紙の本
「探偵に告ぐ 黒の声の叫びを聞け」黒の挑戦三度(みたび)
2020/11/01 21:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダンガンロンパの人気キャラ霧切響子の過去を本格ミステリ作家北山猛邦が紐解くシリーズ第三弾。この巻から物語は中盤の山場へと入ります。
ついに正体を垣間見せた犯罪被害者救済委員会の黒幕たちが霧切響子と五月雨結に送り付けた新たな挑戦状、その名も「密室十二宮」! 全国各地で起こされる12の密室殺人に対処すべく、霧切たちは、正体不明の名探偵・御鏡霊に助力を求めることに。探偵と殺し屋の入り乱れる争奪戦の果てに姿を現す御鏡は果たして力を貸してくれるのか?
前半の御鏡争奪戦、後半の密室殺人ともにテンポよく進みリーダビリティはなかなかのもの。反面、2巻のような濃厚な謎解きのカタルシスは少ないですが、それは十二宮の殺人が本格始動する次巻以降のお楽しみでしょう。厨二っぽいネーミングの事件現場の名称(中世西欧拷問器具博物館、豪華客船エキドナ号、枯尾花学園、etc)と、そこに続いて「ナイフ 500万」「アイアンメイデン 3000万」「密室 1億5000万」などの言葉が並ぶ黒の挑戦状の文面だけでワクワクしませんか?
投稿元:
レビューを見る
シンプルだけどある種バカミスともいえる物理トリック。新キャラも登場し、物語自体も大きく動き始めていて続きが楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
前回の『黒の挑戦』から生還した霧切響子と五月雨結に新たな『黒の挑戦』が・・・難攻不落の『密室十二宮』。
そして二人の前に現れたトリプルゼロクラスの探偵・御鏡霊は味方になるのか・・・?
ちょっと前作と比べるとものたりないかなぁ~って思いながら読書。
だけど、ラストの展開に驚愕。その事実にたどり着いた結は、曲りなりにも探偵なんだと今更だけど気づかされた(←失礼)
結じゃないけど、この現実にやるせない。。。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ三弾。新たなる「黒の挑戦」はボリュームありすぎ! いやこれ一冊で収まらないでしょ(笑)。ああそれでも全部の事件を読みたかったかもしれない……あんなものやこんなものを凶器に使うだなんて、やっぱり気になりますよねえ?
新たに登場する謎の美少年キャラに、そしてついに本領発揮のトリプルゼロクラス探偵、と気になる要素は盛りだくさん。さらなる陰謀も明らかになったところで次巻に続く、か……気になる!
投稿元:
レビューを見る
”ダンガンロンパ霧切 3”北山猛邦著 星海社FICTIONS(2014/11発売)
(イラスト:小松崎類)
・・・時間内にすべての事件を解決するか、あるいは未然に防ぐことができたら君の勝ちだ。だが一つでも解決できない事件があったら君の負け。いかがかね?
ノーマンズ・ホテル事件から生還した霧切響子と五月雨結を待ち受けていたのは新たなる“黒の挑戦”難攻不落の「密室十二宮」! 絶体絶命の霧切の前に現れた最後のトリプルゼロクラス探偵・御鏡霊は敵か、味方か!?
・・・「犯罪被害者救済委員会」との争いも本格化。最後のトリプルゼロクラス、”御鏡霊”も登場。
話としては盛り上がってきているのですが、トリックがさほど大掛かりなものでなく、作品と合っていない印象がありました。
ちょっとここいらはどうにかならんかなぁー、という点ですね。
・・・あー、”難攻不落の「密室十二宮」”という表現はあらすじだけで本編には出てきません。
作中では低クラスの五月雨結でも解決できるとも書かれていましたわ(笑)
・・・広告には”2015年 新プロジェクト稼働!佐藤友哉 ダンガンロンパ! 次巻、タイトル発表予定!”
とありました。4巻が2015年内に発表、その後に佐藤友哉の新作、という形になりそうですね。
どちらも楽しみー。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第3弾。
御鏡霊があっさり5つも解いてしまう、12の密室(笑)でしたね。
霧切が解いた密室は出入り出来た可能性の残る厳密には密室じゃないしw
正直、今回の事件よりもコストの低い事件には期待できないけど、究極の密室とやらには是が非でも期待せざるを得ない。
投稿元:
レビューを見る
3巻にして本の厚みが薄くなって、いよいよ1冊読切スタイルの放棄かと思ったが、一応一冊で完結する推理ものは堅持。
とはいえやはり次につながるストーリーの方がメインになっているので、続けて4巻を読むしかない。
相変わらず登場人物が全員超個性的というのがダンガン好きにフィットするし、霧切のストーリーもあり、スピンオフとして文句なしの良作。推理部分がややぶっ飛んでいて普通の推理小説としては微妙な感じになるだろうけど、ダンガンと同じくらいのぶっ飛び加減なので、これまたファンしか読まないであろうスピンオフ作品にふさわしいトリックなのでは。いやぁ、ほんとにこの作家さんの原作ゲームの雰囲気をしっかりトレースする作品づくりはすごいと思う。