投稿元:
レビューを見る
「謙虚に問いかける」とはその人のことを理解したいという純粋な気持ちをもって関係を築いていくための流儀。ほんの少し、自分が変わることでうまくいくということが凍ろに響きました。
投稿元:
レビューを見る
「イライラさせる問いかけと、話が前に進んだり発見に繋がる問いかけと何が違うんだろう」という疑問からシャインの本を発見。シャイン自身はアメリカのコミュニケーション文化に疑問をもち、研究に本書の記述に至っている。「ゴールありきの問いかけでもなく、ひたすら質問することでもなく、『謙虚に問いかける』とはどういうことか。」という問いについて述べられていたので良かった。意外にもすぐ使える技術というよりも、次のアクションに繋がる内容が述べられている。ハブになるとかすり合わせるには必要不可欠な技術であると思う。
投稿元:
レビューを見る
「人を助けるとはどういうことか」という同著者の本をわかりやすく、より実用的、一般向けにまとめた一冊。謙虚に問いかけることの大切さや有用性がわかる。
・ああしろこうしろではなく協力を求める
・文化的差異の可能性を考慮する
例えばフィリピン人は偉い人の目を見ない
・4種の問いかけ
1.謙虚 自分の無知を認め、興味を持って聞く
2.診断的 相手の思考に影響する
感情、理由や動機、実際の行為やったことやろうとしていること、体系的、他者は?
3.対決的 自分の考えを挟み込む
4.プロセス指向 会話そのもの
気を悪くされましたか?など
投稿元:
レビューを見る
焦点は絞られているはずなのになんだぼんやりとしている。前書から本書を経て『謙虚なコンサルティング』に至ると考えるとそのプロセスは凄く良く分かるのだが、先に『謙虚なコンサルティング』を読んでいるとややまだるっこしい。
投稿元:
レビューを見る
■「謙虚に問いかける」は、
・相手の警戒心を解くことができる手法であり、
・自分では答えが見いだせないことについて質問する技術であり、
・その人のことを理解したいという純粋な気持ちを持って関係を築いていくための流儀、
である
一方で、現代では「尋ねること」よりも「自分が話すこと」が優先されてしまっている。
しかし人間関係を築くのは謙虚な質問によってこそ。
その態度を持たなかったがゆえに、信頼関係が築かれず、大組織では大きな事故が発生している現実もある。
■質問をすることで信頼関係が築かれる
自分が話す:知らないから教えてあげる、という上からの示唆が含まれる。
質問をする:会話の主導権を相手に譲る
→信頼関係を築くには、パワーバランスが重要である。
■謙虚さには3種類ある
①基本的な謙虚さ:出自による地位
②任意の謙虚さ :自分よりも成功している人と接するときの謙虚さ。(その人と付き合うかどうかは選択できるので)
③今ここで必要な謙虚さ:チームで成果を出す必要があるとき、部下に対して謙虚に節することにより、成果を最大化する、など。成果をあげるために「実質は部下に頼っている」
★「問いかける」とは、相手に対して興味や好奇心を抱くという態度から導かれるもの
・「自分にとって」「相手にとって」ではなく「二人にとって」という視点で考える
・短期的にではなく、長期的にお互いのメリットを考える
★そしてお互いが心を開いて情報共有することにより、より深い関係を築くことができる
■4種類の問いかけ:相手の関係性でも変化する
①謙虚な問いかけ:自分が知らないことを認め、好奇心から出る質問。
②診断的な問いかけ:相手の思考プロセスに影響を与える
③対決的な問いかけ:自分の意見を織り交ぜる
④プロセス指向の問いかけ:謙虚、診断、対決的な問いかけ
■思考プロセスに影響を与える質問
①感情や反応に関わる質問
②理由や動機に関わる質問
③実際の行為に関わる質問
④体系的な質問
【アメリカでは人間関係構築よりも課題解決に重きを置くため、謙虚に問いかけることが文化的に難しい】
■謙虚な問いかけを阻害する"文化的"なものとは
・地位、肩書という状況
・組織、国、職種の文化
→「信頼関係を築くこと」が、社会で生きる上で様々な制約を受けている(外部要因)
■信頼関係を築きを阻害する要因:ジョハリの窓
・隠された自己を開示したくないという思い
・未知の自己にたどり着きにくいというプロセス、またフィードバックしにくいという状況
■適切な状況判断を阻害する要因:ORJI
