著者が高橋洋一さん
2015/07/15 23:18
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投稿者:Ag44 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本に惹かれたのは、著者が高橋洋一さんということと、パラパラとめくるだけで簡単に理解できるような工夫がしてあったからです。結局ピケティの主張は「常に資本収益率はGDP成長率に勝るから、放置しておけば格差は益々拡大し続ける。」に尽きる様ですが、そのことを補う膨大なデータを説明するため、たった21枚の図表を選び出し、図解といった方法で分かりやすく「21世紀の資本」を解説している本です。
本屋さんに行くまで、ピケティを知らなかったし、「21世紀の資本」も知らなかった。手に取った白くて分厚い件の本は、読む気が失せそうな風格があったが、近くにある経済誌やその他いろいろなピケティ解説本が沢山あって、重要なことが書いてあるのかもしれないと考え、解説本をいろいろ見て回った中で、もっとも簡単に理解できそうな1冊でした。
結論だけを端的に書いた本
2024/11/01 08:25
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
原典が膨大な分量があるので到底読みきれない、そこで結論だけを端的に書いたのがこの本である。資本の稼ぎが労働の稼ぎを上回るという経済の実態を過去の膨大詳細データをもとに整理したものだそうである。理論(演繹法)ではなく経験(帰納法)に頼る経済学というものの胡散臭さを感じることができる。マルクスがこのデータを手に入れたら喜んだろうな とも考えてしまった。
こっちでよかった
2021/12/22 22:07
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投稿者:ぺ - この投稿者のレビュー一覧を見る
数年前からピケティの本を読まなきゃと思っていたがなかなか時間がなかった。するとこちらの本があると知ったので読んでみた。図をベースにピケティが伝えたいことがシンプルに語られていて、こっちで十分言いたいことは分かったと感じた。
さっぱりわからない。
2015/05/04 17:05
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投稿者:相場師 太郎次郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一時期あんなに騒がれていたのに、最近はトンと聞かないピケティ。
原書は難しそうなので、もっとも分かり易いと思われる解説書を見たのだが。
さっぱりわからない。
もちろん著者が悪いのではない。
ピケティ自身も悪くないと思われる。
仕事の機会を提供する側と与えられた仕事をこなす側、どっちが儲かるかといえば自明である。
格差社会はあって当たり前だ。それを妬んで暴動にになり、御破算になり、また繰り返す。
人間にさまざまな能力やスキルに差がある以上、生きていくうえでの手段に差ができるのは当たり前ではないだろうか。
そこを騒いで、さも話題になっているかのように誘導しただけなのかもしれない。
それに乗った私が悪いことがはっきりしてしてしまった。
☆2つ、ただし著者や出版社のせいではなく、私の期待度にたいする期待実現度として。
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これを読んで改めて確認できたのは、ピケティの功績の肝は「データ」であること。それ以上でもそれ以下でもない。クズネッツの理論を覆したという意味では偉大かもしれないが、そもそもデータというのはどう活用されるかで価値は変わってくる。ピケティの見解の前提にある「格差=悪」という構図ありきの時点で、正直相容れないものを感じる。
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あのトマ・ピケティの「21世紀の資本」を、あの分厚い本を読むことなしに、概要を掴むことができる本です。理論は難解ではなく分かりやすいもので、ここで書かれているように図を見ながら理解することができるものです。「21世紀の資本」の概要があり、その部分部分で解説も入っていて分かりやすかったです。また世間の反応や著者が何を言いたかったのかについても書かれていて、この書に関しての話題についていくことができる位の内容になっていると思います。
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この本に惹かれたのは、著者が高橋洋一さんということと、パラパラとめくるだけで簡単に理解できるような工夫がしてあったからです。結局ピケティの主張は「常に資本収益率はGDP成長率に勝るから、放置しておけば格差は益々拡大し続ける。」に尽きる様ですが、そのことを補う膨大なデータを説明するため、たった21枚の図表を選び出し、図解といった方法で分かりやすく「21世紀の資本」を解説している本です。
本屋さんに行くまで、ピケティを知らなかったし、「21世紀の資本」も知らなかった。手に取った白くて分厚い件の本は、読む気が失せそうな風格があったが、近くにある経済誌やその他いろいろなピケティ解説本が沢山あって、重要なことが書いてあるのかもしれないと考え、解説本をいろいろ見て回った中で、もっとも簡単に理解できそうな1冊でした。
