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図書館の地下にある奇妙な世界。
真面目で従順すぎる主人公がいきなり非日常に引きずり込まれ不条理な目に遭います。不気味な地下の独房という場所なのに、運ばれてくる料理は反して美味しそうで、特に羊男のドーナツは食べてみたいと思わせます。
ドイツ人画家カット・メンシックが挿絵を担当し、加筆修正された話。過去3ヴァージョンは未読のため、読んでみたい。
挿絵によって不気味さが際立つダークな世界観は大人の絵本というのにピッタリだなと思います。
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村上春樹の図書館奇譚を読みました。
以前読んで内容がよく分からない、という感想だったふしぎな図書館のドイツ人挿絵画家のバージョンでした。
佐々木マキの挿絵だとほのぼのとしている絵本が、今回は怖さ満載のリアルなイラストの絵本になっています。
とは言え、この物語で何を言いたいのかは今回もやはりよく分からなかったのでしたが。
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短編より長編の方が作者の意図を投影させやすいとおもう。
物語にやっとはいっていけたとおもったら終わってしまう様に感じる。
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図書館の深い地下、牢屋と迷路を巡る恐怖の闇、羊男や美少女と走る新月の闇。ドイツの画家によるダークなイラストとのコラボレーションによるゴシックテイストな短編小説、卓越な創造力が描く不条理な世界は脳の刺激になります。
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ひときわ薄っぺらい本だったので手に取ってみた。
なんだか違和感のある絵ですが、ドイツの画家、カット・メンシックの絵で、アートブックというもの。
あとがきから読んでみたら、なんでもこの話には4つのバージョンがあるのだとか。デザイナーやイラストレーターの創作意欲をそそる作品らしい。
絵本バージョンもあるようなので、じゃあわかりやすいのかなぁと思いきや。なんといいますか、村上春樹版『不思議の国のアリス』あるいは『マザー・グース』みたいな感じ。
図書館に本を借りに行ったら、地下室に回され、不気味なじいさんに地下の迷路に連れて行かれ、監獄に入る。。そこで、不思議な美少女と出会い、羊男との脱出劇。
日頃かわいがっている椋鳥が主人公を助けてくれるのだけど、ラストの母親の唐突な死がよくわかりませんでした。
心配性で過保護っぽい印象の母親からの脱出だったのかしら。
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会話が面白すぎる。
「話が違いますよ。読書室に行くっていうからここまでついてきたんじゃありませんか」
「だまされたんだよ」と羊男があっさりと言った。
「だましたんじゃ」と老人が言った。
「だってそんな・・・・」
「どうも気が進まないな」
「おいらだってそうさ。でもほら、世の中ってそういうもんだからさ」
「でものこぎりで頭を切られちゃうんでしょ?」
「そりゃ少しは痛いさ。でもほら、そういうのはすぐに終わっちゃうから」
「そうかな?」
残酷さと軽妙さのバランスが絶妙。
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大人が読むグリム童話的な絵本といった感じの作品になっている。村上春樹初期の作品ということでここ最近の精神ストーリーよりはわかりやすい内容になっていると思う。
自分も図書館をよく使うがタダより怖いものはないというのはこういうことなのだろうかと感じた。確かにこれは図書館奇譚でした。
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図書館でさらっと読んだ。まあ、図書館は会社みたいなところで、命令をきくことが上手な少年が、なにかを希望したら、閲覧室という牢獄につれこまれるということかな。羊男はスーツを着たサラリーマンでドーナツを作る特技があるけど、ジジイにこき使われている。ムクドリは生活で食べないと死んじゃう。ただ、そのムクドリがふくれあがって、主人公を助けるんだが、結局、生活力がそだって、牢獄を突破するという話なんだろう。少女は単純に恋だろう。まあ、こういう寓意をひめた話なんではないだろうか。
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いつもの村上春樹さんの羊系の流れ。
羊系が苦手な自分には少し苦手だった。
あと挿絵は綺麗だったけど要らなかったかな。
情景を想像したいのに挿絵でイメージが固定されてしまって少しイマイチ感があった。
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カンガルー日和に収録されているバージョンは読んだが、当時はあまりピンとこなかったこの手の話も時を経てまた違う味わいで読む事が出来た。なかなか奥行きのあるあっちの世界への入り口のような話である。
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図書館好きにとってはちょっと怖い、でももしかしたらこういうこともあるのかも…いやないか。
カット・メンシックの挿絵によって不気味な世界観が増しているような気がします。
そして羊男はどうなってしまったのか気になります。
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村上春樹の初期作品とドイツのイラストレータのコラボ。村上春樹の怪奇物というのを読み慣れてないので、この不思議話をどう読み解くのか不明。
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閉館間際の図書館の地下に案内された主人公。恐ろしい老人に監禁される。そこで出会った羊男、美しい娘。異次元の生活。全体に漂う奇しくて虚しい漆黒の闇と、全てを飲み込む静寂。摩訶不思議で、幻想的な話。
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村上春樹、また地下深くへ潜っている。
図書館の地下にある知識の牢獄に捕らわれ主人公が、そこで閉じ込められている羊男と共に脱出を試みるという物語。
ダークファンタジーのようで、ホラーのようで、
冒険譚のようで不思議な作品(しかしテイストはものすごく村上春樹)。
幼い頃に読んだ「おしいれのぼうけん」という絵本を思い出した。怖かったんだけど、その怖さや冒険が好きでまた読みたくなってしまう、そんな作品。
イラストレーションのカット・メンシックさんの絵のダークさ、不気味さがすてきだ。
羊男のイラストの奇妙さ、不気味さが印象的だった。
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だから羊男さんの世界では私が存在しないからって、私がまるで存在しないってことにはならないでしょ?
というセリフにクラクラ。