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うーん、期待が大きすぎたかな。評判も高かったけど。読みきるのに一週間かかってしまった。これはわたしの中ではかなり稀なこと。面白いんだけど長いし、エンジンかかるの遅い笑。でも面白いから止められない感じ、それもまさに伊坂作品って感じですね。
そう、完全に伊坂作品寄りです。阿部さんらしさがそこまでないかな。
山形と宮城を舞台に駆け巡るアクションミステリーって感じ。登場人物も個性豊かすぎる上に憎めない。悪役のロシア人の銀髪野郎でさえ日本語話せないからスマホの翻訳アプリっていうのが想像するだけでニヤニヤしちゃうし、それがより一層不気味なのだけれど。伏線あちこちで繋がってくのは楽しかった。ラストも気持ちが良い。爽快。うまくまとまって終わるのはいいよね。
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いやー面白かった。最初はちょっとどうかなと思ったけど途中からジェットコースターのような映画のような展開で、わくわくした。阿部さんの作品を読んだことがないのだけど、伊坂色が強いのかな?
それぞれキャラもよく、ラストも納得でニヤリとしてしまった。
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ゴールデンスランバー以降の伊坂作品のテーマである「常識を疑え」が今作もキーとなります。読んでいて伊坂パートと阿部パートが結構わかります。
赤木駿の濡れ衣など予測が付く部分もあるけど、それも含めて疑わないといけない部分なのでしょうね。
あとは子どものころの友達との絆も実は最近の伊坂作品のメッセージの一つかなあとも思いました。
どんなことにも意外に逆転はある。思ったよりは逆転はある。諦めなければ。
ゴールデンスランバーのメンバーで映画化してほしい。
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【4年を費やして完成した、世紀の合作!】人生に大逆転はあるのか? 小学生のとき、同じ野球チームだった二人の男。二十代後半で再会し、一攫千金のチャンスにめぐり合った彼らは、それぞれの人生を賭けて、世界を揺るがす危険な謎に迫っていく。
東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29と、公開中止になった幻の映画。そして、迫りくる冷酷非情な破壊者。
すべての謎に答えが出たとき、動き始めたものとは――
現代を代表する人気作家ふたりが、自らの持てる着想、技術をすべて詰め込んだエンターテイメント大作。
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「キャプテンサンダーボルト」
世界を救う為に、2人は走る。
“純文学×エンターテインネント”がどのような化学反応を起こすのか。「キャプテンサンダーボルト」は、阿部和重と伊坂幸太郎の合作である。構想に4年かけ、枚数は500ページに及ぶ。その為の労力を考えると、既に大作となる。
大作の基準が何なのか。例えば、有名な賞を取ること。例えば、たくさん本が売れること。しかし、見かけで物事を判断してはいけない。仕事も恋愛も幸せもそうだ。見かけだけ判断するのはキケン。
私が思う基準は、一気に読者を引き込む力があるかどうかだ。大作の場合は、枚数が多くても読み終わった後に、こんなに分厚かったんだと思わせるものがいい。これこそ主観が過ぎるかも知れないが、客観的判断は他に任せておくとして、とにかく私は一気に読みたい。
そして「キャプテンサンダーボルト」である。500超ページがあったが、一気読み出来た。読了後には何も残らないすっきりした面白さを残していった。物語のその後を推測させるような終わりも嫌いでは無いが、この話はここまでとスパッと区切ってくれた方が好ましい私にとっては、爽やかな“さよなら”だ。
爽やかさは、井ノ原と相葉のコンビから発せられる。彼等は、子供の頃からちょっとした悪さを一緒にやってきた腐れ縁。誰しも心当たりある腐れ縁から始まる話は、小さな世界に留まるのでは無く、時代は大戦を跨ぎ、恐怖は生物兵器に危ない奴ら、そこに不釣り合いに見える戦隊ヒーローと様々な要素が絡み合いながら、2人の活躍の場がどんどん拡張していく。しかしながら、基本は2人の腐れ縁と言うか昔ながらの関係性だ。そういう面では、一種の青春物語かも知れない。いや、青春にしては荒々しいか。
一目置くのは、戦隊ヒーローのリーダーレッドだ。子供の頃に憧れた格好良いレッドを押し出すのでは無く、本当のレッドの姿(着ぐるみの中)を映し出す。そこには、儚さ以上になんだか1人の男の格好良さを感じた。
相葉、井ノ原以外にも主要人物がいる。それが「村上病」と呼ばれる感染症に関する謎を調べている桃沢瞳とカーリーコーテッド・レトリーバーのポンセ。腐れ縁の2人は、過去を引きずっている部分もある。そんな彼等をポンセは犬らしいアクションで、桃沢はばりばりのSっ気で刺激をくれる。
常識を疑え。それを貫く為に、3人と一匹が織りなす戦いが、いざ始まる。どちらのファンにも楽しめる一冊。