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ピケティの「21世紀の資本」をわかり易く丁寧に21枚のグラフを用いて解説した本です。とてもわかり易く為になりました。巻末には、ピケティの主張するところをまとめてあり、とても親切な一冊です。
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三面等価の法則とは、「生産面」「分配面」「支出面」の三つが、概念としては同じ値になるという経済論理だ 富裕国では資本所得が上昇している 資本収益率rは、資本所得の伸び率を表す指標として使われている ピケティにとって格差を是正する「最善の解決策」とは、より多く稼ぐものと、より多くの資産を持つ(相続する)者からより多くの税を取り、社会に再分配すべきだという理想像だ 経済を他人任せにしない
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要するに「r>g」ってことですね。
とても分かりやすかったです。
どれだけ大変な作業だったか想像もつかない。
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ピケティの『21世紀の資本』を買うのはちょっとね・・・と思っていたら、ちょうどこの本を見つけたので読んでみた。
すごくざっくり説明すると、
・労働所得と資本所得では、資本所得の方が効率が良い
・金持ちはもっと金持ちになるし、貧乏人は貧乏なまま
・ますます格差は広がっていくので、金持ちに課税しろ
という三段論法で終わる話だと思うのだ。
もちろん、ざっくりし過ぎだし一部飛躍しているところも認めるけど、この理解で問題ないだろう。
本書では、『21世紀の資本』の凄いところは、これを集められるだけのデータを集めて正確に示した所、だと言っている。確かにそうなのかもしれない。格差が広がっている、とは誰もが口にするけど、本当にそうなのか、どこでそうなのか、なぜそうなのか、というところを明らかにしているわけだし、そこは大きな価値がある。
では本書の価値は?ピケティが取り扱った情報は、莫大な量になっている。それを更に要約して、誰でもが簡単に(さわりの部分を)理解できるようにした、という点で、大きな価値があるだろう。さわりだけでも知っておくことは重要だから。
ピケティの結論に対する意見は、ここでは差し控えよう。それが本論ではないし。ただ、僕は高額所得者、資本家への大きな課税は反対派である。そこは消費税を活用すべきではないかと。
それはさておき。
上記した通り、本書は重要と思える部分だけを抜き出して、それを伝えることでピケティの言説、論文のアウトラインを理解しやすくしている。でも、あくまでアウトライン、概説だけでしかない。そこを履き違えないようにリードするべきと思うが、その点は少々物足りない。「これを読めば十分」という言い方のみが強調されているように感じる。そうじゃないでしょ、と。居酒屋の与太話や社内での無意味な世間話レベルであれば、本書で十分。ただしちゃんと『21世紀の資本』を理解しようとするなら、当然ながら本物を読み込むしかない。その点をもう少し伝えておくべきだったんじゃないかな、と思う。
とは言え、まとめた内容自体は分かりやすいし、解説も納得しやすいものだった。多くの人は専門的に話をする必要がないので、本書を読めばそれこそ十分、ということになるだろう。
ピケティの意見をざっくりとでも知っておきたい、という人にはちょうど良い内容だと思います。そういう意味でも、僕には最適な内容だったと思う。
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図表に焦点を絞って解説する手法は的を射ており、分かりやすく面白かった。ただ文章でもわざわざ「ここは何%でこの年には何%も上がっている…」などと図表に書いてあることと同じことを述べている場面が多く感じ(それは分かりやすく解説するためには必要かもしれないけど)、行間の広さ・文字の大きさも相まって内容が薄かったような気がしてしまう。
ピケティが提示したデータ、それに基づく結論、そこに至るまでの努力は凄いと思うが、日本に対しての累進課税の勧めにはあまり同意できなかった。
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経済学の用語がよく分からないので、この本で解説している内容もピンとこなかった。まずは、経済学の基礎を身に付けないと。
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巷で話題になってる『ピケティの21世紀の資本論』を手早く、ざっくりと概要を理解したい!という方におすすめな1冊。タイトル通り21個のグラフを追いかけるだけで、概要が掴めます。
21世紀の資本論をざくっとまとめると
①金持ちは更に金持ちになり格差が広がる
②なぜなら「労働所得<資本所得」だから
③格差をなくすには累進課税を強めるべき
ということになるかな。
ピケティが凄い!と話題になってるのは、この①~③のポイントを引き出す為に、本当に膨大な膨大な膨大なデータを分析したことに価値があるようです。
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ピケティ、ちょっと気になっていたけど「21世紀の資本」を読むのは躊躇していたので、ちょうどよかった解説本。
過去のデータや現状から判断した、今後格差が徐々に広がるという根拠(経済全体の成長率より資本からの収益の増加率の方が常に大きい=資本を持つものがより富む)はそれなりに(ふわっと)理解できた。ただ解決としての世界レベルでの累進課税の見直しというのはなかなか難しそう。