①Observation 否認と投影の自己防衛メカニズム。客観的な判断が歪められる
②Reaction 自己の感情理解よりも突発的に判断する状況が多く存在する、自己感情の理解不足
③Judgement 合理的判断の限界
④Intervention 合理性を欠いた衝動的な行動
投稿元:
レビューを見る
「謙虚に問いかける」という態度の重要性とその実践方法について理論と具体例を用いて表現されている。課題思考の関係、人間思考の関係、リーダーとしてはどちらの関係も構築する必要があると自身は感じた。その為には相手を知る(あるいは属する文化を知る)という謙虚な態度が必要である。昨今の複雑化する環境の中、「話し方」にフォーカスされつつある現状に、問いかけるという忘れかけていた姿勢を思い出し、正してくれる。そんな一冊だった。
投稿元:
レビューを見る
つながり研究シリーズ。副題にある「確かな人間関係と優れた組織を作る」というのは最近の関心事。本書のエッセンスを一言でいうなら「謙虚に問いかける」ということの重要性。初対面や長年連れ添った夫婦に限らず、自己主張からではなく、相手の感情、都合、意向、何がしたいかをまず確かめましょうということ。言いたいことはわかるが、これは自己主張が善で相手に遅れを取るなと教わるアメリカだからか、「謙虚に〜」の繰り返しでやや冗長な感じがした。参考になったのは「ジョハリの窓」で説かれる四つの自己。他者にしか見えない未知の自己、両者とも見えない盲目の自己について、意識すると、相互理解がより進むと感じた。
投稿元:
レビューを見る
作者がアメリカ人ということもあって、アメリカでの文化に基づいて展開されている。具体例も挙げられるが、少し堅い例なので実践するのは難しいように感じられた。謙虚に問いかけるということを学べた。
投稿元:
レビューを見る
適切なコミュニケーションを構築するには、「聞く」「話す」だけではなく「問いかける」ことが重要。問いかけることは、相手のことに興味を持っているということを表し、その人との適切な人間関係と信頼関係を構築するのに役立つ。それは特にチームで働く職場において、上下関係を越えたコミュニケーションを可能にし、ミスを減らす効果を発揮する。
投稿元:
レビューを見る
エドガー・シャイン氏の本ということで無目的に購入。残念だったのは、訳がわかりにくかったのと、構成のためか全体像も見えにくかった。
【謙虚さ】
良い人間関係に大切な要素。人は上にマウントされることを嫌う生き物。むやみに指図されたりすると気分を害する。でも自分の知識をひけらかすのも好きな生き物なので気をつけないとやってしまう。
立場が上とか下とかはムシ。純粋に気になることに関心をもって問いかける。関心がないならムリする必要もない。
投稿元:
レビューを見る
# 書評☆3 問いかける技術 | 「謙虚に問いかける」は相手を思いやることから始まる
## 概要
前著である 「[人を助けるとはどういうことか](https://senooken.jp/blog/2019/02/25/)」で,
支援関係において重要な役割を果たす控えめな問いかけ (本書での謙虚な問いかけ) に焦点をあてた本となっている。
良好な人間関係を構築するための方法論についての本だ。前著と重複する部分や関連するところはあるが,基本的に内容は独立している。
内容は,謙虚に問いかけるの事例や自分が話す文化に対する著者の懸念,ますますグローバル化する組織における良好な人間関係のコツなどとなっている。
お互いに信頼関係を構築し,何でも気兼ねなく話せる組織にするというのが,Google社などの一流企業では当たり前になっている。これはこうしたシャイン先生達の研究成果を自社に取り込んだ成果でもあるだろう。
謙虚に問いかけるは結局のところ相手を思いやるところから来ている。具体的にどういう問いかけを出せばいいのかというところまでははっきりとは書かれていない。そういう意味で前著と比べると自分にとっては物足りなかった。
## 参考
> ### p. 17: 謙虚に問いかける (Humble Inquiry) の定義
> 「謙虚に問いかける」は、相手の警戒心を解くことができる手法であり、自分では答えが見出せないことについて質問する技術であり、その人のことを理解したいという純粋な気持ちをもって関係を築いていくための流儀である。
謙虚な問いかけの定義が書かれていた。
> ### p. 23: 謙虚の意味
