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主人公が、肝心の寄席の仕事につくまでが長い。
そこからスタートしてもいいぐらいだと思うのに。
落語ミステリとしては、紅梅亭の方が好きかな。
落語風味も、今回はかなり薄いのが残念。
でも、彼らのその後は気になるので、とりあえずシリーズの続きは読んでみようと思う。
(なにしろ、すでに3作目まで買っちゃってるしね。)
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出版社に勤務する希美子がひょんなことから寄席の席亭代理をすることになる。
シリーズ化ありきの第1巻ということだろうが、1冊まるごとが序章のようで、色々な謎が中途半端。
次はどうなるのかという、次作に向けた期待感も余りわかなかった。
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【冴えない女性編集者、落語界へ。新シリーズ始動】 出版社勤務の希美子は仕事で大失敗、同時に恋人も失う。どん底の彼女がひょんなことから寄席の席亭に。女のお仕事小説、新シリーズ。
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シリーズ化する気まんまんで、1冊まるごと序章って感じ。
両親が離婚して父親のことは何も教えられないで育ち、出版社に務める主人公が父の急病やら出版物のトラブルや紆余曲折あって神楽坂にある落語定席の席亭代理=席代に収まるというお話。
特定の落語をテーマにと言うよりは噺家さんお得意の符牒やら小噺やら満載で落語の知識のない主人公を煙に巻くという段。
これからは家族の秘密、下足番の義さんの秘密等が徐々に明らかになるらしく以降がお楽しみ。
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お仕事小説という触れ込みでしたが、少なくともこの巻では主人公が落語家に振り回されているだけ、のような感じです。続くようなので、次巻以降で寄席の経営みたいなところに踏み込んで行くのかもしれません。
この巻は終わり方がやや唐突で、尻切れ感がありましたね。
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シリーズものの、ほんの序盤というかんじ。落語に馴染みのない自分にとっては、なかなか興味深かった。かわいらしい表紙が手に取ったきっかけやけど、作者は以外と年齢高めでびっくりした。
続きが楽しみ。
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新シリーズの導入となる本書は、主人公が寄席の席亭代理となるに至る出来事と、席亭代理として寄席の様々な出来事に遭遇して右往左往する様子が描かれている。
主人公は出版社勤務が10年ほどの一人前の社会人のはずだが、それにしては職業を持つ社会人としていささか未熟すぎるだろう。興業といった特殊な業界に無知という設定は分かるし、やや強めにカリカチュアライズされた人物なのも理解するが、それにしても非常識といってもいいほどの思慮の足り無さに鼻白む。
江戸言葉のルビというのは面白いし、林家正蔵の「死ぬなら今」という比較的レアなネタを中心とした人情話はとても良い。本シリーズの次回作が楽しみだ。続けて読みます。
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ヒロインが出版社で頑張るお話だと思って買いました。
そうしたら、落語を上演する寄席の話でした。
いえ、出版社の話でもあるのですが…
前置きが長かった気がするけれど、話を運ぶには仕方なかったのかな?
