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終わったー!!
長い裁判も終わり!
怪しいと思ってた人物がそんな形で関わってたとは!
やっぱ宮部みゆきさん面白い!!
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単行本ですでに読んでいるが、書下ろしが収録されているということで、つい手が出てしまった。
何しろ、20年後の藤野涼子と、さらにあの杉村三郎も登場というのでは、読まずにはいられない。
100頁余の中編を読みたいがために、596頁の文庫本を買ってしまったのだ!(笑)
出版社の売らんがための陰謀か?(笑)
藤野涼子と杉村三郎の活躍に満足できたので、了とし、今後も、この二人の出番があるらしい終わり方なので、楽しみに待つとしよう。
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苦しかった。
そう、どの人物の気持ちに寄り添っても、とにかく苦しい一週間だった。
神原君も野田君も、人には簡単に言えないような苦しみを背負っていたから、他の誰かの苦しみを自分のものとして、どうにかしようとすることができたんだろう。それにしても、心が相当強くないとできることではない。
柏木君のお兄さんも、この裁判で救われた。自分で自分の存在価値を見出す、きっと誰もがそうであるべきなんだ。いつまでも、親の愛にすがっていてはいけない。
それにしても、柏木君のことを思うとやはりやるせない。彼は、本当は何を求めていたのだろう。彼の考え方を根本から変えるためには何が必要だったのか。死人に口無し。残されたものには推測することしかできない。
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読み終わったが、だいぶ先が読めた。やはり神原和彦の弁護人の裏に隠れていたものが藤野涼子の巧みな誘導で証人として証言をしていくところで核心がわかってくる。それなりの結論として今回の6冊〔新書では3冊〕の長きにわたっての話であったが、まあきちんとまとまっているので、落ちは軽いが、それなりに考えさせれらる本なので子供にも読んで貰いたいなと思う。学校とは、教育とは、何故学ぶのか、死とはいろいろ考えさせられます。
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5巻の途中くらいで真犯人(ではないが)がはっきり解る。後は倒叙物を読むような感覚。しかし、相変わらず宮部さんの作品は説明が多く無駄に長いな。6巻。。。2巻で収まりそう。
エピローグで野田健一の20年後に触れていて、藤野涼子はどうなったと言う読者の欲求に答えるような書下ろしのおまけ。このくらい短いと面白いのにな。藤野涼子の旦那さん、ウン、なるほどね。
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ソロモンの偽証本編は全て読了していたため、この本に掲載されている中編の続編である「負の方程式」を読むためだけに読みました。
藤野涼子が20年後弁護士となって、宮部みゆみの「名もなき毒」や「ペテロの葬列」の主人公である杉村三郎がなぜが探偵として登場し、2人で学校内キャンプ事件の真相に迫っていくという展開ですが、涼子がソロモンの偽証での学校内裁判での教訓を踏まえた話となっていてスピンオフ作品として十分に愉しむことができました。
そして涼子の旦那となっていたのはやはり・・・でした。
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映画化されるにあたり手に取った作品。1,2巻が発売された時に文庫で購入したんだけど、まさか全6巻とは!