> 謙虚には以下の三つの意味があるので、この言葉を十分に理解するためには、三つを区別して考えると読者の理解が深まるだろう。
>
> 1. 年長者や身分の高い人に接するときに抱く気持ち
> 2. 偉業を成し遂げた人を前にして、畏怖の念から生まれる気持ち
> 3. その時々で必要な、相手に対してへりくだる気持ち(「今ここで必要な謙虚さ」)。仕事を達成するために、時として私たちは誰かに頼る。そのことによって、私たちはこの種の謙虚な気持ちを持つようになる。
この本で取り扱う「謙虚」の考え方が示されていた。本書では特に3番目の意味を,良好な人間関係の構築の鍵としている。
> ### p. 43: 支援を求めやすい風土は上司の責任
> 一方で、組織のなかで地位が低いほうの人間は、頼まれもしないのに地位の高い人に対して反対意見を口にしたり手伝いを申し出たりすることは控えたほうがいい、それは相手を侮辱することになる、と感じていることが多い。そうなると、支援を求めやすい風土をつくることは上司の責任になってくる。彼らのほうから部下に力を貸してほしいと言わなければならない。
これは全くその通りだ。
> ### p. 54: 1. 妻のメアリーをお茶に誘う
謙虚に問いかけるが必要な場面としてありがちな事例の紹介だった。仕事が忙しく,相棒のひと休みするような勧めや提案を「悪いけど、忙しいんだ。」といってそっけなく断った。これが悪かった。
この場合は次の3個の選択肢があり得る。
1. 自分の意思を貫き断る
2. 提案を受ける
3. 謙虚に問いかける。少し話そうと提案する。
このような相手を取るか自分を取るかという選択を迫られた場合,二人にとってどうするのがいいかという視点で問題の解決に取り組める。
## 結論
前著の「人を助けるとはどういうことか」に興味を持ち本書も読んだ。
良好な人間関係を構築する上では,思いやる心が大事だ。そういう意味でデール・カーネギーの名著である「人を動かす」と通じる部分がままあった。
具体的な事例は参考にはなったものの,やはりその場その場で適格な質問を自分で考える必要があり,けっこう難しいなと感じた。前著のように原則としてまとめてあれば参考にしやすかった。
パーマリンク: https://senooken.jp/blog/2019/02/26/
投稿元:
レビューを見る
職場の上司の勧めで手に取りました。
良書だと思います。人間関係や生き方の規範となる本。
本書では率直な意見を交わすことのできる人間関係を構築するための問いかけの心構えが説かれているいます。
以下一部抜粋
信頼関係の構築には謙虚に問いかけることが求められる。
自らを弱い立場に置いて問いかけることで、支え合える組織を作る。
弱い自分を見せることが関係性を深めるうえで最も重要。
職場でのトラブルで最も多いとも言われる人間関係。
ストレス過多な現代社会で仕事をしているすべての人におすすめしたいです。
投稿元:
レビューを見る
humble inquiry
組織が組織内外の他者と協同して問題解決できる作るためには,地位やそれに付随する力によるコントロールではなく,相互に敬意を払う人間関係(信頼関係)に基づくことが求められる。そのためには「謙虚に尋ねる」ことが鍵となる。
投稿元:
レビューを見る
コミュニケーションといえば、
・話す(過大評価されがち)
・聞く
だけれど、信頼が生まれるのは「問いかけ」だよという事実は、気づけなかったし、教わることがなかったなとおもいました。
恥ずかしながら30代になってやっと、他者に働きかける意識をもてるようになったので、謙虚な問いかけを意図性をもって実践していきたいです。
冒頭にあった「複雑化する社会を、しなやかに生きていく」という一文に惹かれたので、自分のスローガンにしていこうと思います。
投稿元:
レビューを見る
相手との関係を構築するよりも、タスクをこなさせることに必死になってはいませんか?
私も子供が帰宅するやいなや、プリントを出してからテレビを見なさいと言い出してしまいがち。だけれど、本当に大切なのは、やるべきことをやらせることではなく、心地よいコミュニケーションが取れる関係性を築くこと。
本書には、相手を知りたいという想いが背景にあれば、どんな言葉や問いかけであっても、謙虚な問いかけとして相手の心に響き、きちんと気持ちのやり取りができると書かれています。いつも知りたいという気持ちを込めて対話しよう。