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【我々のDNAは石器時代の祖先と同じではない】乳製品の摂取も、高地への順応も、青い目の出現も、数千年の間に起きた人類の進化の結果なのだ。常識を覆す進化の秘密を説き明かす。
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要はダーウィンフィンチの焼き直しでパレオ派など他人の批判しているだけの内容
読後に強く違和感を感じたので読み返したりもしましたが・・
パレオ式が万人にとって間違っているということを科学的に証明することすらもしていない
結局「原始人の体が当時の生活やら食事に完全に適合していたかどうかはわからない」という最初から自明なことしか言えていない
パレオ派に恨みでもあるのか、ただ自分のウンチクを自慢したいだけなのか
まあパレオ派というのも行き過ぎた部分があるんでしょうけど・・
個々のウンチクはそれなりに面白いので読むに値しない本とは思いませんが全体を通して感じる他者への批判がどうしても違和感があります
批判の矛先が国家や権威など強者ならそれもありなんですけど逆ですよね
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ハワイに遅くとも150年前には持ち込まれていたコオロギは、寄生バエの宿主となった。このハエはコオロギの声を聴くことができ、オスのコオロギが求愛のために鳴くとそれを手掛かりに鳴いたオスを探し、寄生する。そのため、現在では鳴かないオスのコオロギの頻度が増加している。ただし、鳴かないオスたちは鳴くオスたちがいないとメスと交尾できないらしい。
人間の進化速度は従来考えていたより早い。青い眼の遺伝子は(進化的タイムスケールでは)最近生じた突然変異に過ぎないが、今では頻度を増加させている。
チベット人とアンデス山岳民族の高地順応は、異なるメカニズムで達成されている。
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最近「進化」に関心があり購読。パレオ式(石器時代の生き方が人間に最も適したものであるとする主張)に対する批判が大半を占めていて、ちょっと残念。面白かったポイントとしては、進化は一直線に進むものではなく千鳥足のようなものである。ゲノムは文化的習慣によってどんどん変化する。肥満が遺伝の要素が強く、かつ生存に不利だとしたら、なぜ自然淘汰されないのか。医療技術の発達は自然選択を弱めるのか。
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人類は今でも変化している。ラクターゼ活性持続、アミラーゼでんぷん消化酵素、マラリア耐性、高山病の克服など。進化論は過去のものではなく現在でも進行中なのだ。
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米国でパレオダイエットという旧石器時代の食事(肉食中心、低炭水化物)とエクササイズ(ジョギング否定、岩を持ち上げる?)こそが人類の理想として実践するのが流行っているらしい。人類はせ石器時代から進化してないからということらしい。本書は、その主張への批判の書で、今でも続く人類の進化(遺伝子の変化?)について紹介している。原題はWhat Evoluttion Really Tells Us About Sex, Diet, and How We Live. 日本語版タイトルの方が巧い。
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自然選択と性選択による生物の進化について、かなり短い時間でもそれが起こり得るということを長々と300ページ書かれていた。半分くらいまで読めばだいたい内容はわかった感じ。最初の3分の1くらいは興味深く、穀物食文化や乳製品食文化などがもたらした人類の身体的変化・進化について理解が深まった。
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この本もタイトルにつられて購入し読んでみたが、期待した内容と少々違っていた。
確かに生物進化についての本であるが、その多くはPaleo Fantasy(石器時代への幻想)についての反論である。
つまり、人間は原始時代から遺伝子的にはほとんど変化しておらず、体は石器時代のままとほとんど変わらないので、急速に発展した現代社会には適応できていないと考えて、石器時代の生活手法の方が健康に良いという主張に対し、進化生物学の立場から反論している。
例えば、肉を食べて穀物を口にしないと言ったダイエット法について、また、農耕により定住したことが疫病や専制政治を招き農耕が諸悪の根源だと言う点、果ては炭水化物を取ることがそもそも良くないと言ったことについて進化の面から反論している。
人間は離乳後にも牛乳、乳製品を消化できるようになったり、チベット高地の空気の薄いところで生活できるようになったことが進化の一部だとして、人間は今でも進化しており現在の人類が進化の終着点であると考えるのは間違いであるとしている。
進化の話は人間だけでなく鳴かなくなったコオロギの話や、人間と猿などの霊長類との比較、DNAなどの分子生物学的な話など、人間の進化を考える上で面白い内容が多かった。
しかし、なぜ進化する仕組みになっているのだろうか。生命が生まれる課程と共に興味の尽きない点である。
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原題が「PALEO FANTASY」であることからもわかるよう
に、この本は欧米で流行している「パレオ式」─すなわち、
我々は何千万年に渡って原始生活に適応進化してきたので
ここ数千年間で急激に変化した文化的生活に順応できて
いない。そのため、食事や運動などを原始生活に近づける
ことにより、様々な病気や健康不安から遠ざかることが
出来る、とするライフスタイル─に徹底的に異議を唱える
ことに重点を置いている本である。その論点のひとつは、