落語には詳しくないので、知識が増えて良かったです。
ヒロインの過去や家族の謎などが説き明かされて行く過程は面白かったのですが、最後が…
もちろん、シリーズものとして出るミステリーも多いので、期待をあおるのはいいのですが、何だかあまりにもあからさまな感じ。
この本がきっぱりと終わっていないような感じがする。
(つづく)
みたいな。
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老舗出版社の編集者をしている女性主人公が、突然家庭の事情で落語の世界に放り込まれる話。
『謎ばなし』といっても主人公にとっては『謎』だが、落語の世界に生きている人々にとっては当たり前のことなのかな、という印象を受ける。 でも落語の世界を知らない人間には、まさに謎だらけの世界。私も主人公と同じ立場なら、やっぱり右往左往するだけだろうなと思う。
続編ではちゃんと事件が起こるらしいので期待。 また既刊の落語シリーズの《神田紅梅亭》の名前も出てくるので、そちらのシリーズとのリンクにも期待。
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神田紅梅亭のシリーズが結構好きなもんで「またあの落語ミステリが」と思って楽しみに読んだんですが・・・ちょっと趣が違いました。あんまり落語は関係ないというか。。。シリーズみたいなのでこれからなのかもしれませんが。
でもなんとなく、こう、盛り上がりに欠ける感じが。いかにも「シリーズの導入」といった印象でこの一冊だけだとどうにも話が「薄い」なあと思ったり。この先おもしろくなるのかなあ。
あと、いかにもラノベっぽい表紙が妙に抵抗を感じまして星マイナス1で。
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武上希美子は中堅老舗出版社の編集者、三十一歳。元気な祖母と二人暮し。手堅く教科書を出版している社が三代目の独断で人気落語家の本を出すことに。妊娠や病気で同僚が戦線離脱していくなか、この本を担当した希美子は制作の最終段階で大失敗。彼氏の浮気も判明し、どん底の彼女に思いがけぬ転機が…。
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妊娠や病気入院で人手不足のため、てんてこ舞いの編集部で、希美子はなれない落語関係の本の校正でとんだ失敗をしてしまい、そのせいで寄席の席亭の代理を務めることになってしまう。幼いころのおぼろげな記憶、両親の離婚の理由、僅かばかりの記憶で想像する父親の姿。いくつかの偶然が重なって、祖母に訊けなかったあれこれが解き明かされてくる。希美子の生い立ちだのことだけでなく、寄席、神楽坂倶楽部で希美子が初めて体験する落語界のしきたりや、落語の演目の内容のこと、そして人間同士の関わり合いのことなど、ちょっとした謎が、自称下足番の義蔵さんによって丁寧に解きほぐされ、希美子を納得させるのである。二十年近くも探していた猫のマコちゃんに会えたのも、偶然なのだろうか。まったく興味のなかった落語に、少しずつ親しみを持ってきた希美子のこれからが愉しみな一冊である。続編もぜひ読みたい。
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就活の面接の帰り道に寄った本屋で見つけました。神楽坂に近かったこともあり、運命のようなものを感じ購入しました。
『死ぬなら今』がすごく印象に残っています。
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それなりに落語が好きなので読めるけど、落語に興味がもてなければ、どこがいいのか分からないだろう。謎という程のものでもないし。
人情話ではあるけれど、謎にからみつく肝心の人情は素通り。
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内容(「BOOK」データベースより)
武上希美子は中堅老舗出版社の編集者、三十一歳。元気な祖母と二人暮し。手堅く教科書を出版している社が三代目の独断で人気落語家の本を出すことに。妊娠や病気で同僚が戦線離脱していくなか、この本を担当した希美子は制作の最終段階で大失敗。彼氏の浮気も判明し、どん底の彼女に思いがけぬ転機が…。
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この間から、ちょっと愛川さんづいている。
社会科系の教科書を中心にした老舗出版社で働く、アラサーの希美子が、寄席「神楽坂俱楽部」に出向を命じられる話だ。
希美子の所属する第二編集部はたった三人の零細部署。
なのに、ほかの二人の社員は、相次いで病休に入ってしまう。
慣れない落語家のコラムの単行本化の仕事を引き継ぎ、四苦八苦する。
私生活はというと、だメンズにひっかかる。
それどころか、生き別れていた父親も倒れ、なぜか父の経営する寄席の席亭の代理を務める羽目になる。
私はお仕事小説だと思って、この本を読み始めた。
まったく落語を知らない希美子が席亭の役割を務められるのか。
その仕事とはどういうものか、彼女がどう成長するかが丁寧に描かれるのかと思っていたら、そうでもない。
寄席へきてたった数日の話なのだ。
結局、彼女自身が幼少期、この寄席にいたのかといったあたりが筋の中心となっていく。
ああ、ミステリーだったのね。
太神楽とか、楽屋の席次とか、『死ぬなら今』とか、落語にかかわる話は楽しかった。