰まる検察、弁護人の攻防、ほんとに中学生か。驚きの証人出廷。長い話だが、ぐいぐいと引き込まれる。
情景、心理、些細な動きまでが目前に浮かびあがり展開され、筆者の筆力の凄さを感じる。
真実はどこにあるのか、最後の6冊目に期待。
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学校内裁判が開廷
それぞれの証人が証言する。決定的な証言は未だ出てこない。
事件、裁判を通して、それぞれが自分自身を振り返り、成長していく様子が興味深い。
子供たちが主役の舞台。周りの大人たちはすっかり脇役に回った。この本は子供たちの置かれた状況と心情が主題で、事件解決はツールにすぎないようだ。
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最後にどんでん返しがないと、ここまで読んできた事が報われない。
怪しい人物は明らかなのだ。
で、最後にどうなる。
でも飽きはしないが、無駄に長い気がする。
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これだけ長いのに、どんどん面白くなるってすごい。大きな謎は謎のまま、周辺の真実が少しずつ明らかになってきた。
もはや中学生とは思えないのはおいといて、各キャラクターが魅力的です。
証人たちもリアルでおもしろい。
本当の柏木卓也はどんな人間だったのか。
どの証言にも嘘はないんじゃないか、すべてが彼の一面だったのではと思えてくる。
証人のあの人物だけは今だに嘘ついてる気もするけど、それももしかしたら思い込みがあるのかも?
またしても続きが気になる終わり方です。
神原くんの秘密って一体何??
息つく間もなく最終巻へ!
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とうとう、学校内裁判が始まる。
証言者の証言を通して、事件の見え方が違って見える。真相はどこにあるのか?最後に衝撃の展開が。
登場人物が、中学生のくせに大人び過ぎ。
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ついに始まった学校内裁判。
次々とでてくる証人。ああ、結末というか犯人はなんとなくわかっている。
なぜ、このような結果になったのだろうか?