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子供たちの擬似裁判が、ここまで本格的なものとは思わなかった。次第に明らかにされる真実に身震いを禁じ得なかった。
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この人物が怪しいとそれとなく書かれているときは、通常のミステリーなら最後にどんでん返しがあるものだが、その通りの結末となった。ストーリー展開そのものは単純である。
しかし、人物その他の描写を丁寧に行い、登場人物の息遣い、姿勢、しぐさ、背景描写等々により感情や心理を描きこむことで、非常に説得力ある話になっている。宮部の現在ミステリー物として最高傑作に位置づけられる。
最後の短編、負の方程式はちょっと余分。ない方がよかった。杉村が離婚してたり、藤野の旦那が彼だったり。。。 あ、旧姓名乗ってる? それとも籍入れてない?
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こんな中学生いねぇ と思いながら一気に読み進めてしまった。
面白かったけど、わりと最初の段階でなんとなく真相が見えてたので、やっぱりなーと言う感じ。驚きはなかった。むしろ、最後神原君が豹変するエンドを期待してただけに拍子抜け…
でも、野田君の最初で最後の反対尋問とか、神原君の大出君への尋問とか、なんとなくじんわりくるシーンが多くてよかった。と、同時に、読み終わってしまったんだなぁという一抹のさみしさがこみ上げてくる。もう来月は出ないのか…
ラストの番外編は個人的には完全に蛇足だと思う。読者サービスっぽくノロケる涼子に、なんだかなぁ…と脱力してしまう。
そして杉村三郎シリーズを手にとってしまう。宮部みゆきに踊らされている。
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こんな中学生いない、というのが始めからの感想だが、あり得ない設定が、筆者によりさもあるように描かれていて、ぐいぐい話の中に引き込まれていく。
一番心に残ったのは、証人尋問で様々な人が語った、柏木卓也の人物像。
ある人には、頭が良くていい子。別の人には、とても冷酷な子ども。
一人の人間にも色々な面があるし、付き合いの深さによって表面的な所しか見えないこともある。だから、周囲の評価も様々だというところに、深く考えさせられた。
また、裁判を通して、登場人物たちが成長し、変化していく姿も、読んでいて楽しい部分だった。一番は、野田くんかな。
しばらくして、また読んでみようと思える作品。
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14歳のときに自分はなにをしていたのだろうとふと考えました。
出てくる少年少女たちはみなどこかに突出した何かを持ち、頭がよく感じます。
白々しいしありえないです。
でもだからこそ面白い。
読みどまりませんでした。
3日間で6冊。正直読み飛ばした箇所もありますが面白かった。
最後探偵杉村誕生にわくわく。
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文庫6冊読み終わりました。満足です。
読んでいて、すごくドキドキしている自分がいて。。
自分が中学生の時を思い出して、あんなにちゃんとしてなかったと思いながらも、ちょっとした場面では、すごくわかるようなところもあって、楽しくなりました。
結末は、途中から予想できるところもあったけど、最後の尋問は読み入ってしまいました。
読後もよかったです、重い内容ながらも、さすが宮部さん、と思いました。
短編、書き下ろしもよかったです。
涼子とあいつはそうなったのか、そして杉村さんは自分がまだ読んでないあのシリーズの人なのか、といろいろ思いながら。。
すごく楽しめた作品です。
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2014年11月8日読了。
久しぶりに、宮部みゆきの長編を読み終えた。
自分の生徒でもない、知り合いでもない、当然架空の人物なのに、誇らしくて涙が出た。
中学生を侮ってはいけないのだ。
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この本は最初から最後まで切ないねぇ。
判決は出た。
正解は分からない。でもそれぞれが解釈し、理解して出した判決。子供たちには大変な精神的エネルギーが必要だったろう。
中学3年の夏、希有な経験し、それぞれが自分の心に一区切りつけ、成長して次に向かったのだと思う。
そして、その結果が二十年後の姿になったのだと。
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すごすぎる中学生のありえない設定なのに、6巻全く飽きることなくあっという間に読み終えた。次が出るのが待ち遠しくて、最後は読み終えるのがもったいなかった。
神原くんでひっくり返る結末はあからさまな伏線から誰でもわかって、そういう意味では予想外の結末!って感じではないんだけど、それでもドキドキハラハラして楽しめた。
神原くんが三宅樹里、大出くんに与えた結末とか、深いなぁと。
柏木くんのお兄さんは被害妄想ぽかったのに、むしろそっちが正しくて、丹野先生とか親の見立てが間違ってたっていう結論は意外。
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(ネタバレしてますご注意を)
神原くんがずーっと何かを隠してたことは感じてたけど、こんなことだったとは。
私の中では神原くんの方が実は狡猾で嫌な奴なんじゃないかと思ってた。
柏木くん……、古野章子の話とか、父親の証言で、繊細な頭のいい子って印象だけ持ってたよ…。
お兄さんの感じてたことは確かだったんだ。
大出を、悪ガキなために事件に巻き込まれた、ある意味被害者、で終わらせてなくてよかった。
全国の悪者は、神原くんの言葉を身にしみて感じていただきたい。
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本の厚みからしてまだあると思って変なとこで読むのを中断してしまったので、最後はちょっと拍子抜けな感じがした。
でもでも全編通してものすごくおもしろかったです。
これだけたくさんの登場人物がいるのに全く混乱することなく、ちゃんと伏線も拾っていてすごい。次々出てくる新たな証人。自分も傍聴している気持ちで泣きながら読みました。
20年後を描いた短編がついていて、ファンなら大喜びの杉村三郎登場!
でも○○と○○がああなるとはなあ。個人的には○○とそうなってほしかったけど。。
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第一部からほぼ休みなく読み続け。第二部からグッと引き込まれ度が増し、第三部はもう圧巻。判決にはジワっと涙が出ました。宮部節は未だ健在、久々に本のなすがままに読まされました。
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面白かった。上巻から、なんとなく最後の流れは見えていたけど、やっぱり圧巻。
中学生なのに難しい言葉を知っているし、思考回路もとんでもないなぁ、とそこらへんはリアリティがないと感じつつも、面白かった。
でも個人的には弁護人と検事の未来が意外。くっつくとは思わなかった。というか、弁護側と検事側と、メインキャストの方々には惚れた腫れたを超越した友情、仲間意識があると思ったから、なんかそぐわないなぁって感じてしまった。なんでだろうなぁ。
ところで藤野涼子ちゃんは、藤野さんのままなのかな???
短編は蛇足感があって、ちょっと中途半端。宮部みゆきさんが、書きたかっただけかなーと。面白かったけれども、無くても良かったかな。
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面白くサクサクと読めたが、これだけ長い必要はあったのだろうか、、、、、
「作家生活25年の集大成にして、現代ミステリーの最高峰」はいくら何でも言い過ぎのような感じがする。
そんな感想をもったので「負の方程式」については評価が、自分的には高い。
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やや気になる設定もあるものの、何せ面白い。
特にクライマックスは、ヤマが何回も来て、ひきつけられる。