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私たち家族に無関係ではない認知症についてよく理解できる一冊です!
2020/02/15 15:01
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、今や高齢者が多くを占める日本社会において、他人事として放っておくことはできない認知症について解説した一冊です。今や、認知症を患った人、それの予備軍を含めるとその数「1000万人」と言われる時代に入っています。単に、記憶障害や知的能力の低下だけではなく、患者の心の変化にも関係する認知症について、同書は、専門医が、読者に優しく語りかけてくれます。認知症を疑うべきポイントも紹介されており、例えば、温厚だった人が、怒りっぽくなったとか、服装や身のまわりのことに無関心になったなど、非常によくわかり、興味深い一冊です。
認知症を見る新しい観点
2016/10/25 20:09
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投稿者:三葉虫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
認知症といえば、記憶障害、見当識障害、実行機能障害で特徴付けられるのだと思っていたら、最近では社会脳の障害も中核症状の一つと考えられるようになったのだそうだ。それを紹介している本である。社会脳というのは、他者との関係を築くために必要な様々な社会的認知機能をうけもつ部分で、脳のいろいろな部分に分散して存在している。認知症というのは、脳が縮小するような現象だから、縮小する場所によってさまざまの社会脳機能が損なわれてゆく。ただし、どのような社会的認知機能が損なわれるかは、人によるらしい。このように考えられるようになった背景には SPECT など脳の画像化技術が発達して、脳のいろいろな部分が受け持つ機能がだいぶんわかるようになってきたということがあるようだ。
脳の科学とか精神医学というのは、最近でもわりとよく常識が変化していることに驚く。社会脳と認知症と結びつけるということは、私はこれまで聞いたことがなかった。脳は、それだけ今までよくわかっていなかったということだろうし、これからもまたどんどん見方が変わってゆくのだろうと予想される。
注目すべきことの一つは、著者が脳神経外科医だということだ。認知症といえば、ずっと精神科の領分だったはずだが、最近では脳神経外科からもアプローチしてきているということのようだ。近所にも脳神経外科で認知症に力を入れている病院がある。といっても、治療の仕方は精神科と変わらないようだ。本書の特色としては、SPECT などの脳の画像を多用していることがあるが、これが脳神経外科医としての特色なのかもしれない。
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