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「基礎編」と「推敲編」を分けたのはよいアイデアだと思う。かつ、私は「推敲編」の方が潜在的ニーズが高いと思っている。この本は「推敲編」に期待する内容を十分盛り込んでくれていた。
文章をさほど書いたことのない学生や若手社会人と、メールやら報告書やらで否応無しに文章執筆の経験を積んだ研究者・社会人とでは、同じ「文章作法」といえども力点が変わる。
特に後者には、今更「句読点や『てにおは』の使い方」は不要で、むしろ自己流で書いてきた文章をブラッシュアップする、まさに推敲のコツが必要になる。
一方で、一般的な文章技法の本は、前者である文章初心者向けの説明にウェイトがかかりがち。中級者向けとも言える推敲の技術については、言及している本も増えてきているとはいえ、総花的な心得に言及しているだけだったり、抽象的すぎて実際に文章をどう直すべきかのイメージがつかないことが多い。
推敲の技術は、なかなか形式知化しにくく、文章にまとめにくいのだとは思う。一方で「文章技法の本」を買う人の半分は、むしろこちらの推敲の技術を期待して、そして少々がっかりするというケースが多いのでは。
こちらの本は、推敲の心得の話も残しつつ、できるだけ具体的な文例を使って推敲のポイントを説明してくれている。
特に私は、部下や他の人の文章をレビューすることの多い立場なので、「なーんか分かりづらいから、直し方を指示してあげたいけど、どうやって具体的にフィードバックしたものかね」と考え込むことが多かった。考え方を整理して、明日から早速生かしてみようと思う。
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自分で書いた文章を正確で読みやすい(自分の考えを読者に正確に伝えられる)文章に書き直す方法について懇切丁寧に説明する本。<読者のことを考える>という大原則を柱に、どう推敲して文章をよくするかを解く。
わたしの学生時代は木下是雄さんの『理科系の作文技術』(中公新書)がバイブルだったな、と思い出しつつ読もうと思う。
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文章の推敲に焦点をあてたユニークな本です。
文章の分岐を無くし、読者が迷わないようにしようという指摘など、とてもよい指摘がたくさんあり、ビジネス文書や論文などを推敲する時に役に立つと思います。
しかし、文例が悪いです。
数学にこだわらず、テーマに即した文例を持ってくるべきと思いました。
また、たとえば、「の」について68ページと88ページで語っていたり、日本語として変なところがあったり、読者から反論を受けそうな部分?について「~かもしれない」とすることで、反論を封じたりしているので、かえって窮屈な印象を受けました。
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「当たり前」をこのように体系立て、人にわかりやすく説明できるということは、高いレベルでの理解が必要であり、大変な技術である。
ボリュームに比して高めの価格設定だが、筆者が長年かけて培ったノウハウの凝縮であり、エッセンスが非常にコンパクトにまとまっているということでは、冗長で分厚い本よりも価値があるといえる。
「作業ログ」の具体例が別途Webにでも紹介されているとすごく参考になると思う。
聞いて(読んで)みれば当たり前だが、当たり前を毎回・繰り返し実行出来ているかが重要である、という、マスターキートンの誘拐回避レクチャーを思わせるような一冊。
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基礎編と同様に著者の主張する「読者のことを考える」という言葉に全てが集約される。
そして、この本自体が「数学文章作法」のテクニックが詰まった書籍であることで、
二重に得るものがある。
基礎編では書くことに主眼を置いていましたが、
推敲編では書きなおすことに主眼を置いています。
筆者がプログラミングが得意、ということもありその文章内容はどことなく
・リファクタリング
・保守性、可読性の高いプログラム
を連想させます。
例えば
・長い文章を短くする
・語句の吟味
・専門用語
・著者の帽子、読者の帽子
・レビュー
は
・長いメソッドを短いメソッドに分割する
・命名重要
・ユビキタス言語
・実装の帽子、リファクタリングの帽子
・コードレビュー
のように連想できます。
上記のように本書の説明が一番響きやすい層は
ソフトウェア開発者なのかもしれません。
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『数学文章作法 基礎編』の続編にあたる本。書いた文章を推敲するための方法がこと細かに書かれている。ただし目新しい情報があるわけでもなく、当たり前のことが淡々と書かれているなので、読んでいて眠くなることも。
レポート、論文を書く人向け。
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文章を完成させていく中で、どこに配慮し、何を行うかということを整理して、わかりやすくまとめてくれている。
相手に『伝わる』ことを常に念頭に置き、言葉の冗長性や不足を整えていく術は、数学文章のみならず、身につけていかなければならないものと感じた。
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チェックリストがすごく便利。文章を書くときは、常にこのチェックリストを確認するようにしたい。チェックリストの内容がおぼろげであれば、また本書を読み返して、とことん自分の頭にすり込んでいきたい。
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「はじめに」にもあるように、数学に限らず文章全般に役立てられる内容です。
書いてある内容は自分が元々気をつけていたことが大半でしたが、この本自体の文章が読みやすくて勉強になりました。
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第1章 読者の迷い:一本道の文章の流れを作る
第2章 推敲の基本:読者として読み返す,ずれを探して直す作業を繰り返す
第3章 語句:意味が明確に一つに定まる語句を選ぶ
第4章 文の推敲:文を短く明確にする
第5章 文章全体のバランス:分量と品質のバランスを整える
第6章 レビュー:レビューの流れや注意点
第7章 推敲のコツ:限られた時間で効率的に文章を改善する
第8章 推敲を終えるとき:十分に正確で読みやすい文章ができたら
第9章 推敲のチェックリスト:まとめ
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数学に限らず文章を書く際に役立ちます。本書に記載されていることが、文章内容にもしっかり適用されている点がすごいと感じました。