学校ものと聞いて湊かなえを連想したけど、彼女の描く子供とやはり何か違う。基本的にいい子(頭だけじゃなく性格も含め)が多いからかな。
もちろん思春期特有の心の闇を持った子も出てくるけど、設定が何となく現実味がないからか、そこまで空恐ろしい子供たちではなかった。
この超大作の肝である学校裁判のシーン、5,6巻が一番よかった。
結論はある程度予想どおりではあったけど、それも本人の弁だけだから真実だとの確証はないのだけどそれでもまぁそうだろうなと納得できるものだったし。
学校裁判という現実味がないものではあるけど、それぞれの子供たちが自分の心の奥底の何かと対峙するように、裁判がすすんでいく様子は圧巻で引き込まれた。
映像化がとても楽しみだし、また最初からじっくり味わいたいと思える作品。
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長編終了。予想外。はじめに本シリーズを読み始めたときは、法廷の設置も含め、全て柏木卓也の手のひらの上で起こっていることのように感じていた。けれども、法廷の準備をする彼らを見ていると、そのような感覚は無くなった。これは彼らが自分自身で決断し、行動していったためだと推測される。話が進むにつれ、この感覚は間違いであったと気づくのだが。柏木の遺書は、円城塔を連想した。文面だけを見ての感想だが、あんなことを毎日のように書いていてるのに、円城塔は壊れない。すごい。閑話休題。短編も良かったです。模倣犯など、長くて手を出してなかったがそちらも読みたくなった。
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辛くても隠すより明らかにするほうがいいんだろう。なかなかできないことだけど。久しぶりに本で涙がでた。
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全てが収束した。
とても読み応えがあり、長編を読んだ満足感で一杯。
あの雪の日の公衆電話を切った後の神原くんの後ろ姿が想像できて切ない。
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20年後を描いた書き下ろしの「負の方程式」を読みたくて購入。杉村三郎が私立探偵として登場しているのにびっくり。それはそれで楽しい。
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1からまとめてレビュー。
風邪ひいてコンディションのよくない中、文庫6冊を2日で読んだ。だって、途中で止められなかったのだ。
視点がコロコロ変わるのに、読みづらくはない。実際の風景が頭に浮かぶようだった。
一見謎だらけな登場人物も、本人の視点からだと大したこと考えてなかったり。
ヒーロー的立ち位置の人物が実はでかい爆弾を抱えていたり。
いろんな視点からちょっとずつ違和感を置いていき、その回収は一気に!という流れも心地よかった。
主要登場人物である中学生と、大人との対比も興味深く、完全な悪者が出てこないところもよかった。
学生向け、というか中学生のみなさまに読んでいただきたい本だ。難しいかな?いやでも、神原和彦のかっこよさは異常なのでぜひ!
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それからそれから?って読み進めてきたけど
最後なぁ~んだってな感じ
文章が読みやすいからどんどん読めたけど
内容はあんまり
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第三部はほぼ丸々が学校内裁判の内容を語っています。
開廷するシーンをはじめ、読んでいて心が揺さぶられて震える場面が、数多くありました。
被告人に対する本人尋問で、「うわぁ、これはやられた、すごい、鮮やか!」って思ってたら、その後の意外な証人喚問と尋問からの驚くべき真実の開示まで驚きっぱなしでした。
そして、何度も目頭が熱くなりました。
ほんまに傑作でした。
文庫版にはおまけとして、「負の方程式」というある登場人物(たち)のその後がわかる中編が収録されており、ほんまにこの中編が必要やったかどうかはともかくとして、ニヤリとさせられました。
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ようやっと事件の真相が明らかになる。
正直、ミステリーと言えるような意外な真相はない。
明らかに怪しい彼があの夜の事実を知っており、それについて、彼なりの考えと周りの人間の考えが披露される。それだけだ。
凝った展開もどんでん返しもない。
でも、嘘をついたあの子には、嘘をついたことに対する赦しが与えられるとともに、嘘をつき続けることによる彼女なりの正義感を披露する場面が与えられ、本来は被害者であり同情されるべき立場であるにもかかわらず、同級生に嫌われ続けるという苦しい立場からの変化のきっかけが与えられる。
被告人の子は、偽の罪状ではない本来の罪状で問責される。これに対する結果とその後は書かれておらず、またこの程度の言葉による事実関係の指摘は、彼が犯した罪に対する何等の罰則にもなってはいないと思うが、無罪判決というその後の心が重くなる展開を幾分緩和してくれる。
脇役だと思っていた陪審員達は、自分達なりに考え、これまた検事や弁護士役の子達と同様の超人的な判決を導き出す。
1巻から長く続く重くのしかかってくるような暗い話の流れ。憑き物とでもいうべきその展開は、一応予想していたよりはすっきりした感じで清められる。
正直、本書で著者が何を描こうとしていたのか、よくわかっていない。
本編の後の短編で藤野涼子が最後に述べた言葉。これが本当に著者が伝えたかったことなのかもしれないし、そうでないのかもしれない。
しかし、そういったことを理解できなくても、ミステリーらしい展開はなくても、話として十分楽しめた。