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【「理想の○○」なんてつまらない】理想の上司や部下、理想の夫婦や理想の親子。こんな妄想があなたを追いつめる。ネット依存、薬物、うつ等現代人の病の深層を探る。
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こうしなければ、いけない。こうでなければ、いけない。自分探しをしないといけない。確かに、自分が好きでやっていることなのか、それとも、やらされていることなのか、分からなくなる時があります。
本書は、気楽にいこうよ!と言う感じの本。具体的な処方箋と言うよりも、香山さんの元に訪れる患者などの具体例を見せることで、そんな自分に気付いてもらおうと言う本。
努力が必ず報われる訳でもないし、全てがうまく行くこともないかもしれないからこそ、たまには何も考えずに、肩の力を抜いて、何もしないこと。ほったらかしにすることも大切かなと思う。
でも、もしないと課そうとしている自分もいけないので、やはり無意識に実行しないと。
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カウンセリングを通して感じた「堕ちる」ことの大切さを語った精神科医の香山リカ氏による一冊。「今の時代は見せかけの繁栄に満ちているが、私たちは、精神の荒野という新たな廃墟に立っている。今こそ真の「堕ちる力」を持ち、「堕ちる」ことによって人間が救われるときだ」(P9)という筆者の言葉にひかれて読み始めた。「人並みには!」「目標を持って!」「理想の何々に!」という、上昇志向を求められる、なんだか世知辛い今の時代にとって、大切な考え方の一端が示されているように思う。「等身大の感覚」(P50)というのは確かにキーワードな気がする。ただただ堕ちればよい、誰もが堕ちればよいとは思わないが、この「堕ちる力」の感覚は持っていないと、心と体は必要以上のストレスを感じてしまう時代なんだろうなとは思う。
「堕ちたからこそ見える風景、味わえる快感、出会える人々が必ずいる。そしていったん堕ちたからこそ、私が本当にしたいのはこれなんだと気づくこともたくさんあるだろう。そこからまたゆっくり歩みだし、疲れたらまた堕ちる。それでよいのだ。堕ちることを怖れない。堕ちる力を疑わない。それは自分を信じ、人間を信じ、世界を信じることにほかならない」(P222)
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テーマとしてすごーく大切なことを書いているけど、どうにも著者の香山さんの表現が追い付いていないように感じた。
でも、わたしもこれとおなじようなことを最近ずっと考えていて、ほんとうに、いまのひとたちは堕ちることができないくらいに努力とか成長とかいう目標を刷り込まれているように感じる。
「ちからを抜くために努力する」なんていうことがただの笑いごとではなくなってしまうような、そんな未来がうっすら見えてしまう。
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なんだろう。あんまりにも主観性が強い。
いろんな患者さんが出てくるが、
心の病気になるとき、本来の性格とかなり異なったりするので、
その状態の人間の例を出して感想を言い出すのはなんだかなあ。
ただ、自分磨きによって
自分の本当にやりたいことが叶うのは
違うんじゃないのかって
問題提起している点は良かった。
カフェで朝ゆっくり新聞を読むのが夢に対して、
自分磨きを頑張るのはまた別じゃない?みたいな