原始時代の生活は未だによくわかっていないという点、
そしてもうひとつは、人間は進化の完成形ではなく、未だに
進化し変化し続けているという点だ。この点においては、
まったくと言っていいほど肯ける内容であり、興味深い本で
あった。
だからこそ、詐欺まがいのタイトルはどうもいただけない。
私も引っかかった口だ(苦笑)。日本ではパレオ式自体が
それほど流行っていないようなので、本を売るためには
致し方ないのだろうが、それでも読者に対しては誠実で
あって欲しいと私は思うのだが。
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【由来】
・紀伊国屋ウェブの「おすすめ」で
【期待したもの】
・
※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
・
【ノート】
・
【目次】
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各章で扱っているテーマが面白く、とくにヒトを中心にした類人猿の自然選択や進化の多様性について、幅広い研究成果を紹介している。
長い年月を過ごした旧石器時代の生活スタイルが、人間の食事や幸福に最も適合した理想だと考えるパレオ主義ってのが欧米で存在するそうだが、一過性のブームであろうし、個人の自由の範疇で興味も無い
進化し続けるのはヒトも含めて全生物のあるべき姿で、完全に環境に適合している状態や、最終到達点としての進化などないというのはまさにその通りなのだと思った
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人間に限らず、すべての動物は進化を続けており、完成形というのはない。進化の速度は様々だが、性選択や、住む場所の変化、病原菌由来の進化の速度はかなり早い。数千年以下の期間ではっきりした変化が生じることもある。
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本題が、我々は進化しているのか、ということだが、
―― 現代人のライフスタイルは、原始時代と大きく異なっており、それは我々の本来のあるべき生活様式ではない ――
とするパレオ式の生活スタイルへの反論がそこかしこに登場する。そして原題も 'Paleofantasy' 'What evolution really tells us about sex, diet, and how we live' (訳すれば、パレオ幻想:進化が性、食物、生活様式について我々に本当に教えてくれること、とでもなるだろうか)で、こちらのほうがより内容には忠実だ。
著者がパレオ式に強い反発を覚えていることはよくわかった(私もパレオへの反発は否定しない)が、我々をふくむ生物が進化し続けているのか、ということでいろいろな例が取り上げられている。本の説明にもある鳴かないコオロギへの変化はまさしくその一例であり、著者本人のフィールドワークの研究成果なのだが、1,2ページで述べられているだけにすぎない。むしろこの部分をもっと詳しく書いてほしかったと思う。
フィンチ、グッピーあたりの話は「フィンチの嘴」の方が詳しく、そのときの感動が伝わるように述べられているので、ヒト以外の動物での変化を知りたい人は是非「フィンチの嘴」を読んでみて欲しい。
さて、ヒトは進化しているのか?
ヒトのデンプン代謝の為のアミラーゼ遺伝子のコピー数増加や、ヒトにおける収斂進化といえるラクトース代謝のアフリカの一部の遺伝子変異とヨーロッパ、中東での遺伝子変異の違い、が紹介されており、とても興味深い。
生活様式や、雄と雌の集団内でのふるまいなどは、観察から得られる話で展開されており、あまり強く関心を抱かなかった。
一般向けを意識しているのか、抽象的な表現にとどまって説明しているのがかえって理解を妨げているように個人的には感じた。
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いまエクササイズについて考えていることが多いせいか、パレオ式エクササイズの話がおもしろい。『ターザン』とか読んでると出てくるクロスフィットとかってのはそういうのと関係あるのか。
食事やらエクササイズやらセックスやら家族やらについてのいろいろな研究と仮説を紹介してくれているけど、どれが見込みありそうなのかちょっと混乱してしまうところがある。
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私たちは今でも進化しているのか? ちょっとすごい問だ。私たちというのは誰だろう。俺進化してるよ、なんていう言い方は、進化という本来の概念からするとおかしい気もする。
なんて戯言は置いといて、結論を言ってしまうと進化しているのだと。
原始時代は人が幸せだった、というようなのは幻想、パレオ・ファンタジーなのだ。
原始時代だって、いろんな自然選択もあり、人は進化してきた。生き物の進化は思ったより早くて、音を出すとヤバい環境下にいるコオロギなんかは5年で音を出す器官がなくなったりするんだとか。人が牛乳を飲めるようになったのも進化なんだって。
僕はどちらかというとパレオファンタジーに憧れるタイプだし、人の進化は終わっていて、よほどの変化(宇宙で暮らすとニュータイプが現れる、みたいな)がなければ進化は起きない、というのが落とし所かな〜なんて思っていたので、このチビチビした進化を見せられて、ちょっと幻滅してしまった。耳垢が乾いている人と湿っている人がいるが、こういうのも進化のあかしなのだ。
首がながくなったり水掻きが出来たりという進化はなかなか起こらないが、酵素の改変のような進化は短時間でいくつも起こっている、と。
うーん、もっともだけど、なんかファンタジーじゃないんだよなあ…(だから、パレオというファンタジー否定なんだけど)。
どうも、小さい枠に収まっていくために読むような感じになってしまった。僕がファンタジー主義者だからだろうか。もっともなことが書いてあるのだけど、エキサイティングではなかった。宇宙に出るとニュータイプになる、とかに憧れるけど、これが現実なのだろうね…。