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一気に読み終わってしまった。
東北と野球とヒーローの物語。
阿部和重と伊坂幸太郎作品を共に読んでいる人なら納得の作品であり展開やモチーフがうまく掛け合わされている。合作小説だけども良い部分が化学反応していると思う。
伊坂テイストがわりと強めのように感じるのはエンタメ性が強いのと物語の展開のせいかもしれないが、神町サーガに通じるような設定やアメリカとの関係なんかは阿部テイストだなとわかる。阿部さんにはこの勢いで「神町サーガ」三部作目を書いて出してほしいのだが。
ヒロインというか女性の登場人物の桃沢は伊坂作品に出てくる感じはある。
作品の重要なキーワードである
村上病。
確かに阿部×伊坂対談でふたりで村上春樹に挑んでいこうって話をしていたような気がするがその由来なんだろうなあw
この作品において最後に出てくる村上病の説明とか諸々を含めて村上春樹という阿部&伊坂世代の上の小説家についてのアイロニーな感じも。
「村上病はあるけど、ない」ってさ。
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おもしろかった!エンタメ特化で強引なのに愛着がわく感じ。流石です。安定の仙台山形。とりあえずシンセミアをリベンジしたいと思う。
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「あるけど、ない。」
このキーワードが出てきた瞬間スイッチが入って、世界に引き込まれってった。
ゴールデンスランバーみたいな、巨大な組織が迫り来る感じ。
陰謀論的世界。
伊坂さんが持てる技術をすべて注ぎ込んだ!って言うくらいだから、
伊坂さんらしい会話劇も楽しめた!
阿部さんの本を読んだことがないので、伊坂さんよりで読んでしまいました。。。
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なんかとっても残念だった。伊坂幸太郎の作品と思って読んじゃだめだな。伊坂幸太郎を真似して書いてみた伊坂幸太郎風の小説。全てが陳腐。深みが無さ過ぎる。例えて言うなら、声優陣が変わった後の、藤子不二雄原作でないドラえもんアニメのストーリーのような感じ。
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読みながら結末が気になりすぎて、斜め読みしてしまうほど。とにかくおもしろかった。エンターテイメントってこういうことよね。
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阿部和重と伊坂幸太郎との合作。
阿部さんの作品を読んだことがないので、知らなければ伊坂さん単独の作品だと思ってしまう。仙台だけが舞台でなかったところくらいだろうか。
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読み終わって、とても良かったとしか言えない。
阿部和重先生と伊坂幸太郎先生の合作ということもあり、それぞれの持ち味が随所に散りばめられた作品でした。
途中、伊坂先生のゴールデンスランバーやモダンタイムスに重なる場面もありましたが、読み終わってみると全くもやもや感がなく、晴天の中に虹が出ている様な晴れ晴れとした終わり方になってました。
内容もおもしろくて、幼い頃に仮面ライダーや戦隊物にはまってた記憶が呼び戻されました。
あと伏線の回収もしっかり成されてて、何度呼んでも飽きない様な一冊だと思います。
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伊坂幸太郎さん、阿部和重さん両者の予てからのファンであったため、本作の発表を心より楽しみにしていました。そしてその高い期待を裏切らないどころか、優に超える素晴らしい作品でした。
伊坂さんの洒落とユーモアに溢れる会話や、阿部さんの緻密なプロットや繊細な表現が随所に見られ、この章はどっちがメインで書いたんだろうと想像するのも楽しいものでした。
特設サイト内のインタビュー記事にもありましたが、二人の相乗効果があってこそ生み出すことのできたものだと思います。
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阿部和重の本は1冊くらいしか読んでないので、文章の癖とかはあんまり分からないけど、合作という割には伊坂さん的な作品だった。
ゴールデンスランバーの様な組織VS個人の流れに続く話だが、読後はスッキリするし、キャラクターも良く、面白く読み進められた。
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合作のせいなのか、いつもの伊坂節の軽快な部分がつかえ気味で、兎に角、最初の内は読み進めるのがつらかった。中盤を超えて戦隊ものがクローズアップされてきたあたりから物語は一気に動き出し、いつものように張られた伏線が収束していくのは小気味通いが、やはり違和感があり、合作であることで、両者にとってどういう効果があったのかが分からなかった。